キリストの磔刑とは? わかりやすく解説
キリストの磔刑とは? わかりやすく解説

キリストの磔刑とは? わかりやすく解説

「キリストの磔刑」の意味は<p style="padding-bottom: 10px;"><!--AVOID_CROSSLINK-->読み方:きりすとのたっけい<!--/AVOID_CROSSLINK-->《原題、(イタリア)Crocifissione》アントネッロ=ダ=メッシーナの絵画のこと。Weblio国語辞典では「キリストの磔刑」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。

この時代の磔刑では十字架につけられて即死することはなかった。刑を受ける者は両手首と両足首を釘でうちつけられ、体を支えられなくなることで呼吸困難に陥って死に至った。そのため、長引く場合は48時間程度も苦しみ続けて死んだと言われる。ただしイエスと共に十字架につけられた二人の男 [ 注釈 1 ] は、安息日に死体が十字架にかかっていることを嫌ったユダヤ人たちの依頼 [ 注釈 2 ] で、安息日を迎える前に足を骨折させて窒息死させられた。兵士はイエスの足も折ろうとしたが、すでに死亡していたためやめた。イエスの死を確認するため、ある兵士が槍(聖槍)でイエスのわき腹を突き刺したという記述も福音書に見られる。

イコン クレタのセオファニスによって16世紀に描かれた、キリストの磔刑とそれを見守る人々が描かれた正教会のイコン。アトス山のスタヴロニキタ修道院所蔵。 関連する伝説

イエスと共に十字架に磔にされた2人の男の名は、デュスマスと ゲスタス (英語版) と呼ばれる罪人である [ 2 ] 。ニコデモ福音書第10章には下記のように記述されている。

杭殺刑 杭殺刑 ユストゥス・リプシウス De cruce (1595年)

上記のような考えに対し、新約学者Franceは、マルコの福音書15章36節「海綿に酸いぶどう酒を含ませて葦の棒に付け」「エリヤが彼を降ろしに来るか」という記述から、棒につけなければならない程の高さがあったこと、また「降ろす」という単語の接頭辞 κατα は「(ある程度の高さ)から」という意味があるため、縦木は高く、イエスが負わされたのは横木であった、つまり文字通りの十字架刑であったと主張している(R・T・フランス) [ 7 ] 。また大野キリスト教会牧師であり、「JWTC(エホバの証人をキリストへ)」 [ 8 ] 主宰者の中澤啓介は著書『十字架か、杭か』 [ 9 ] において、エホバの証人が論点とする「イエスの時代のギリシャ語『スタウロス』」が「十字架」であったという考古学的証拠が多数発見されており、1~3 世紀のキリスト者の墓地に十字架が刻まれていることが、考古学的発見から明らかになっている [ 9 ] 、と述べている。

ユダヤ戦争時の磔刑

ローマ総督

  • 同時期に死刑を宣告されていたバラバとイエスのどちらかを釈放しようとした。しかし、民衆はイエスを釈放することを望まなかったので、バラバが放免された。
  • イエスに十字架を自分で運ばせるなどの手段を使い苦痛を与えるとともに、それは政治犯への見せしめであった。なお、裁判から磔の実行までは、日没から無酵母パンの祭りが始まるので、できるだけ早く処理された(当時の一日の始まりは日の出ではなく、日没からである)。

芸術・作品

  • キリスト昇架: キリストをはりつけた十字架を起こす場面。ルーベンスの同名作が名高く、「フランダースの犬」にも登場するほど。
  • 磔刑図: 数限りなくあるが、例えばヤン・ファン・エイクのものがよく知られている。
  • キリスト降架、十字架降架: キリストが十字架から降ろされている場面。十字架を描かない場合もある。ロッソ・フィオレンティーノやポントルモのものが有名。

絵の中に登場する人物は福音書によってその場にいたと記録されているイエスの母マリア、ヨハネ、マグダラのマリアなどである。また福音書の記述に基づき、ラテン語の「 IESVS NAZARENVS REX IVDAEORVM 」(ユダヤ人の王、ナザレのイエス)の頭字語である「INRI」と書かれた罪状書きが十字架の上に掲げられている。また、ゴルゴタの丘がアダムの墓であるという伝承に基づき、これを表すものとして、イエスが架けられた十字架の根本にはしばしば髑髏が描かれる。

脚注

注釈
  1. ^ この2人は刑の執行がイエスと同じ日になっただけで、イエスとは無関係な泥棒と言われている。
  2. ^ 福音書の記述によれば、刑の執行が行われたのは安息日の前日であった(マタイ27 :62、マルコ15 :42、ルカ23: 50、ヨハネ19: 31)。律法においては、処刑され、木に掛けられた死体は神に呪われたものであり、必ずその日のうちに埋めねばならない(申命記21 :22-23)、とされていた。
出典
  1. ^ 聖書外典偽典6 p206ニコデモ福音書16-7抜粋
  2. ^ 聖書外典偽典6 p190ニコデモ福音書9-5
  3. ^ 聖書外典偽典6 p191ニコデモ福音書10-2
  4. ^ 聖書外典偽典6 p218-219ニコデモ福音書第26章全文
  5. ^ ab 新約聖書翻訳委員会(編)『聖書を読む──新約篇』p.1-22(佐藤研),岩波書店,2005年
  6. ^ユストゥス・リプシウス『De cruce libritres』アントワープ,1629年,p19
  7. ^ France, R. T. (2002). The Gospel of Mark : A commentary on the Greek text (655). Grand Rapids, Mich.; Carlisle: W.B. Eerdmans; Paternoster Press
  8. ^「エホバの証人からクリスチャンへ」 - JWTC エホバの証人をキリストへ
  9. ^ ab中澤啓介『十字架か、杭か』新世界訳研究会、1999年
  10. ^ 空白のユダヤ史: エルサレムの再建と民族の危機』p.345-346(秦剛平),京都大学学術出版会,2015年

関連項目

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  • イエスの年代学 (英語版)
  • イエスの系図学 (英語版)
  • ナザレのイエス
  • 史的イエスの探求 (英語版)
  • 史的イエスの人物像 (英語版)
  • 史的イエスの資料
  • ヨセフスの言及 (英語版)
  • タキトゥスの言及 (英語版)
  • マラ・バル・セラピオン書簡 (英語版)
  • イエスの歴史的実在性 (英語版)
  • 福音書の歴史的信頼性 (英語版)
  • 福音書
  • マタイの福音書
  • マルコの福音書
  • ルカの福音書
  • ヨハネの福音書
  • 福音書の調和 (英語版)
  • 口伝福音書の伝承 (英語版)
  • 新約聖書におけるイエスの生涯 (英語版)
  • 新約聖書の歴史的背景 (英語版)
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