白山神社(横浜市栄区東上郷町)
鎌倉の鬼門除けとして源頼朝からも崇敬されたと伝わる古社「白山神社(横浜市栄区東上郷町)」。舒明天皇の御代(7世紀前半)に、本郷の総鎮守として創建されたと伝わっています。鎌倉時代には、鎌倉の艮の守り神(鬼門除け)として崇敬を受けました。1324年(正中元年)に現在の長倉町に遷座して以降も地域の鎮守としてお祀りされていましたが、地域の宅地開発により1976年(昭和51年)に現在地に遷座しました。
伊弉冉尊は伊弉諾尊の妃神にして 神代に始めて陰陽夫婦の神として顕現し給い 皇祖天照大神を始め 森羅万象を生成化育し給う大神なり 抑々 当白山神社は 証菩提寺文書の白山権現縁起等に由るに 人皇三十五代舒明天皇の御宇 本郷総鎮守として鍛冶谷神戸の地に勧請し奉る大社にして 源頼朝鎌倉開府の時幕府艮の神として深く崇敬され 仁治元庚子年三月五日執権北条泰時は長尾郷飯島村に神領田二町歩を寄進すと云う 人皇九十五代後醍醐天皇正中元甲子年九月十五日光明谷山巖山に遷宮し奉り 旧地に因み神戸と称す その地は縁起に由れば 境内神領艮之方は峯を境 坤之方は田岸を境 巽之方出厳を境 乾之方坊前山下を境とし 社の東北一町に朝水の池と号するあり 神水森々として松風満耳 神徳現然として国家安寧 五穀豊穣 村中守護の霊地也と記している 相模風土記稿は 祭神伊弉册尊神躯九寸六分は舒明天皇の作らせ給いし物と云う 別当に旧くは実応坊 後証菩提寺其職を兼管す 神職は内田和泉と云うと記し 幾多の宝物神領も有したが現在は散逸して 安政六年建立の前社殿内に藏した享禄元年 天和元年の銘ある扁額が現存する唯一の史料である 是の如く当地域有数の由緒ある当社も近来衰運に向い 就中関東大震災の折 社地社殿の崩潰にあい 上野村百余戸の氏子一同その復興に努力したるも 故あって神戸に本宮 石原に拝殿を建立し 社地を二分して今日に至る 而して第二次世界大戦前後の混乱期を圣て両社殿の損傷甚だしく 氏子一同再建を念じつつ三十余の星霜を圣たり 然るに近年当地の開発著しく 山林原野悉く大住宅地に変貌するに至る 天なる哉 命なる哉 永年の宿願ここに稔り御神威の発揚と郷土の和平発展の為 現地を最適地と撰卜し 所有者三井不動産の理解を得 前社地と等価交換による譲渡を受け 鈴木社寺工務店の施工により新社殿の完成を見 昭和五十一年十月二十七日秋天に一奌の雲なき佳日 史上最高の盛儀による遷坐祭を斎行し 神光彌髙きを拝す 願わくは白山大神冥加を垂れ給い とこしえに守護し給はんことを
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