超巨大ザメ!メガロドンの真実!実際の大きさは?なぜ絶滅したのか?今も生きているのか?
今回は謎に満ちた巨大ザメ、メガロドンを解説していきます。 サメ好きの方は当然ですが、そうではない方も「メガロドン」というサメの名前は聞いたことあると思います。 映画の題材になったこともあり「とんでもなくデカい古代のサメ」という認知はかなり広
解説動画:メガロドンの真実!実際の大きさは?なぜ絶滅したのか?今も生きているのか?【巨大ザメ】【古代ザメ】【古代生物】
メガロドンはどんなサメ?
ちなみに、メガロドンの歯の化石は日本でも数多く発見されており、サメの歯だと分かる前は天狗の爪と言われていました。
古代ザメの化石はほとんど残らない
サメやエイ、そしてギンザメの仲間は軟骨魚類というグループに分類されます。名前の通り骨格のほとんどが軟骨で構成されています。
ここで問題なのは、 軟骨は化石として非常に残りにくいということです。
そんな古代ザメを知る主な手掛かりは歯です。
メガロドンの大きさは不明?
- メガロドンがホホジロザメと同じような体形である
- メガロドンとホホジロザメは体と歯の大きさが同じような成長率で大きくなる
- 成長しても歯と体の大きさの相関関係が変わらない
メガロドンはどの仲間かもはっきりしない
そもそも「メガロドン」という名前自体が通称でしかなく、学名についても定まっていないのが現状です。
この学名は二名法という規則に従い、属名と種小名が合わさったものでできています。例えば人間はHomo sapiens、ホホジロザメであればCarcharodon carchariasという学名が与えられています。
そうした流れで、 ホホジロザメの祖先だという説は勢いを疑問視されるようになり、メガロドンは完全に絶滅したサメの仲間であるとする説が有力になっていきました。
ただし、その場合も、カルカロクレス・メガロドン(Carcharocles megalodon)とするか、オトーダス・メガロドン(Otodus megalodon)とするかで意見が分かれています。
メガロドンの姿も曖昧?
メガロドンは何故絶滅したのか?
よくあげられる原因は、地球規模の寒冷化です。
メガロドンの化石発掘場所やその大きさなどを統計的に分析した論文によれば、 メガロドンは、現生のサメがそうしているように、子供の頃は浅い沿岸の海で暮らしていたことが示唆されています。
メガロドンは今も生きている?
このメガロドン生存説を信じたがる人が何故か一定数いるのですが、 メガロドンが生存している可能性はほとんどゼロに近いと僕は考えています。
①深海の生態系でメガロドンを支えられるのか?こうしたことを考えると、 向かうところ敵なしの化け物であるメガロドンが、ご馳走がたくさん泳ぐ水深を避けるようにして餌が少ない深海奥深くにわざわざ隠れて暮らす意味が分かりません。
②子育てをどこで行っているのか? ③今生きていたとしても”メガロドン”なのか?そして、最後に僕がどうしても気になるのが、 仮に全長16m前後の大きな歯をもった巨大ザメが深海などの環境に生存していたとして「それは本当に生物学的にメガロドンと言えるのか?」ということです。
しかし、 メガロドンが現代の海で生き延びているかどうかは科学的な問いであり、海の安全にもかかわる重大なテーマなので、価値観とか夢の問題ではありません。
最後に付け加えると、 別にメガロドンが絶滅していてもう会えないとしても、現生に生きているサメたちも十分に魅力的です。
参考文献
- Jack A. Cooper, Catalina Pimiento, Humberto G. Ferrón & Michael J. Benton 『Body dimensions of the extinct giant shark Otodus megalodon: a 2D reconstruction』2020年(2022年3月20日閲覧)
- Jose L. Herraiz, Joan Ribé, Héctor Botella, Carlos Martínez-Pérez and Humberto G. Ferrón 『Use of nursery areas by the extinct megatooth shark Otodus megalodon (Chondrichthyes: Lamniformes)』
- The Natural History Museum 『Megalodon: the truth about the largest shark that ever lived』(2022年3月20日閲覧)
- 土屋健『海洋生命5億年史 サメ帝国の逆襲』2018年
- 渡辺佑基『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』2014年
※本記事は2022年3月までにWebサイト『The World of Sharks』に掲載された記事を加筆修正したものです。