「星の花が降る頃に」あらすじとポイント考察をわかりやすく解説
「星の花が降る頃に」あらすじとポイント考察をわかりやすく解説

「星の花が降る頃に」あらすじとポイント考察をわかりやすく解説

中学校1年生の国語で学習する「星の花が降る頃に」のテスト対策ポイントをわかりやすく解説。お話のあらすじ、おさえるべき内容、使われている表現技法や言葉の意味、登場人物の心情など、大切なポイントを確認しよう。

戸部君から、塾のプリントの問題について聞かれた「私」は、「私だってわからない。いっしょだった小学生のころからわからないままだ。」と思っているね。最初の「私だってわからない」は、塾のプリントの問題のことかもしれないけれど、その後の「小学生のころからわからないまま」は、その後につづく「なんで戸部君はいつも私にからんでくるのか」「なんで同じ塾に入ってくるのか」「なんでサッカー部なのに先輩のように格好よくないのか」ということに対してだね。

夏実と別々に帰るようになったのはなぜか

それはなぜかというと、何度か「小さな擦れ違い」があったり、「誤解」が重なったからだね。すぐに謝ったりして誤解を解けば良かったのだけれど、おたがいに意地を張ってしまって、それから気まずくなってしまっているんだよね。

廊下での夏実とのやりとり

夏美の姿を見つけた「私」は、「自分の心臓がどこにあるのかがはっきりわかった。」と言っているね。これは、心臓がどこにあるのかはっきりわかるくらい、心臓がドキドキしているということを表現しているね。つまり、ずっと気まずくなってしまっていた夏実に話しかけるのに、とても緊張しているんだね。

勇気を出して話しかけたものの、ちょうど隣のクラスの子が夏実に話しかけたのと同時になってしまって、夏実は一瞬とまどったものの、結局は隣の子に答えながら、「私」のことは無視をして通り過ぎていってしまったね。

このことがあまりにショックで、まるで「音のないこま送りの映像をみているよう」に、「変に長く感じられた」んだね。

「騒々しさがやっと耳に戻った」とは

しばらくして、「騒々しさがやっと耳に戻った」ことは、ショックを受けていた「私」が、はっと我にかえって、まわりの様子を気にかけることができるようになったことを表現しているんだ。だから、教室の中の戸部君がこちらを見ていることにも気が付くことができたんだね。

夏実とのやりとりの後の「私」の様子

小学校から仲良しで、親友の夏実とずっといっしょにいられると思っていたんだね。「私」にとっては、夏実は「たった一人の、友達と呼べる人」だったんだね。

そんな夏実に無視されたなんて、どれほどショックだっただろう。 なぜ「私」は戸部君を探したのか

「私」は、水飲み場の近くに座って戸部君を探したね。これは、夏実とのやりとりを戸部君に見られてしまって、「繊細さのかけらもない」戸部君のことだから、みんなにそのことを言い出すのではないのかと、気が気ではなかったからだね。

なにが「八つ当たり」なのか

でも、夏実との擦れ違いには、戸部君は何も関係がないよね。戸部君は何も知らなくて、たまたま夏実とのやりとりの場面を見てしまっただけなのに、本当なら「私」が憎らしく思う理由はないよね。

「ひどく小さく、くだらないことに思えてきた」のはなぜか

そんな戸部君の姿を見て、「自分が心配していたことは、なんて小さくて、くだらないことなんだろう」と「私」はすこし恥ずかしくなったのかもしれないね。

そんな恥ずかしさとか気まずさから、「私」は水を顔にかけたのかな。 「やっと顔の輪郭が戻ってきたような気がした」とは

それによって、溶け出していた魂がもう一度引っ込んで、「顔の輪郭が戻ってきたような気がした」んだね。これは、自分の考えがくだらないこと、戸部君は自分の思っていたような無神経な人ではなかったことに気がついて、「私」が冷静になれたことを表していると考えることができるよ。

「何を言われるのか少し怖くて」と思ったのはなぜか

これは、廊下での夏実とのやりとりを目撃されたので、「夏実と何かあったのか」とか、「あのあと、泣いていたんじゃないか」とか、聞かれるかもしれないと身構えたんだね。「私」は、夏実とのやりとりを戸部君に目撃されたことを「きまりがわるい」と感じていたから、できるだけ触れてほしくない話だよね。

「涙がにじんできた」のはなぜか

戸部君の『あたかも』を使った文を聞いた「私」は、戸部君と顔を見合わせてふき出したね。その内容が面白くて、笑いすぎたせいだ、と「私」は考えているけれど、これはそれだけではないね。戸部君は、落ち込んでいる「私」を励まそうと、わざと面白いことを言ったんだよね。そんな戸部君のやさしさが嬉しくて、「私」は涙をにじませたんだね。

「戸部君の背はいつのまにか私よりずっと高くなっている」

けれど、落ち込んでいた自分を励まそうとして、わざと面白いことを言ったり、ボールを一生懸命に磨いている戸部君の新しい一面を見て、さらに自分よりも背が高くなっていることに気がついて、戸部君が肉体的にも精神的にも成長していたことに気がついたんだね。

私が「首をかしげた」のはなぜか 「古い葉っぱ」と「新しい葉っぱ」が象徴しているもの 「花びらは小さく縮んで、もう色がすっかりあせている」 「星型の花を土の上にぱらぱらと落とした」私の心情 「大丈夫、きっとなんとかやっていける」 「星の花が降る頃に」で作者が伝えたいこと

「星の花が降る頃に」で作者が伝えたいこと

「星の花が降る頃に」表現技法と工夫

「なんで」という言葉がくり返し使われている(反復法)

「なんで戸部君はいつも私にからんでくるのか。なんで同じ塾に入ってくるのか。なんでサッカー部なのに先輩のように格好よくないのか。」という部分では、「なんで」という言葉がくり返し使われているね。

これは、同じ言葉や表現をくり返すことで、読み手の印象に強く残るようにする「反復法」だね。

「運動部のみんなはサバンナの動物みたいで入れかわり立ち替わり水を飲みにやって来る」(直喩)

ここでは、「運動部のみんな」のことを「サバンナの動物」にたとえているよね。なので、使われている表現技法は「比喩」だよ。比喩の中でも、「動物みたい」と書かれているので、「~みたい」という比喩表現の言葉を使ってたとえているので、「直喩」になるよ。

「夏実」の名前について なぜ「銀木犀」なのか

実は、銀木犀の花言葉は「初恋」「あなたの気を引く」なんだ。まるで、戸部君が「私」の気をひこうとちょっかいをかけることや、戸部君のやさしさや誠実さ、大人っぽさに「私」があらためて気が付くところなんかを象徴しているようだよね。

「星の花が降る頃に」言葉の意味

言葉意味 銀木犀 ぎんもくせい 秋(9~10月ごろ)に白い小さな花を咲かせる木。とても香りがよい。金木犀(きんもくせい)の花がオレンジなのに対し、白い花から銀木犀と呼ばれる。こづき合い肘や手で軽く押し合ったり、触ったりすること。ふざけ合って友達とこづき合うこと。高じる何かがだんだんと強くなったり、進んだりすること。あたかもまるで〜のように、という意味です。たとえば、「あたかも夢の中にいるような気持ち」というように、例えるときに使う。擦れ違い二人が同じ場所にいるけれど、すぐに別の方向へ行ってしまうこと。お互い考えていることが別の方向を向いてしまって、心が通い合わなくなること。ポプリ乾燥させた花や葉っぱを混ぜて、いい香りがするようにしたものなだめる怒っている人や泣いている人を落ち着かせることぎこちなく動きや行動が自然でなく、少しおかしい感じのこととまどうどうすればいいかわからなくなって困ることきまりが悪い恥ずかしい気持ちや、場の雰囲気に合わない感じがすること真夏日気温が30度以上になる、とても暑い日のことサバンナアフリカなどに広がる、草原が広がる地域のこと。木が少なく、たくさんの動物が住んでいる。入れかわり立ちかわり次々と人や物が入れ替わること気がかり心配なことや気になること繊細さのかけらもない全く気を使わない、雑な感じがすること知れたものじゃないどれだけすごいか分からない、予測できないという意味。ここでは、戸部君がみんなにどんなことを言ってしまうか予測ができないという意味。八つ当たり自分の気に入らないことを、関係のない人にぶつけること。ほころびる布や服の縫い目が少しほどけること。常緑樹一年中葉が落ちず、緑のままでいる木のこと。首をかしげる考えたり、疑問に思ったりしたときに首を少し傾けること。半円球半分に切った球のこと。色があせる時間が経って色が薄くなったり、はっきりしなくなること。

「星の花が降る頃に」新出漢字

漢字音読み訓読み押オウお(す)お(さえる)俺 おれ塾ジュク 輩パイ 廊ロウ 眺チョウなが(める)挑チョウいど(む)誘ユウさそ(う)騒ソウさわ(ぐ)唇シンくちびる駆クか(ける)遅チおく(れる)魂コンたましい憎ゾウにく(い)にく(しみ)陰インかげ拭ショクふ(く)

「星の花が降る頃に」テスト対策ポイントまとめ

「星の花が降る頃に」テスト対策ポイント

  • 作者は安東みきえ
  • 4つの場面に分けられる
  • 夏実と別々に帰るようになったのは、小さな擦れ違いや誤解が重なったから
  • 涙がにじんできたのは、戸部君のやさしさが嬉しかったから
  • 「古い葉っぱを落として、新しい葉っぱを生やす」銀木犀の話が、「私」が夏実との友情だけに縛られず、新しい世界へ踏み出すための前向きな気持ちになるきっかけとなった
  • 作者が伝えたいことは、「ひとつのことに縛られず、前向きに考えることの大切さ」

運営者情報

らふぃ より: かぬ より: ぴー より: わかりやすかったです♪ まみ〜 より: たしかにこのゆみねこ先生のやつはとてもわかりやすですよね! みさ より: とっても参考になりました! ありがとうございました また使わさせてもらいます 匿名 より: かぬ より: めっちゃ参考になりました! ありがとうごさいます(>ω