【成功する沖縄移住】屋根に鎮座する水タンクの光と影を理解しておこう
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【成功する沖縄移住】屋根に鎮座する水タンクの光と影を理解しておこう

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だが、今はステンレスが主流。民家の屋根で、太陽の光を浴びて銀色に輝く円筒状の物体を見かけたら、それはステンレス製タンクである。 北海道の人が沖縄に来て初めてこれを見たとき、 暖房用の灯油タンク だと思ったというが、もちろんそうではなくて、泡盛の貯蔵用である。いや、それもウソで、中身はただの水だ。 前にも紹介したように、沖縄は昔から水の確保に悩んできた。台風もちょくちょく来るし、 降水量は多い のだが、 水が貯まらない 。

これがなければ断水時に川へ水くみに

水が貯めにくいため、台風の強風と洪水にやられた直後に干ばつに襲われてボロボロになるという、意味不明な災厄にいつも見舞われてきたのである。 ダムがたくさんできたおかげで、最近は少なくなったものの、 20年ぐらい前まで、断水は日常茶飯事 だった。 そのため、ウチナーンチュは 自己防衛策 として屋根にタンクを設置して水道水を貯め、断水の不便さをしのいできたのだった。 もし、これがなければ断水時にどうなるか。飲料水はポリバケツなどに貯めておくとしても、 問題はトイレ である。庭に穴を掘ってして、後で埋めるという手もあるが、なかなかそうもいかない。 そこで、トイレ用水を近くの川からくんできたりするのだが、汗だくでバケツ2杯分を運んできても子どもが1回ウンコすれば一瞬でパー、ということになって効率が悪すぎる。

便利だが自己矛盾や悪弊もいろいろ

屋根タンクはありがたい存在だが 矛盾 も抱える。水を節約するための断水なのに、あらかじめ水を貯めるので節水効果が低いのだ。

だから断水に踏み切ってもトータルの水使用量はあまり減らない。そして、結局は 雨乞いの踊り を踊り狂うことになってしまう。 ほかにもいくつか問題がある。軽めから重めへ順番に解説してみよう。 第一は、真夏は強烈な日差しでタンク内の 水が熱くなってしまう こと。湯わかし器を使わなくてもお湯のシャワーが浴びれてガス代の節約になる、というレベルならまだいいが、時にはさわれないほど熱くなる。 こうなったらアウトだから出しっぱなしにして冷たい水が出るのを待つか、夜になって冷めるのを待つしかない。たまにムカつくことがある。 第二として、内部の 水が案外不潔 だったりすること。内部が錆びたり、いつの間にか藻が発生していたり、いつの間にかフタが開いて虫が入って大量に溺れ死んでいたり、蚊が入っていつの間にかボーフラが湧いていたりする。 容量10t超のタンクは、法律で年一回の検査や清掃が義務づけられているが、10t以下にはそうした義務はない。

そこで設置後一度も掃除どころか目視チェックすらせずに、何年何十年も経っている屋根タンクが沖縄県内に数千、場合によっては万単位で存在するかもしれないのだ。 自分ちのタンクは掃除しているからいいと思っていても、ひとんちで水道水を飲むかもしれないし、そう考えたら恐ろしい。 第三は、 停電と同時に断水 するケースがあること。特にアパートやマンションでこれに見まわれることがある。 戸数の多い集合住宅では、水の使用量も多いので、大型タンクを設置してポンプで水を屋根に上げていることが多い。 台風などのせいで停電になるとこのポンプが使えなくなり、給水ができなくなってしまうのだ。したがって電気が復旧するまで断水も続く。復旧まで3日くらいかかることもあるから相当大変だ。

シーサー型水タンクなら一石二鳥いや三鳥!

いろいろ自己矛盾や悪弊をはらむ屋根タンクであるが、よく考えたら 災害時の備え としても使えるのではないか。 地震その他で水道が止まったとき、とりあえず数日分の飲料水は確保できるから、沖縄に限らず日本中に普及させたらいいと思うのだが、どうだろう。 屋根に鎮座するものといえば昔はシーサーで、今は水タンクである。風情がなくなってちょっと残念だが、それならデザインを工夫して、 シーサー型のタンク を作ればいいのだ。貯水と魔除け、一石二鳥ではないか。

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