佐方八幡神社。廿日市市佐方の神社
佐方八幡神社。廿日市市佐方の神社

佐方八幡神社。廿日市市佐方の神社

佐方八幡神社。広島県廿日市市佐方にある佐方八幡神社の由緒と所蔵の文化財等を、各種資料等からの引用を交えて案内。

当八幡宮は文政二年(一八一九)の佐方村差出し帳によると、鎮座は往古に遡り、厳島神社と同じと伝えている。中世には桜尾の厳島神主家が神事祭礼を執行、その滅亡の後も毛利氏により神田の寄進があり、祭礼は先規の如く行われて来た。しかるに、福島氏に代り、神田は失われたが、以後、近世は佐方村及び廿日市東町の住民の氏神として尊崇されて来た。 参道の石燈籠一対は文化五年(一八〇八)堀田仁助の寄進による。仁助は延享四年(一七四七)廿日市東町、津和野藩船屋敷に生れ長じて幕府の天文方となり、寛政十一年(一七九九)幕命により蝦夷地(北海道)の測量におもむき、その地図を完成した。有名な伊能忠敬は彼が老齢を以て推挙した弟子である。この燈籠は仁助が江戸より故郷の産土の神に献じたもので、銘文の「天文生」は彼の面目を後世に伝えている。また、「船屋敷 田原小左衛門集善、廿日市 西村屋久米次郎」寄進の狛犬一対も、当社が廿日市東町の氏神であったことの証であり、「若連中」寄進の石燈籠も貴重である。 昭和六十二年(一九八七)六月吉日 寄贈 廿日市ライオンズクラブ 石田米孝 謹撰(境内掲示より)