恐竜の鳴き声
恐竜の鳴き声

恐竜の鳴き声

映画の「ガオー!」という恐竜の咆哮は実は間違い?鳥類やワニ類との比較、化石から科学的に推測される、恐竜ティラノサウルスやパラサウロロフスの本当の鳴き声に迫ります。

鳥は恐竜から進化した直系の子孫です。鳥が複雑な鳴き声を生み出すための発声器官は「鳴管(めいかん)」と呼ばれます。2016年、南極で発見された白亜紀後期の鳥類の祖先に近い恐竜ヴェガヴィス・イアアイ(Vegavis iaai)の化石から、この鳴管が世界で初めて発見されました。これは、恐竜が鳥のような声を出していた可能性を示す、重要な証拠です。 すべての恐竜が鳥のようにさえずっていたわけではありませんが、一部の小型恐竜は、現代の鳥のような鋭い鳴き声やさえずりを発していたかもしれません。

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手がかり②:化石に残された骨の形

パラサウロロフス:天然のトロンボーン パラサウロロフス成体の頭骨化石(2016年撮影) ティラノサウルス:内耳 ティラノサウルス スコッティ(2023年撮影)

一般的に、体の大きな動物ほど低い声を出し、小さな動物ほど高い声を出す傾向があります。全長12メートルのティラノサウルスが、小鳥のような高い声で鳴くことは考えにくいでしょう。 恐竜の頭骨の化石から内耳の構造を調べることで、その恐竜がどのくらいの周波数の音を聞き取れたかを推測することができます。動物は、自分が出す声の周波数を最も効率よく聞き取れる耳を持っているはずですので、聞こえ方を調べることで声の周波数帯を推測することができます。 ティラノサウルスの内耳を分析した結果、彼らは特に低い周波数の音(低周波音)を聞き取る能力に長けていたことがわかってきました。

恐竜時代のリアルなサウンドスケープ

  • 森のあちこちからは、鳥のような小型恐竜の鳴き交わす声が聞こえる。
  • 遠くからは、パラサウロロフスが仲間を呼ぶ、低く響き渡るラッパのような音が聞こえてくる。
  • 空気が震え、ティラノサウルスが発する、超低周波の唸り声が地面を伝わってくる。

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