天測航法 8─六分儀の使い方
天測航法 8─六分儀の使い方

天測航法 8─六分儀の使い方

ここでは、六分儀の使い方について理解しよう。六分儀は、船の航海で天体の位置(角度や高度)を観測して現在位置を知るために必須の道具で、帆船やヨットの外洋航海では、こんな光景がよく見られる。観測しているのは『野生の呼び声』などの作品で知られる作...

それぞれ役割 (1) 望遠鏡は、もちろん、ここに目を当ててのぞく。 (2) 動鏡(インデックスミラー)は天体をここに反射させて水平鏡に像を送る。 (3) シェードは濃淡が数段階あり、太陽を見るときは濃い色を使用する。 (4) 水平鏡は望遠鏡から素通しで水平線が見えるが、同時に動鏡からの映像を反射させて望遠鏡に送る働きもする。 (5)シェードは(3)と同じ。天候など周囲の状況によって適したものを選ぶ。 (6) 弧(アーク)はスケールともいい、1度ごとに目盛りが刻んである(-5 o ~+125 o )。 (7) 扇形の儀面は鏡や望遠鏡を取り付ける本体部分。 (8) マイクロメータはアークの角度の微調整を行う。 (9) バーニャでは1度以下の角度を読む(0.2’)。 (10) 指標棹(インデックスアーム)を動かして角度を調整する。動鏡と一体。 (11) 指標棹の下にあるレバー二本を同時につまむと指標棹が動く。離すと固定される。 (12)ハンドルは写真に見えている側の裏側にあり、右手で持つ。

上図でわかるように、天体の映像は動鏡で反射して、水平鏡に送られ、そこからさらに反射されて望遠鏡に送られる。 と、同時に、望遠鏡の視界には水平線もそのまま見えている。 天体の映像と水平線の実像が一直線に並ぶように、指標棹(インデックスアームの角度を調節する。 レバーで大体合わせ、マイクロメータを回して微調整する。

4-3. 実際の観測手順 A.六分儀を調整する。 (1) 動鏡(インデックスミラー)と水平鏡(ホライゾンミラー)は儀面(本体)と直角になっていなければならない。

指標棹(インデックスアーム)を弧の0 o 0’に合わせたときに、動鏡と水平鏡は平行になっていなければならない。

指標棹(インデックスアーム)を0 o 0’に合わせて、水平線を見る。 こうなっていればOK。 こうなっていれば調整ネジで一直線になるようにする。

ヒント: 体がふらふらしない場所や体勢を確保し、天体のおよその高さを推測して、あらかじめ六分儀をその角度にしておくと、割と楽に天体と水平線の両方を捕らえることができる。 望遠鏡に水平線と太陽の両方が入ったら、マイクロメータで微調整して位置を合わせる。 普通はこのように太陽の下辺を合わせる。

で、そういうときに便利なのが人工水平線 (アーティフィシャルホライゾン)だ。 専用の器具がある。 多少の差はあるが、大体はこんな形をしている。

仕組みはこうだ。 六分儀と人工水平線に差しこむ太陽からの光線は平行とみなすことができる。 水面の入射角と反射角は等しいので、●はすべて同じ角度になる。 つまり、六分儀で測定した角度を2で割ると天体の高度になる。

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