一発屋芸人AMEMIYAは麻薬である。惨劇とカタルシスに、快感を覚えるしかない。
一発屋芸人AMEMIYAは麻薬である。惨劇とカタルシスに、快感を覚えるしかない。

一発屋芸人AMEMIYAは麻薬である。惨劇とカタルシスに、快感を覚えるしかない。

2011年に流行した一発屋芸人AMEMIYA。彼のYouTubeチャンネルが本当にひどくて、惨劇というにふさわしい。だが、大量の惨劇を越えるとそこにはカタルシスがあり、快感を覚えるしかない。まるで、麻薬みたいだ。

『わかはげ体操第一』

※ハーゲルハーゲルハーゲルハーゲル

帽子なしでは出られんけん

ハーゲルハーゲルハーゲルハーゲル

帽子なしでは出られんけん

帽子で帽子で抜け毛を防止で 髪の毛大事!

わかーハゲーハゲー コナカッチ!※

カイカイ頭皮クイクイ海藻来い来い毛根 コナカッチ!

今日は朝から毛が抜けた。夢の中では生えたのに

どうして髪は抜けるんだ?

どうして髪は抜けるんだ?

ドォワッハッハー!

わかはげのせいなのね そうなのね!

ウォッチ!今何本? 800本…。

ウィッス!

(※繰り返し)

カイカイ頭皮クイクイ海藻来い来い毛根 コナカッチ!

どうしてあの娘にフラれたの?昔はイケメンなのに?

どうして僕ちゃんフラれたの?

どうして僕ちゃんフラれたの?

ドォワッハッハー!

わかはげのせいなのね そうなのね!

ウォッチ!今何本? 400本…。

ウィッス!

(※繰り返し)

ハゲてる上に部屋ゴミ屋敷アシアシクッサー バッチッチ!

アシアシクッサー バッチッチ!」ってお前……プロの芸人が書いた歌詞の最後が「アシアシクッサー バッチッチ!」ってお前…。

そう、書き起こして見れば何か仕掛けがあるかと思ったが、全くなかった。むしろ、歌詞のひどさがより一層骨身に染みた

小学生の頃「漢字は書いて覚えなさい。見てるだけじゃ身体が覚えないから、書いて覚えなさい」と先生に言われた記憶があるが、今回の書き起こしも全く同じ効果があったように思う。最初に聴いた時に比べてより一層歌詞のサムさが感じられた。サムいものは書き起こしてはいけない。今日の知見である。

Tips: 書き起こしによって背筋が凍ってしまうので、サムいものは書き起こしてはいけない

惨劇④ まさかの「妖怪ウォッチに引きずられる」事態

賢明な皆様はもうお分かりだろうか。これ、ネタ作りにおいてプロの芸人とは思えないひどい現象が発生している。

……そう、発想が思い切り妖怪ウォッチに引きずられているのだ。

1つ前の動画で「ようかい体操第一」をテーマにネタを作ってしまったせいで、マインドが妖怪ウォッチになってしまったのだろう。

AMEMIYAが妖怪ウォッチを覗き込んでいるとき、妖怪ウォッチもまたAMEMIYAを覗き込んでいるとでも言うべきだろうか。

直接的で生々しい下ネタ(しかも大して面白くない)である。

そう、AMEMIYAはものすごい頻度で下ネタに頼る

「えげつない大人の下ネタ」と「小学生みたいな下ネタ」という2種類を使い分けてきて、見る者はひどさの波状攻撃にさらされることになる。

惨劇⑤ えげつない下ネタ

AMEMIYAの特徴として、前述の「セックスの最中口に入っている毛」のように、直接的な下ネタを放り込んでくるということが挙げられる。

そんな直接的な下ネタに100%頼り切ったネタが、こちらの「#5 リニア新幹線のテーマ」である。

いやそんなサビあるか!!

見たことないほどひねりのない下ネタに、「いやそんなサビあるか!」とツッコまずにはいられない。

このフレーズは執拗に繰り返され記憶に残るため、この動画を見た後、ふとしたときに「キースしてヤッてー きもちいいー」と歌ってしまう。メロディーが美しいので、歌ってしまう心地よさがある。

作曲能力をこんな形で悪用しないで欲しいと心から思う。「キースしてヤッてー きもちいいー」などという最低の歌詞に、美しいメロディーをつけないで欲しい。

「彼女に会うために大阪に向かうリニアの車内で、富士山を見て勃起する」というひどすぎる歌詞である。もちろんメロディーは美しく、キレイに歌い上げている。繰り返すが、こんな最低の歌詞をキレイに歌い上げないで欲しい

なぜ「ホテルたこ焼き」などという、ネタの本筋から気が散るホテルの名前を設定したのか理解に苦しむが、今は置いておこう

男は、彼女が出てくるのを待つ。待たされに待たされて、彼女が出てきたのは実に4時間後だった。

「お前は”こだま”かー!」

ちょっと上手いこと言った!!

東京-大阪間で4時間かかる”こだま”を長いセックスの比喩として使った。すごい。巧みだ。

曲の前半9割が最低すぎるのでこのネタの評価は「最低」で覆らないのだけれど、最後の展開はとても良いと思う。僕は笑ってしまった。この巧みな比喩の能力を最後だけでなく、途中の露骨すぎる下ネタに使ってくれればもっと良いネタになっただろうに……。

惨劇⑥ 小学生みたいな下ネタ

AMEMIYAのパターンに慣れ始めた読者諸賢はだいたいもうお分かりだと思うが、このネタはもうこの題材でずっと行くつまり全然面白くない

このしょうもない題材設定で4分ちゃんとやりきるところがAMEMIYAのすごいところであり、ひどいところでもある。

4分あるので一応いろいろな展開はある(公衆トイレあるあるを歌ってみたり、芸能人のポジションをイジってみたり)のだけど、基本的にずっと小学生みたいなしょうもない歌である。これと言って面白くはないので解説はしない。気になる人だけ動画を参照されたい。

この頃になると僕は、下ネタに頼るなとまでは言わないけど、せめて下ネタの方向性を統一して欲しい…という強い思いを抱き始めていた。

惨劇⑦ 便乗ネタと下ネタの融合

だが、たまに二大要素が両方同時に含まれているパターンもある。

曲名を見た時点でもしかしてと思ったが、案の定ファンキーモンキーベイビーズ「あとひとつ」の替え歌である。

そう、この時期はファンキー加藤氏の隠し子騒動があったのだ。そして、AMEMIYAは話題になっていた隠し子騒動に露骨に便乗した形である。

あとひとりくらいなら ひとりくらいなら 食わせて行ける 財力はあるって

前述の通り、ひどい歌詞をキレイなメロディーに乗せるのはAMEMIYAの得意技だが、とうとう他人の曲を使ってそれをやり始めてしまった。

俺はファンキーモンキーさ だからベイビーできたのさ

今いつもより ちょっと勇敢なお父さん

と、とうとう別の曲までイジり始めてしまう。

AMEMIYA自身、歌詞を考えてる内に楽しくなってしまったのだと思う、ファンモンをイジる要素をふんだんに散りばめた、ムダに完成度の高い一曲になっているし、心なしか歌う様子も普段より楽しそうに見える。

さて、AMEMIYAがなぜ執拗に便乗ネタを繰り返すかといえば、恐らくは再生数を稼ぐためであると思われる。

全く伸びていない。なんなら他の動画より少ない。

惨劇⑧失敗してるのに、繰り返される便乗

だが。ウィットに富んだイジり方で上手にまとめた「#11 あとひとり」と違い、こちらの動画は普通に替え歌で政治問題を取り上げただけという凡作である。

舛添さん、ファンモンに比べてイジりにくいかったんだろう。ヒット曲とかないし

再生数は下げ止まることを知らない。もうやめたらいいのに…!!

AMEMIYAのチャンネルとは一体なんなのか?彼は何を思い、ネタを作っているのか?人はなぜ生きるのか。そして、僕はなぜ丸一日潰してこんな動画を見ているのか

AMEMIYAのチャンネルは、哲学なのかもしれない。哲学者の本質は、解を見つけることではない。問を投げかけることだ。

そして、「おっぱいは偉大」へ

この時点で大体の展開は予想できる。曲名でネタバレしちゃってるからね。

100人中100人が展開を予想できる、これほどまでに意外性のないネタがかつてあっただろうか

「おっぱいがしんぱい」と韻を踏んでおり、そんなしょうもない歌詞で韻を踏むなという怒りを抱えたりもしながら、曲は進んでいく。

動画の残り尺も1分ほどになり、視聴者が油断してスマホを取り出しかねないその瞬間、事件は起こる

コーラスの女性が突然乱入してくるのだ。

  • 誰なんだこの女性は。
  • おっぱいが大きい。
  • 歌が上手い。
  • マドンナみたいな大げさな動きだ。
  • それにしてもこの歌、歌詞がひどい。

これはWe Are The Worldだ」と僕は思った。

途中から歌唱力の高いゲストが入ってくることや、シンプルなメッセージを連発すること、耳に残る美しいハーモニー、全ての要素がWe Are the Worldと同じだ。

アメリカ国内だけで750万枚を売り上げたという伝説の「We Are The World」に劣らない、いや、あるいは上回るカタルシスを伴って、「おっぱいは偉大」は我々の脳を揺らす。

なぜ、たかが1発屋芸人と素性の分からない謎の女性の二人組が、錚々たるメンバーが揃い踏みであった「We Are The World」に勝てるのか、それは、フリが効いていることに起因する。

ここにたどり着くまでに見てきた、AMEMIYAの数々のしょうもない動画という惨劇が、大いなるフリになっているのだ。

  • 最初から最後までひたすらつまらなかった「わかはげ体操第一」。
  • ただただ下ネタだけだった「一歩前へ」や、下ネタと便乗のハイブリッドであった「あとひとり」。
  • ホントウに最低のえげつない下ネタに頼り切りだった「リニア新幹線のテーマ」。

そういった今までの全てが、フリとして完璧に機能している。どうせこのまま終わっていくのだろうという視聴者の油断を誘っている。

そしてこの「おっぱいは偉大」の中でも、序盤で「女性アスリートの試合」→「試合よりおっぱいが気になる」という極めてしょうもないかつ予想しやすい展開を見せている。このこともフリとして効いている。どうせこのまま終わっていくのだろうという油断を強めるばかりだ。

視聴者を最大限に油断させてから、その油断は大いに裏切られる。出現する巨乳の女性、女性の出現によって完成す重層的なハーモニー。

その混乱に乗じて脳に入り込んでくる「おっぱいでかい(ビッグパイパイ)」という謎のコーラス

だから、AMEMIYAのネタはもはや麻薬なのかもしれない。脳をおかしくさせ、大いなるカタルシスを引き起こす。出てくるものは笑いとも感動とも言えない、得体の知れない快感だ。

惨劇とカタルシスが、たくさんある。

そして、4ヶ月ほど動画の更新がない。このまま終わってしまうのはあまりにも寂しいから、ぜひみんなチャンネル登録をしておいてあげて欲しい。
  • 「すごいぞ備長炭」という完全に方向を見失ったネタ。
  • 「熱い夫〜婦〜らーめん」とかいう、クソほどスベってるプロデュース商品。
  • 上記のプロデュース商品を自分で作って食べている動画(目を疑うほどつまらない)
  • そして突然の4ヶ月に渡る動画休止。
  • AMEMIYA、ひょっとして死んでるのでは…?不安になる。
  • 生存が不安になり、見に行ってしまうアメブロ(チャンネル上から飛べる)。
  • ブログには上がり続ける元気で営業に飛び回っている様子。よかった生きてるという感動。
  • しかし、感動の後にブログに腹が立ってくる。何回同じタイトル(熱い夫婦ぅ〜は〜じめましたぁ〜)で更新するんだ。
  • ブログの内容、目を疑うほどつまらない。これマジで???
  • 「新婦さま綺麗でしたね〜(*´∀`)」じゃねえよ。グラビアアイドルかお前は。
  • 全然面白くないタイトルが並ぶブログに忽然と出現する「USHIWAKA MARU AWARD」という面白い文字列。

まとめ

  • AMEMIYAの動画は、最初だけ普通に面白く、あとは惨劇。たまにカタルシスがある。
  • サムいものは書き起こしてはいけない。
  • AMEMIYAが妖怪ウォッチを覗き込んでいるとき、妖怪ウォッチもAMEMIYAを覗き込んでいる
  • ふとした時に「キースしてヤッてー きもちいいー」という最低のフレーズが浮かんでしまう。
  • AMEMIYAは哲学。
  • AMEMIYAはWe Are The World。
  • AMEMIYAは麻薬。

お願い

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補足情報

  • アイキャッチ画像はhttps://news-sokuhou.site/post-2777より引用し利用した。
  • その他、全てのキャプチャ画像は掲載したYouTube動画より引用し利用した。