おめことは? わかりやすく解説
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おめことは? わかりやすく解説

おめことは、日本語の俗語で、女性の性器を指す言葉である。Weblio国語辞典では「おめこ」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。

テレビやラジオにおいては、放送禁止用語の一種である [ 2 ] 。1999年、沖縄県の漫湖(まんこ)がラムサール条約の登録湿地に認定された際、NHKが字幕では「漫湖」と出しながら、ナレーションでは「認定されたのは“この湖(みずうみ)”で・・・」と読んで、「まんこ」という音声が電波に乗るのを巧妙に回避した、という証言がある [ 3 ] 。ゲームにおけるプレイヤーの命名の際も入力禁止に設定されていることが多い。これに対して男性器の俗称である「おちんちん」は、放送禁止用語に指定されていることが少ない [ 4 ] 。これは「おちんちん」や「ちんこ」は器官そのものを指す用語であるのに対し、「まんこ」は性行為を意味することもあるためである。

歴史 おまんこのほとりに蛸は口があり — 『誹風柳多留』第百篇に収録された句 [ 9 ] [ 11 ] 、文政11年(1828年)出版。文字強調は引用者。 おちんこもまんこも種々の替名有 — 『誹風柳多留』第百十九篇に収録された句 [ 10 ] [ 12 ] 、天保3年(1832年)出版。文字強調は引用者。

古い辞典類ではしばしば「まんこ」ではなく「まんこ」として収録されている。例えば1888年(明治21年)出版の和英辞典『漢英対照いろは辞典』は陰門の俗語として「おまんこ」を採録しているが [ 13 ] 、「まんこ」は採録していない。1909年(明治42年)出版の類語辞典『日本類語大辞典』は「陰部」の項で「をんなの陰部」(女の陰部)の方言として「おめこ」「おまんこ」「おそそ」「おまんちよ」などを挙げているが [ 14 ] 、「まんこ」は記載していない。1912年(明治45年)出版の国語辞典『大辞典』も「おまんこ」を見出し語として採録し [ 15 ] 、「まんこ」は掲載していない。

  • 1972年に大阪で紅萬子(くれない まんこ)がデビューしている [ 注釈 1 ] 。
  • 1978年に京都大学のレガッタ大会において「夕焼けのおまんた」というチームが出場したが大した騒ぎにならなかった。『日本俗語大辞典』は、ヘアスタイルの一種で「おまんた分け」というものがあるが、これは卑猥な言葉であるという。「おまんた」は「おまんたん」の略 [ 2 ] 。
  • 1984年には松本明子がラジオの全国放送(同時放送のテレビは全国放送ではなく、あくまで関東地方と静岡県のみの放送)で、「おまんこ」と発しテレビ局を出入り禁止になる事件もあった [ 注釈 2 ] 。彼女は1966年の香川県の出身であり、「おまんこという言葉は知らなかった」と後に述懐する [ 19 ] 。

語源

  • 体の中心を意味する眞處(まこ)の音便 [ 20 ] 。
  • 女子(めのこ)の転訛であるという説 [ 21 ] 。「めこ」もめのこの転訛とする文献もある [ 22 ] 。
  • 徳川家康の側室・お万の方(養珠院)の女性器が素晴らしかったという話から [ 23 ] 。
  • 古代の和語で性器を意味する「美斗(みと)」。「まんこ」および「めこ」はここから派生したという説。ただし本来は男性器・女性器問わず、性器全般に対する言葉 [ 1 ] 。
  • 生理の際、赤くなることから「満紅(まんこう)」と呼んだのが由来だという説。
  • 家の出入り口を表す「門戸(もんこ)」がなまったとする説 [ 24 ] 。
  • 北条政子から。室町時代当時の関東地方では北条政子を「ほうじょうまんこ」とも読んだ。
  • 正室を意味する北政所(きたのまんどころ)から。北政所をはじめは北政所様(きたのまんどころさま)呼んでいたが、後世は略し政所様(まんどころさま)」とも呼んだ。
  • 小舟を使用して売春を行った「船饅頭」を略して「まん」と呼び、それに指小辞「こ」を付けたとする説。
  • 陰毛が発生していない女児の外陰部を外見の類似から饅頭に喩え、その女房言葉である「お饅」に指小辞「こ」をつけたもの。饅頭に喩える事例は江戸時代初期の文献で既に見られるが、江戸時代中期までは原則として低年齢女児のものを指す傾向が認められる(成人のものを「毛饅頭」と呼ぶ事例もある)。「おまんこ」という語形が確認できるのは化政期以降である [ 25 ] 。

派生表現

他の俗称

『すごくエッチなゲームシナリオが書ける本』では、女性器の隠喩として、おまんまん、秘部、蜜穴、肉穴、割れ目、クレバス、女陰、大事なところ、前の穴、肉壁 [ 30 ] が、また漫画『性教育120%』第1巻では、日本の各地による女性器の呼称の違いとして、アンペ、ほと、ヘノコ、マンジュー、オマン、サネ、オチョンチョン、オチンチン、チャンベ、カンノンサマ、オソソ、ボボ、イキミ、ヘヘ、ベベ、ベタ、ベッチョ、ペペ、カイ、ツビ、メメ、メコ、メンチョ、チャコ、ヤチ、ママ、オメサン、オメコ、モッチョー、ホー、ポー、ホーミ [ 注釈 3 ] 、ピィ、ヒー [ 31 ] が紹介されている。

NHK「シチズンラボ」のアンケート調査(期間:2021年12月-2022年8月、回答者:10歳から69歳までの男女1,201人)では、「あなたが子どものときに育った家庭では、女性の性器を何と呼んでいましたか?」という質問に対し、6割近く(58%)が「家庭で使う女性器の名前はなかった」と回答しており、男性器に全国共通の「おちんちん」といった呼び名があるのに対し、女性器には共通の呼び名がないことが示されている [ 32 ] 。東海大学教授・小貫大輔によると、呼び名がない家庭では「あそこ」「下」「前」「おしり」などの表現を使って説明しているという。また同調査では、家庭で女性器に特定の「名前があった」と答えた3割余り(32%)の内、一番多かった回答は「おまた」ないし「また」で、全体の1割余り(12%)を占めており、この呼び方は近年増えているようである [ 32 ] 。なお、小貫によると、女性器に共通の呼び名がないのは日本特有のことではなく、性に関して比較的に開かれた文化をもつオランダやスウェーデンを含め、多くの国で同様である [ 32 ] 。

脚注

注釈
  1. ^ 2015年から芸名を「紅壱子」に改名していたが、2024年に元に戻している。
  2. ^ この時に放送された映像によると、松本が「おまんこ」という用語を知らなかったのをいいことに、笑福亭鶴光が松本を唆して半ば無理矢理「おまんこ」と言わせているため、実際に非があるのは鶴光の方であり、松本は寧ろ無理矢理言わされた挙げ句に出入禁止処分にされた被害者であるといえる(松本を唆した鶴光には処分が下されていない)。
  3. ^沖縄語での表現。そのため、沖縄県の日産プリンス店では本来の取り扱い車種であるホーミーが売られずにに姉妹車のキャラバンが売られていた。
出典
  1. ^ abcd 斎藤光, 井上章一, 澁谷知美, 三橋順子 編『性的なことば』講談社、2010年、32頁。ISBN978-4-06-288034-3。
  2. ^ abc 米川明彦『日本俗語大辞典』東京堂出版、2003年11月10日、136-137,610頁。
  3. ISBN4-490-10638-6。
  4. ^ 道浦俊彦 (2000年5月26日). “ことばの話129「珍古島」”. 道浦俊彦の平成ことば事情. 讀賣テレビ放送株式会社. 2019年10月27日閲覧。
  5. ^ ろくでなし子(著者)『デコまん アソコ整形漫画家が奇妙なアートを作った理由』(電子書籍)電書バト。
  6. ^ “「なんで女性器の名称は言っちゃいけないの?」ラランド・サーヤが問いかける、日本の“性”の現在地――てれびのスキマ「テレビ健康診断」”. 株式会社文藝春秋 (2024年8月9日). 2026年1月14日閲覧。
  7. ^ “「分べん体位×歴史学」「女性器×言語学」 | はなしちゃお! 〜性と生の学問〜 | NHK”. 日本放送協会 (2026年1月9日). 2026年1月14日閲覧。
  8. ^ 江田孝二『ししぼぼそそそ: 色好み風流江戸の夜ばなし』現代書林、1986年、147-148頁。NDLJP:12472853/77。
  9. ^ 玩究隠士『四大性器俗称考 ―「ちんぽ・ちんぼこ・おめこ・おまんこ」のルーツ(Kindle版)』高陽鼡房、2013年、42-46頁。ASINB00FONTK1I。 ( 玩究隠士『四大通俗陰名考』太平書屋、1987年。doi:10.11501/13430229。 の改訂新版)
  10. ^ ab鈴木勝忠「おまんこ」『続雑俳語辞典』明治書院、1982年、70頁。NDLJP:1363780/42。
  11. ^ ab 鈴木勝忠「まんこ」『続雑俳語辞典』明治書院、1982年、463頁。NDLJP:1363780/238。
  12. ^岡田甫 編「誹風柳多留 第百篇」『誹風柳多留全集 8 (100篇~112篇)』三省堂、1978年、3頁。NDLJP:12457698/6。 ※初出は文政11年(1828年)。
  13. ^ 岡田甫 編「誹風柳多留 第百十九篇」『誹風柳多留全集 9 (113篇~別篇・上)』三省堂、1978年、147頁。NDLJP:12457701/78。 ※初出は天保3年(1832年)。
  14. ^高橋五郎「おまんこ」『漢英対照いろは辞典』長尾景弼、1888年、272頁。NDLJP:902745/143。
  15. ^志田義秀、佐伯常麿 編「陰部」『日本類語大辞典』晴光館、1909年、160-161頁。NDLJP:991742/94。
  16. ^山田美妙 編「お-まんこ」『大辞典 上巻』嵩山堂、1912年、709頁。NDLJP:863253/374。
  17. ^ 落合直文(著)、芳賀矢一(改修)『日本大辞典 言泉』 第5巻、大倉書店、1921年、4386頁。
  18. ^ 『大言海 第四卷』富山房、1937年、223頁。doi:10.11501/1902821 。https://doi.org/10.11501/1902821 。 2022年8月16日閲覧 。
  19. ^ 新村出 編『広辞苑第七版 た―ん』岩波書店、2018年1月12日、2788頁。
  20. ISBN978-4-00-080132-4。
  21. ^ “松本明子、『四文字言葉事件』の真相を語る。「信頼取り戻したかった」”. Techinsight. テックインサイト株式会社 (2013年8月14日). 2019年10月27日閲覧。
  22. ^ 大槻文彦、大槻清彦『新編大言海』冨山房、1982年5月10日、1967頁。
  23. ISBN4-572-00062-X。
  24. ^ 日本国語大辞典 第二版 編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編『日本国語大辞典 第二版』 第二巻、小学館、2001年2月20日、1376頁。
  25. ISBN4-09-521002-8。
  26. ^ 増井金典『日本語源広辞典[増補版]』ミネルヴァ書房、2012年8月10日、171頁。
  27. ^ 篠田達明「日本史有名人の健康診断(38) お万の方」『歴史読本』第43巻第6号、Kadokawa、1998年、289頁、doi:10.11501/7975595。
  28. ^ 小松奎文(編著)『いろの辞典』文芸社、2000年7月3日、790頁。
  29. ISBN4-8355-0045-8。
  30. ^松本修「第2章「虎屋」の饅頭へのあこがれ」『全国マン・チン分布考』集英社インターナショナル〈インターナショナル新書〉、2018年10月30日、55-92頁。
  31. ISBN978-4-7976-8030-0。
  32. ^ 荘保共子「子供の遊びと学びと暮らしの居場所――こどもの里の39年の実践から」『年報』第25号、慶應義塾大学教職課程センター、2017年8月31日、37頁、
  33. ISSN1345-5125、
  34. NCIDAN10203872。
  35. ^ 松村明(監修)、小学館 大辞泉編集部 編『大辞泉【第二版】上巻 あ―す』小学館、2012年11月7日、565頁。
  36. ISBN978-4-09-501213-1。
  37. ^ 久松潜一, 佐藤謙三 編『角川古語辞典 蔵書版』角川書店、1976年5月30日、1082頁。
  38. ^ 中島智邦『日本民俗・粋・洒落辞典』日本ブックマネジメント、1989年9月27日、35,85,130,132頁。
  39. ISBN4-89056-014-9。
  40. ^ 灰猫『すごくエッチなゲームシナリオが書ける本』総合科学出版、2012年8月25日、85頁。
  41. ISBN978-4-8818-1825-1。
  42. ^ 田滝ききき(原作), ほとむら(作画)『性教育120% vol.1』KADOKAWA アスキー・メディアワークス、2020年2月14日、51頁。
  43. ISBN978-4-0491-3001-0。
  44. ^ abc 柿沼緑 (2023年3月17日). “生理についてどう学んだ?女性器をなんて呼ぶ?”. NHK みんなでプラス. 2023年11月25日閲覧。

参考文献

  • 志田義秀、佐伯常麿 編「陰部」『日本類語大辞典』晴光館、1909年、160-161頁。NDLJP:991742/94。 - 俗称として「ぼぼ」「ぼんぼ」など、方言として「おめこ」「おまんこ」などを掲載
  • 鈴木勝忠『続雑俳語辞典』明治書院、1982年。doi:10.11501/1363780。 - 「おまんこ」「まんこ」を見出し語として収録
  • 江田孝二「十二 そそっこ・めめっこ さしすせそ ―― ぼぼ」『ししぼぼそそそ: 色好み風流江戸の夜ばなし』現代書林、1986年、146-152頁。doi:10.11501/12472853。NDLJP:12472853/77。
  • 玩究隠士「六節 おまんこ」『四大通俗陰名考』太平書屋、1987年。doi:10.11501/13430229。
    • (改訂新版) 玩究隠士「六節 「おまんこ(まんこ)」」『四大性器俗称考 ―「ちんぽ・ちんぼこ・おめこ・おまんこ」のルーツ(Kindle版)』高陽鼡房、2013年、42-46頁。ASINB00FONTK1I。

    関連項目

    • マンピーのG★SPOT - 1995年5月22日に発売されたサザンオールスターズの楽曲。

    おめこ

    出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 08:21 UTC 版)

    名詞: 女性器 活用 関連語 名詞:講 関連語 「おめこ」の関連用語 お‐まんこ デジタル大辞泉 お‐めこ デジタル大辞泉 房事 デジタル大辞泉 おめこのお隣キーワード

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