佐伯城 大分県佐伯市
佐伯城 大分県佐伯市

佐伯城 大分県佐伯市

佐伯城の見どころ観光と歴史をわかりやすく解説。佐伯城は大分県佐伯市にある城。築城は1606年。住所は大分県佐伯市字城山76番地1。旧地域は豊後国海部郡。佐伯藩の居城。主な藩主は毛利家。

佐伯城の歴史 佐伯城は慶長6年(1601年)、豊後国2万石に入府した毛利高政によって築城が開始された城です。高政は尾張国の生まれ。「鯰江氏」の出身で後に森氏を称した森高次の次男として生まれました。後に毛利輝元より毛利姓をもらって改姓しています。 高政が築城地に選んだのは標高約144mの八幡山(城山)で、豊後水道を見下ろす山頂に石造りの本丸を築き、本丸曲輪、二の丸、西出丸、北出丸を配置しました。城は慶長11年(1606年)頃にほぼ完成していましたが、当時は「佐伯城」が正式名ではなく、藩内では「御城」などと呼ばれていました。また、「鶴ヶ城」などの別称もあります。 佐伯城は元和3年(1617年)の火災で二の丸御殿が焼失。その後、寛永14年(1637年)、三代藩主・毛利高尚の時代に山麓に三の丸を増築し、三の丸御殿を築いて政治や藩主の日常生活の場としました。 本丸には3重3階で南向きの天守があったと伝わっていますが、築城後ほどなく失われました。宝永6年(1709年)に6代藩主の毛利高慶が、天守以外の建物や石垣を復旧、修復していますが、このときも天守は再建されませんでした。 佐伯藩は2万石という小藩でしたが、毛利氏は明治時代まで改易されることなく存続しました。城は明治4年(1871年)に廃城となり、建物はほとんどが撤去されましたが、石垣や曲輪構造は現在もその姿をとどめています。 佐伯城に登城する方法 山城である佐伯城の本丸へは「若宮の道」「翠明の道」「登城の道」「独歩碑の道」の4本の登城路が用意されています。各コースは20分から30分程度で山頂に到達できます。おすすめなのが舗装されている緩やかな「独歩碑の道」。藩政時代から続く「登城の道」も当時の気分に浸れますが、登山道なのでトレッキングシューズに動きやすい服装など、トレッキングの装備を整えておきましょう。 佐伯城の見どころ①本丸外曲輪の雛壇状石垣 平成31年(2019年)の調査で、佐伯城本丸外曲輪から雛壇状の石垣が発見され、城の大きな見どころとなっています。享保19年(1734年)の風雨で崩れた際に斜面を保護するため、安芸国から石工を招いて整備したもので、高さは約13m、長さは約30m。最大幅は39mにも及ぶ、4段の石垣です。 雛壇状の石垣は、階段状の水平部分を石で覆い、隅を丸く仕上げるなどの治水技術が取り入れられているのが特徴。安芸国の石工が得意としていた、干拓の堤防で利用された治水工事の技法を城に応用した、全国でも珍しい事例となっており、必見の場所です。 このほか、佐伯城には随所に石垣が残っており、二の丸虎口や本丸の高さ6mの石垣、天守台の石垣など、石好きにはたまらない見どころもたくさんあります。

佐伯城の見どころ②三の丸櫓門 山麓部にある三の丸櫓門は、佐伯城に江戸時代から残る唯一の遺構です。寛永14年(1637年)に三代藩主の毛利高尚の時代に佐伯城の正門として建築されたのち、2度にわたり建て直されており、現在のものは天保3年(1832年)建造のものと伝わっています。 「黒門」とも呼ばれる櫓門は佐伯のシンボル的な存在で、大分県指定重要有形文化財にもなっています。

佐伯城の見どころ④佐伯市歴史資料館 城山のふもとにある「佐伯市歴史資料館」は、江戸時代に佐伯藩の役所として、明治時代には旧藩主毛利家の屋敷として利用された場所に位置しています。中では江戸時代を中心とした佐伯の歴史が紹介されており、近世のコーナーには毛利高政の武具や佐伯城の復元模型など、佐伯城にまつわる展示品も豊富に用意されています。 屋外展示として佐伯藩の役所「三府役所」の門や、毛利家の屋敷の一部が残されているので、あわせて見学しましょう。 佐伯城のおすすめ撮影スポット 佐伯城は三の丸櫓門に加え、雛壇状石垣をはじめとした城山の随所に残る石垣など、さまざまなフォトスポットがあります。特に紅葉のシーズンは石垣と舞い落ちる紅葉のコラボレーションが美しいですよ。本丸からは城下町や佐伯湾の美しい景色が拝めます。

執筆者 栗本 奈央子(ライター) 元旅行業界誌の記者です。子供のころから日本史・世界史問わず歴史が大好き。普段から寺社仏閣、特に神社巡りを楽しんでおり、歴史上の人物をテーマにした「聖地巡礼」をよくしています。好きな武将は石田三成、好きなお城は熊本城、好きなお城跡は萩城。合戦城跡や城跡の石垣を見ると心がときめきます。

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