大腿骨転子部骨折に対する手術療法と骨折型・術式別に見た起こりやすい機能低下
大腿骨転子部骨折に対する手術療法と骨折型・術式別に見た起こりやすい機能低下

大腿骨転子部骨折に対する手術療法と骨折型・術式別に見た起こりやすい機能低下

大腿骨転子部骨折に対する手術療法と骨折型・術式別に見た起こりやすい機能低下大腿骨転子部骨折例は多くが手術適応となりますが,手術方法も様々です.また手術方法によって手術侵襲の大きさや部位も異なりますので,リハビリ(理学療法・作業療法)や看護を

大腿骨頸部骨折の分類については以前もご紹介させていただきました. 今回は大腿骨転子部骨折の分類についてご紹介させていただきます. 大腿骨転子部骨折も大腿骨頸部骨折と同様に,骨折型によって病態が大きく異なりますので,看護や.

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図のようにCHSはガンマネイル(γ-nail)に比較して荷重部とプレート間の距離が長くなるため 曲げモーメントが大きく なります.

一方でγ-nailは荷重に伴う曲げモーメントが小さいため,通常は 不安定型骨折例にはガンマネイル(γ-nail)による骨接合術 が行われることがほとんどです.

CHSによる骨接合術の手術記録と侵襲筋

②皮切:大腿骨転子部を外側に触知しそこより骨軸に沿って末梢方向に約10cmの縦皮切を加えた. 腸脛靭帯 を皮切に沿ってメスで切開し, 外側広筋の起始部 (大転子部末梢)を大腿骨より切離し 外側広筋 を前方に反転し大腿骨を露出した.

③骨折部: 外側広筋と中間広筋 の一部を骨膜剥離匙で剥離した.ガイドスリーブは用いず小転子末梢レベルの外側からNeckの末梢1/3を通過するようにガイドピンを挿入した.骨頭の皮質下約8mm先端が位置するようにした.

④Lag Screw:imageで位置を確認し使用するlag screwの長さを計測した.Lag screwの長さは95mmとし,reamingは95mmで行った.Lag screw95mmを挿入した.

⑥確認:Plateの穴にドリルで穴をあけデプスで計測しscrewを挿入した.創部を洗浄生食で十分洗浄した後, 外側広筋,大腿筋膜 を1-0バイクリル,皮下もバイクリルで縫合して手術を終了した.

ガンマネイル(γ-nail)による骨接合術の手術記録と侵襲筋

②皮切・整復:まずLag screwを挿入部に約3cmの切開を加えた.外側骨折線から単純鉤とエレバを骨折部に挿入して中枢骨片を強制した.整復後,大転子Tipより1横指中枢から3cm縦切開を加えた.皮切に沿って皮下組織を展開すると 大腿筋膜張筋 を確認した. 大腿筋膜張筋 を縦切開し, 中殿筋を鈍的に剥離 し大転子を指で確認した.

③リーミング:大腿骨前方1/3にオウルで穴をあけ,小転子の高さまで開創した.Guide pinを挿入した.Guide pinにそって大転子内側のReamingを行った.

⑤Lag screw:Lag screwはL85mmを骨頭皮質下約5mmまで挿入した.

⑥Distal locking screw:大腿遠位外側から 外側広筋 を確認し,L35mmのscrewを挿入した.

CHSとガンマネイルの手術侵襲の違い

またガンマネイル(γ-nail)の場合には手術手技が閉鎖的であるといった点も利点であり,これにより術中の感染を起こしにくいとされております.ガンマネイル(γ-nail)タイプの固定材料にはPFNA(proximal femoral nai anti-rotation)と呼ばれるlag screwの回旋防止に特化したものやアレクサネイルと呼ばれるlag screwが2本構成になっているものなど様々ですが,基本的な原理には大きな相違はありません.

CHSとガンマネイルの術式別に見た起こりやすい機能低下

CHSの場合は大腿骨側方アプローチで 大腿筋膜張筋・腸脛靭帯 を切開し,その後に外側広筋を骨膜下に剥離し展開が行われます.

また外側広筋の剥離に伴い膝蓋骨外側支持組織に癒着が生じやすく, 膝蓋骨内外側支持組織の硬度に不均衡が起こりやすい のも重要な点です.

膝蓋骨外側支持組織の拘縮は膝蓋骨の運動軌跡を外方偏位させ, 外側膝蓋大腿関節の力学的負担 を増大させます.さらにCHSにはSliding機構が備わっており,Lag screwがSlidingして骨折部へ圧迫力が加わることで骨癒合が促進されます.

また大腿筋膜張筋・外側広筋といった外側膝蓋支帯に連結を持つ筋群に侵襲が加わりますので, 膝関節屈曲制限 が生じやすいのもCHSの特徴です.

大腿骨転子部骨折例におけるスライディング機構とは?

前回は大腿骨転子部骨折に対する手術療法についてご紹介をさせていただきました. 今回は大腿骨転子部骨折例におけるテレスコーピング(telescoping)とスライディング機構(sliding mechanism)についてご紹介い.

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大腿骨転子部骨折における小転子骨片転位の重要性 大腿骨転子部骨折例におけるスライディング機構とは?

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