ブラームス:交響曲第2番の解説!構成や特徴を楽譜とともに徹底分析
ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms)の交響曲は全部で4つあります。今回ご紹介する曲は最初の交響曲である「ブラームス交響曲第2番」!まったりとのびやかな雰囲気から、シリアスな感じ、ちょこまかとかわいい感じ、テンションの上がる
第1楽章…Allegro non troppo・ニ長調(D dur)・3/4 第2楽章…Adagio non troppo – L’istesso tempo, ma grazioso・ロ長調(H dur)・4/4 第3楽章…Allegretto grazioso (Quasi andantino) – Presto ma non assai – Tempo I・ト長調(G dur)・3/4 第4楽章…Allegro con spirito・ニ長調(D dur)・2/2
第3楽章が大人気で、初演時アンコールされました!ブラームスの交響曲第2番は 初演が好評 だったので、改訂が加えられていません。
ブラームス交響曲第2番:第1楽章 Allegro non troppo・ニ長調
半音のモチーフ&ゆったりと絡み合う音の風景 ”Allegro non troppo”とは「速すぎないアレグロ」という意味。ほどよく時間がゆったり過ぎてゆくような音楽で、メトロノームの数字の機械的なリズム感を嫌うブラームスが好んで使っています。 この半音のモチーフ「レード♯ーレーラー」はこの先たくさん出てきます!誘われるようにホルンが 第一主題 を吹きます。続いてフルートとクラリネットが引き継いでいます。
ホルンと木管が交互に吹く中に、 突如一筋の光のようにヴァイオリンとヴィオラが差し込んできます 。
初めは明るかったのに、雲行きが怪しくなって最後 ファ♮ が不安を感じさせます。
全部半音ですね!実は「半音」もこの曲のテーマです。 ヘミオラとは、3拍子の中に2拍子が聞こえるというもの。 まるでドローンが駆け抜ける自然!美しいメロディーパーンと視界が開けるように、 ヴァイオリンがさわやかなメロディー を弾きます。
ここにも半音のモチーフが使われています。 エモさ全開の第二主題チェロが甘いエモさ全開の 第二主題 を奏でます。
↑ところでこの第二テーマ、 有名な『ブラームスの子守歌』のメロディーに似ていませんか?
急にどうした!元気はつらつ ちなみにヴィオラは難しいポイントかも。フルートの細かい装飾もあって、よりかわいらしい感じになっています。
展開部はフーガで魅せる!半音・第一主題・3オクターブの跳躍 といったモチーフを使って、重厚で緊張感のある盛り上がり方を見せます。
最後は楽しいけど、儚い夢心地 気付きました?トロンボーンは冒頭の半音のテーマの音価を長くしたものなんです。 465小節目のホルンのソロは圧巻!まるで今までの出来事が「あるおとぎ話があったんだよ」という雰囲気です。
ブラームス交響曲第2番:第2楽章 Adagio non troppo – L’istesso tempo, ma grazioso・ロ長調
長調なのにどこか寂しい?長いメロディー最初は 不安で落ち着かないメロディーが、画像の最後の音でやっとH Durに落ち着きますね。
怪しさを際立たせているのは、ファゴットの対旋律!チェロは下がる形なのに、ファゴットは上がる形なんです。優しいだけではなく、盛り上がったと見せては 再びちょっぴり物悲しい方向へ 行ってしまいます。
なかなか一筋縄ではいきませんね。
次々楽器が追いかける! 第2主題はシンコペでゆらゆら! 第1主題のように影は微塵も感じさせません。幸せ全開! 悲劇的なクライマックスからの落ち着きここは第1主題のバリエーションをつなげたもの。どんどん音が上がっていき、テンションマックスです。
ブラームス交響曲第2番:第3楽章 Allegretto grazioso (Quasi andantino) – Presto ma non assai – Tempo I・ロ長調
オーボエののびのびしたメロディ まるでコメディ!びっくりする仕掛けどちらも同じ主題が使われているのに、こんなに雰囲気が変わるなんてすごいですよね!
まるでバトルしている感じ。
3拍子に戻るサインが天才 オーボエの「シ」の音、弦の3パートによる3小節単位のフレーズが3拍子に戻ることを暗示しているんです。 絶えず同じテーマが使われていて、どんどん発展します。「…というおとぎ話がありましたとさ。」と締めくくるような終わり方が素敵ですね。
ブラームス交響曲第2番:第4楽章 Allegro con spirito・ニ長調
内緒話からの喜び爆発!すると いきなりフォルテで爆発! 第1主題が発展して喜びが音楽に溢れます。
ここにも8分休符が拍頭にあります。これも大事なモチーフです。 疾走感のある情熱的な第2主題 弦楽器全体の厚みのある音色はブラームスならでは。 3つのスラーのかかっている音が小節の前に出ていることで、次へ次へ!とあふれる感情を表現しています。 2通りの楽しみ方! ①楽譜通り休符を拍の頭として感じる →シンコペーションのようになって、現代風のノリノリのダンスミュージックになる ②1拍目を2分音符からと感じる →特別感&全員集合感が出る。 テーマが発展していくしかしここでは、冒頭のメロディーを上下逆さまに形を並び替えたもの!
冒頭から続く半音のテーマを切り取っているので、静かで不思議な雰囲気がありますね。 盛り上がってフィナーレへ 1楽章から通して続く半音のテーマが感慨深いですね。 最後は金管楽器が輝かしいフィナーレを飾り、華々しく終わります。 cocoをフォローする クラシックだいすきクラブ関連記事
ブラームス:交響曲第1番の解説!構成や特徴を楽譜とともに徹底分析ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms)の交響曲は全部で4つあります。 今回ご紹介する曲は最初の交響曲である「ブラームス交響曲第1番」! ブラームスの「交響曲第1番」はドラマやアニメ「のだめカンタービレ」に出てきて、一.
光るキーボードピアノはなぜ上達しないの?独学で「弾けない!」を脱却する方法 プロフィールヴァイオリンを専門に音楽学校で学び、現在はフリーで演奏活動やヤマハ講師などレッスンなどを行っている。 クラシック音楽の良さを広めたいと思いサイトを立ち上げる。 面白いこと、新しいもの、ポケモンが好き。
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