女性史 (読み)じょせいし
日本大百科全書(ニッポニカ) - 女性史の用語解説 - 総論 従来の歴史研究、歴史叙述では女性はほとんど顧みられなかった。国民、民衆、庶民などのことばにも、実は女性は含まれていなかった。これに対し、「女性史」は各時代、各階層の女性の生活、労働、担った役割と地位、意識や思想、社会的...
武士の婚姻は、将軍・藩主の許可を必要とし、上級武家では血筋の継承を理由に妻のほかに複数の妾(めかけ)の存在が認められた。妾は身分上家族ではなく奉公人とされた(大竹秀男(ひでお)著『「家」と女性の歴史』1977)が、妻と同様の貞操を求められた。江戸中期には、商人・地主などにも妾をもつ者が現れ、しだいに下層にまでその風習は拡(ひろ)がった。江戸時代には武士階級でも離婚・再婚がかなり多かった(『日本女性史 第3巻 近世』所収の脇田修(わきたおさむ)「幕藩体制と女性」1982)。庶民の場合は離婚に際して離縁状、いわゆる三行り半(みくだりはん)を夫側が出すことが慣例であった。これは、かならずしも夫が専権的に離婚の権利をもつことを意味するのではなく、妻の再婚の自由を保障するもので、実質的には協議離婚が多かったとする説もある(高木侃(ただし)著『縁切寺満徳寺の研究』1990)。また、離婚を求める女性のためには鎌倉の東慶寺(とうけいじ)など縁切寺(えんきりでら)、駆込寺(かけこみでら)が存在した。
公娼制 女性の労働 教育・文化 近代 文明開化の女性政策 女性と政治 民法と教育 近代産業と女性労働 女性解放の思想と運動 第二次世界大戦時の女性 現代 戦後民主化と男女平等 女性と平和 高度成長と女性 性別役割の克服 中国 前近代 近代 現代 朝鮮 前近代 近代への幕開け 解放と分断 現状と課題 インド 紀元前 マヌ法典の成立 合同家族制とカースト 社会改革と女性 その後の動き イスラム 母系的傾向 ムハンマドの改革 イスラム法の成立 現代アラビアの女性サウジアラビアの非識字率は、1974年には67%であったが、1992年には28%、1995年には25%と着実に低下しており、女子教育、成人教育を含めた教育の普及は目覚ましい。ちなみにこのような非識字者撲滅教育運動の成果に対して、1996年サウジアラビアはユネスコ(国連教育科学文化機関)より表彰された。さらに2001年には、サウジアラビア人女性、ソラヤ・オベイドThoraya Ahmed Obeid(1945― )が、国連人口基金(UNFPA)事務局長に就任し国際的に活躍している。
イギリス 工業化前 工業化後男性の支配からの女性の解放の要求すなわちフェミニズムの思想的先駆は、メアリ・ウルストンクラフトの『女性の権利の擁護』(1792)であった。だが、彼女の提起した思想が具体的運動となるにはビクトリア時代(1837~1901)中期まで待たねばならなかった。フェミニズムの具体的課題としては、経済的自立、法の前の平等、教育の機会均等、職業選択の自由、売春問題、政治的権利の獲得などがあげられる。19世紀後半における女子教育の発展は、女性の解放への道を開いた。そして遊惰な状態に満足していられなくなった女性は、社会的に有用な役割を演じうるように、専門職業の開放を要求した。その要求実現に向けての一つのスタートは、1874年のロンドン女子医学校の開校であった。1870年以後の初等学校の急速な増加は、教育職という女性の職業を提供した。19世紀末には電話交換手や事務員、店員といった女性の新しい職業領域が生じてきた。女性がより活動的になるにつれて、服装のスタイルにおいて急激な変化が生じた。女性がだんだん自立するにつれて、彼女らは平等な法的・政治的権利を要求するようになった。最大の不満は財産権にあり、1882年の既婚女性財産法がついに妻たる女性に新しい法的地位を与えた。また、フェミニズムの諸要求の実現の決定的手掛りとして女性参政権がフェミニズムの至上目標とみなされるようになり、1897年にミリスント・G・フォーセットMillicent Garrett Fawcett(1847―1929)を会長に「女性参政権協会全国同盟」が結成され、さらに20世紀に入ると、エメリン・パンクハーストを中心とする戦闘的な女性参政権団体「女性社会政治同盟」が現れた。第一次世界大戦(1914~1918)の勃発(ぼっぱつ)ののち、女性は銃後の活動に積極的に従事し、戦争終結直後1918年の国民代表法で、戸主あるいは戸主の妻である30歳以上の女性に選挙権が与えられた。ついで1928年に男女平等の普通選挙の実現をみる。
1970年代なかば以降 フランス 中世からフランス革命前まで絶対王政の確立から崩壊に向かう16~18世紀は、プロテスタントの宗教改革とカトリックの対抗宗教改革による宗教紛争の時代でもあった。カトリックの改革者たちは伝統を伝える母親の役割に注目し、宗教上の道徳、読み書きを中心とした女子教育を民衆階層にまで広める。一方では、貴族層を中心に中世からの男女の優劣をめぐる「女性論争」が延々と続いていた。これらの時代には医学、科学、哲学の言説が「女の本性」を論じ、妻や母としての女性の役割を定義するようになった。こうした本性・役割論に対して、17世紀に、最初の男性フェミニスト、プーラン・ド・ラ・バールFrançois Poullain de la Barre(1647―1725)は男女平等を唱え『両性の平等について』(1673)を書いた。結婚が女性の人生の中心であったが、貴族・中産階層では持参金制度が重荷になり、民衆階層より結婚率は低かった。貴族階層の女性たちはサロンを主催し、政治・文化面で実力を発揮し、ラファイエット夫人が『クレーブの奥方』(1678)を、セビニェ夫人が書簡文学を書いた。服飾産業などの新興産業の拡大とともに、民衆女性の職域は広がったが、女性専用の仕事とみなされると、低賃金に固定された。18世紀になると、女性新聞の発行、種々の暴動に加わる女性たちなど、社会的場面に女性たちの活動的姿がみられるようになる。
フランス大革命から第四共和政まで 第五共和政以降 アメリカ 植民地時代 19世紀 1920年から1960年まで 1960年以降こうした女性の職場進出を背景に、1960年代末には、公民権運動や反戦運動のなかから、伝統的な性役割の観念を打ち破ろうとする女性解放運動(ウーマン・リブ)が起こった。なかでも、男性支配=家父長制を女性抑圧の根源とし、女性中心の文化を強調するラディカル・フェミニズム(レズビアン・フェミニズム)は、従来の資本制批判に加えて性の支配体制=異性愛中心の性規範をまっこうから批判した点で画期的であった。女性たちは私的な悩みや不満を語りあい、女性が共有してきた差別の存在、すなわち「個人的なことは政治的なこと」The Personal is Politicalであることを学びとっていった。このような意識高揚運動は、1970年代には両性の平等を支持する社会気風をつくりだし、雇用、教育、財産をめぐる差別撤廃法が制定された。また全米女性機構(NOW(ナウ):National Organization for Women)、全米女性政治会議、労働組合女性連盟、女性の避難所、24時間無料託児所など、多様な女性の活動基盤もつくられた。さらには法学や医学など新しい専攻分野で高等教育を受ける女性も多くなり、専門職や管理職へと進出していった。こうして1980年代には既婚で働く母親が多数派になっていったものの、最低賃金で働く者の3分の2は女性であり、1970年代からの離婚や女性世帯主家族の増加は「貧困の女性化」、とくに黒人やヒスパニックの間で貧困を深刻化させていった。この階級と人種差別の問題は、1980年代からのブラック・フェミニズムによって告発されていくことになる。今日、アメリカ女性の管理職比率は世界をリードしてはいるものの、賃金額は依然として男性の7割台で、非正規雇用や有色人種の女性ではさらに低い。
離婚・非婚女性、シングルマザー、子供のいない世帯が増加し、また生殖技術の進展で、「伝統的な」家族は根幹から揺らいでいる。1970年代初めに、男女平等を掲げたアメリカ合衆国憲法修正案(ERA:Equal Rights Amendment)が議会を通過し、また女性の中絶権も連邦最高裁判所で認められ、セクシュアリティをも含む性役割が根本的に問われだしたが、巻き返しもそれだけ強くなった。1980年代のレーガン政権の誕生は反ERAおよび伝統的な家族信奉者の根強い存在を示している。1970年代後半から中絶反対派のテロもみられるようになり、1982年にはERAも廃案となった。1980年代から積極的差別是正政策も後退、各州の中絶規制も増加した。1990年代のなかばまでには連邦議会においても、伝統的な家族形態が党派を超えて礼賛され、未婚のシングルマザーをターゲットにして援助受給を制限する福祉改革や、同性婚を容認しない連邦法が成立した。1993年の中絶を支持するクリントン民主党政権の発足は、反中絶テロをいっそう過激化させ、1990年代後半からは妊娠中期・後期の中絶禁止を求める動きも加速した。そしてブッシュ共和党政権下の2003年に妊娠後期の中絶禁止法が成立し、2007年にはその合憲性も認められ、中絶をめぐる大きな転換期を迎えた。
2008年の大統領選挙では、アメリカ史上初めて白人女性と黒人男性が民主党候補の座を競った。弁護士、元大統領夫人、また上院議員としてキャリアの豊かなヒラリー・クリントンには女性大統領誕生への期待も大きかったが、結局、黒人のバラク・オバマが勝利した。またこのときの共和党の副大統領候補はサラ・ペイリンSarah Louise Palin(1964― )であった。1984年にジェラルディン・フェラーロGeraldine Ferraro(1935―2011)が女性として初めて副大統領候補になって以来、四半世紀が経っていたが、黒人男性が白人女性に先行する歴史は変わらなかった。またペイリンの登場は、女性の政治進出がかならずしもジェンダー秩序の打破にはつながらないことも露呈した。
ロシア・ソ連 ロシア建国以後 16~17世紀 18~19世紀中ごろ 農奴解放前後1861年の農奴解放前後の大改革期には従来の封建的女性観が鋭く批判され、「女性問題」は大きな社会問題となった。男性にも参政権のなかったロシアでは、女性解放運動は、日常生活のなかでの男女平等の徹底化と、女子にも経済的自立を保障する女子教育機関設立運動という方向をとった。男性の女性賛美、平等原理に基づく家庭生活、女ばかりの共同仕事場などを描いたチェルヌィシェフスキーの小説『なにをなすべきか』(1863)は、この時代の進歩的知識人たちの理想を表しており、大きな影響を若者に与えた。1860年代の初め、一部の帝国大学や医科大学が女子にも門戸を開放すると入学し、最初の女性医師となったスースロバのような女性もおり、その後大学が門戸を閉ざすと、向学心に燃える娘たちはスイスに留学した。1870年代初めにはその数は100人を超えた。父親から自由になる手段として名目結婚をした者も多かった。母親は娘たちの支持者であった。世界的数学者となったコワレフスカヤ、1881年の皇帝アレクサンドル2世暗殺を指揮して死刑になったペロフスカヤSof'ya L'vovna Perovskaya(1853―1881)をはじめとする多数のナロードニキ女性革命家たちは、こうした気運のなかで育った女性たちであった。
ロシア革命期とスターリン時代 スターリンの死以降 ペレストロイカ期とソ連崩壊後 世界女性会議 第1回世界女性会議 第2回世界女性会議 第3回世界女性会議 第4回世界女性会議 女性2000年会議『井上清著『日本女性史』(1949・三一書房)』 ▽ 『水田珠枝著『女性解放思想の歩み』(岩波新書)』 ▽ 『高群逸枝著『母系制の研究』上下(講談社文庫)』 ▽ 『女性史総合研究会編『日本女性生活史』全5巻(1992・東京大学出版会)』 ▽ 『総合女性史研究会編『日本女性の歴史』全3巻(1993・角川書店)』 ▽ 『河野信子編集代表『女と男の時空 日本女性史再考』全6巻・別巻1(1995~1998・藤原書店)』 ▽ 『総合女性史研究会編『論集日本女性史』全10巻(1996・吉川弘文館)』 ▽ 『石月静恵・藪田貫編『女性史を学ぶ人のために』(1999・世界思想社)』 ▽ 『阿部恒久・佐藤能丸著『通史と史料 日本近現代女性史』(2000・芙蓉書房出版)』 ▽ 『鹿野政直著『婦人・女性・おんな――女性史の問い』(岩波新書)』 ▽ 『岸辺成雄編『世界の女性史16・17 中国Ⅰ・Ⅱ』(1976、1977・評論社)』 ▽ 『小野和子著『中国女性史――太平天国から現代まで』(1978・平凡社)』 ▽ 『ジュリア・クリスティバ著、丸山静他訳『中国の女たち』(1981・せりか書房)』 ▽ 『夏暁虹著、藤井省三監修、清水賢一郎・星野幸代訳『纏足をほどいた女たち』(1998・朝日選書)』 ▽ 『中国女性史研究会編『論集中国女性史』(1999・吉川弘文館)』 ▽ 『李小江著、秋山洋子訳『女に向かって――中国女性学をひらく』(2000・インパクト出版会)』 ▽ 『白水紀子著『中国女性の20世紀――近現代家父長制研究』(2001・明石書店)』 ▽ 『李丙洙「朝鮮女性の50年」(『思想』3、4所収・1969・岩波書店)』 ▽ 『丁堯燮著、柳沢七郎訳『韓国女性運動史』(1975・高麗書林)』 ▽ 『ペキョンスク著『韓国女性私法史』(1988・仁荷大学校出版部)』 ▽ 『ユンミリャン著『北韓の女性政策』(1991・ハヌル)』 ▽ 『堀山明子「韓国家族法改正運動小史」(『国際関係学研究18』所収・1992・津田塾大学紀要委員会)』 ▽ 『井上和枝「朝鮮家族史序説」(『ホルモン文化4』所収・1993・新幹社)』 ▽ 『吉見義明・林博史編『共同研究 日本軍慰安婦』(1995・大月書店)』 ▽ 『林玲子・柳田節子監修、アジア女性史国際シンポジウム実行委員会編『アジア女性史――比較史の試み』(1997・明石書店)』 ▽ 『韓国女性研究所女性史研究室著『わが女性の歴史』(1999・青年社)』 ▽ 『金恵善「近年の韓国における離婚の動向」(『ジェンダー研究19』所収・1999・お茶の水女子大学ジェンダー研究センター)』 ▽ 『K・M・カパディア著、山折哲雄訳『インドの婚姻と家族』(1969・未来社)』 ▽ 『中根千枝著『家族の構造――社会人類学的分析』(1970・東京大学出版会)』 ▽ 『鳥居千代香著『インド女性学入門』(1996・新水社)』 ▽ 『マラ・セン著、鳥居千代香訳『インド盗賊の女王プーラン・デヴィの真実』(1998・未来社)』 ▽ 『田辺繁子訳『マヌ法典』(岩波文庫)』 ▽ 『タゴール暎子著『嫁してインドに生きる』(ちくま文庫)』 ▽ 『日本サウディアラビア協会・日本クウェート協会編・刊『アラビア研究論叢――民族と文化』(1976)』 ▽ 『板垣雄三編『世界の女性史14 中東・アフリカⅡ』(1977・評論社)』 ▽ 『片倉もとこ著『アラビア・ノート――アラブの原像を求めて』(1979・日本放送出版協会)』 ▽ 『片倉もとこ「アラビアの女」(綾部恒雄編『女の文化人類学』所収・1982・弘文堂)』 ▽ 『ナイラ・ミナイ著、久富木原睦美他訳『イスラームの女たち――ヴェールのかげの真実』(1992・BOC出版部)』 ▽ 『中西久枝著『イスラムとヴェール――現代イランに生きる女たち』(1996・晃洋書房)』 ▽ 『ライラ・アハメド著、林正雄他訳『イスラームにおける女性とジェンダー』(2000・法政大学出版局)』 ▽ 『Charis WaddyWomen in Muslim History(1980, Longman, London and New York)』 ▽ 『青山吉信編『世界の女性史6・7 イギリスⅠ・Ⅱ』(1976・評論社)』 ▽ 『バンクス夫妻著、河村貞枝訳『ヴィクトリア時代の女性たち』(1980・創文社)』 ▽ 『三好洋子「イギリス中世における結婚・相続・労働」(女性史総合研究会編『日本女性史2 中世』所収・1982・東京大学出版会)』 ▽ 『北条文緒、クレア・ヒューズ、川本静子編『遥かなる道のり イギリスの女たち1830―1910』(1989・国書刊行会)』 ▽ 『今井けい著『イギリス女性運動史――フェミニズムと女性労働運動の結合』(1992・日本経済評論社)』 ▽ 『ジル・リディントン著、白石瑞子・清水洋子訳『魔女とミサイル――イギリス女性平和運動史』(1996・新評論)』 ▽ 『河村貞枝著『イギリス近代フェミニズム運動の歴史像』(2001・明石書店)』 ▽ 『E・モラン他著、古田幸男訳『大いなる女性 フランスの婦人解放運動』(1977・法政大学出版局)』 ▽ 『アラン・ドゥコー著、川田靖子他訳『フランス女性の歴史』全4冊(1980・大修館書店)』 ▽ 『J・P・アロン編、片岡幸彦監訳『路地裏の女性史――19世紀フランス女性の栄光と悲惨』(1984・新評論)』 ▽ 『ジャン・ラボー著、加藤康子訳『フェミニズムの歴史』(1987・新評論)』 ▽ 『M・ペロー著、福井憲彦・金子春美訳『フランス現代史のなかの女たち』(1989・日本エディタースクール出版部)』 ▽ 『林瑞枝編著『いま女の権利は――女権先進国フランスとの比較から』(1989・学陽書房)』 ▽ 『アラン・コルバン著、杉村和子監訳『娼婦』(1991・藤原書店)』 ▽ 『M・ペロー編、杉村和子・志賀亮一監訳『女性史は可能か』(1992・藤原書店)』 ▽ 『M・デュリュ・ベラ著、中野知律訳『娘の学校――性差の社会的再生産』(1993・藤原書店)』 ▽ 『イヴォンヌ・クニビレール、カトリーヌ・フーケ著、中嶋公子・宮本由美他訳『母親の社会史――中世から現代まで』(1994・筑摩書房)』 ▽ 『G・デュビィ、M・ペロー監修、杉村和子・志賀亮一監訳『女の歴史』全5巻10分冊(1994~2001・藤原書店)』 ▽ 『G・デュビィ編、杉村和子・志賀亮一訳『女のイマージュ――図像が語る女の歴史』(『女の歴史』別冊Ⅰ・1994・藤原書店)』 ▽ 『オリヴィエ・ブラン著、辻村みよ子訳『女の人権宣言――フランス革命とオランプ・ドゥ・グージュの生涯』(1995・岩波書店)』 ▽ 『G・デュビィ編、M・ペロー編著、小倉和子訳『「女の歴史」を批判する』(『女の歴史』別冊Ⅱ・1996・藤原書店)』 ▽ 『棚沢直子編、塩川浩子他訳『女たちのフランス思想』(1998・勁草書房)』 ▽ 『シモーヌ・ド・ボーヴォワール著、「『第二の性』を原文で読み直す会」訳『第二の性』(新潮文庫)』 ▽ 『Maïté Albistur et Daniel ArmogatheHistoire du féminisme français du moyen âge à nos jours (1977, Édition des femmes)』 ▽ 『本間長世編『世界の女性史9・10 アメリカⅠ・Ⅱ』(1976、1977・評論社)』 ▽ 『バーバラ・シンクレア著、矢木公子・上野千鶴子訳『アメリカ女性学入門』(1982・勁草書房)』 ▽ 『有賀夏紀「アメリカ女性の十年」(『ジュリスト増刊 総合特集39 女性の現在と未来』所収・1985・有斐閣)』 ▽ 『有賀夏紀著『アメリカ・フェミニズムの社会史』(1988・勁草書房)』 ▽ 『ポーラ・ギディングズ著、河地和子訳『アメリカ黒人女性解放史』(1989・時事通信社)』 ▽ 『ベス・ミルステイン・カバ、ジーン・ボーディン著、宮城正枝・石田美栄訳『われらアメリカの女たち――ドキュメント・アメリカ女性史』(1992・花伝社)』 ▽ 『渡辺和子編『アメリカ研究とジェンダー』(1997・世界思想社)』 ▽ 『進藤久美子著『ジェンダー・ポリティックス――変革期アメリカの政治と女性』(1997・新評論)』 ▽ 『サラ・M・エヴァンズ著、小檜山ルイ・竹俣初美・矢口祐人訳『アメリカの女性の歴史――自由のために生まれて』(1997・明石書店)』 ▽ 『ジャクリーン・ジョーンズ著、風呂本惇子・高見恭子・寺山佳代子訳『愛と哀――アメリカ黒人女性労働史』(1997・学芸書林)』 ▽ 『リンダ・K・カーバー、ジェーン・シェロン・ドゥハート編著、有賀夏紀他訳『ウィメンズ・アメリカ 資料編』(2000・ドメス出版)』 ▽ 『荻野美穂著『中絶論争とアメリカ社会 身体をめぐる戦争』(2001・岩波書店)』 ▽ 『ホーン川嶋瑶子著『女たちが変えるアメリカ』(岩波新書)』 ▽ 『Nancy WolochWomen and the American Experience (1984, Alfred A. Knopf Inc.)』 ▽ 『米川哲夫編『世界の女性史11・12 ロシアⅠ・Ⅱ』(1976・評論社)』 ▽ 『マモーノヴァ他著、片岡みい子訳『女性とロシア』(1982・亜紀書房)』 ▽ 『森下敏男著『社会主義と婚姻形態――ソビエト事実婚主義の研究』(1988・有斐閣)』 ▽ 『井上洋子・古賀邦子・富永桂子・星乃治彦・松田昌子著『ジェンダーの西洋史』(1998・法律文化社)』 ▽ 『小野理子著『女帝のロシア』(岩波新書)』 ▽ 『辻村みよ子著『女性と人権――歴史と理論から学ぶ』(1997・日本評論社)』 ▽ 『国際女性の地位協会編『女性関連法』(1998・有斐閣)』 ▽ 『総合女性史研究会編『史料にみる日本女性のあゆみ』(2000・吉川弘文館)』 ▽ 『橋本ヒロ子「グローバル化とジェンダー」(『女も男も』86号所収・2001・労働教育センター)』
改訂新版 世界大百科事典 「女性史」の意味・わかりやすい解説
女性史 (じょせいし)1975年の国際婦人年に性別役割分業批判が提起されたのを契機に,性別役割分業の実体とそれを支えてきた〈男らしさ,女らしさ〉の意識の形成と分析が,女性史の課題とされた。また,身体的性差〈セックス〉と区別された社会的に構成された性差〈ジェンダー〉という概念が導入され,ジェンダー視点からの女性史研究が求められるようになった。さらに,女性史研究のグローバル化がすすむなかで,労働と家族,公と私,平等と差異という女性解放の二項対立をどう整理するのか,また女性史は,男性史から区別された独自の歴史研究なのか,あるいは総合的人類史の一環をめざすものなのかが,検討課題となっている。→女性解放執筆者: 水田 珠枝
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
百科事典マイペディア 「女性史」の意味・わかりやすい解説
女性史【じょせいし】ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「女性史」の意味・わかりやすい解説
女性史じょせいしWomen's history出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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