楽園の瑕
楽園の瑕 | 相場英雄のあらすじ紹介と本好きな方々による感想・レビューです(本棚登録数: 353/レビュー数: 40)。“地方創生の真実”を暴く! 大ベストセラー『震える牛』『ガラパゴス』に連なる樫山順子シリーズ最新刊!北海道警か…
山梨の寂れた農地に、大規模農場開発の計画が持ち上がった。その裏にいたのは、かつて大臣として経済の活性化を御旗に規制緩和を行い、経済格差を助長した男。県警のキャリア警察官はそこに汚職のにおいを嗅ぎつけ、金融の裏稼業をしていたが今は足を洗った男の協力ものと、捜査を始める。 その開発の裏にある真実とは。。。 地方創生、規制緩和などの問題をとらえた、社会派小説です。今回は開発側が完全に悪者で気持ちよく終われるフィクションですが、実際はもっと根が深い問題です。フィクションではありますが、完全にモデルがわかってしまうところ、大丈夫なんでしょうか?
表記の女性は誰なのか?常にこれを意識しながら読むと物語の軸がぶれない。あからさまに次回作への伏線を張ってくれたラストには感謝しかない。次はいつ読める? 相場英雄さんの社会派ゴリゴリの感じが良い。 読みやすいのであっという間に読了。 読み物としては面白かった。 ただ小説の体裁で陰謀論を押し付けられるのは好きになれない。 この作者の作品は宣伝に踊らされて読んでしまうケースが多いが、内容はいつも陳腐。何かの二番煎じの話であることが多い。今回も同じ。地方創生に絡めての贈収賄事案だが、デジャヴ感が強い。 途中で投げた。 わたしには面白くなかった。 興味持てない。 最近の世相に合致した題材で興味深く読み進めました 予想した展開とは違う話運びとなり、面白かった。過疎地域の活性化に向け、大規模農場とリゾート開発を展開しようというプロジェクトの実態を暴く社会派推理小説。 バブル崩壊後、不良債権隠しという裏の仕事で伝説の金融ブローカーとして名を馳せた古賀は、裏稼業に嫌気がさし、現在は山梨県の山間部・大菅村で隠居生活をしていた。 近くの北甲州町で、大規模農場とリゾート開発のプロジェクトが計画されていることを知った古賀は、計画の主導者が兵頭であることから懸念を覚える。 兵頭は元経済財政政策担当相。 新自由主義の名のもとに規制改革や不良債権処理を強引に推し進め、いくつもの銀行を潰して、外資系企業に叩き売った男だ。 古賀は、自ら、金のため、不良債権隠しという悪事に加担し日本の衰退に手を貸したことへの贖罪と兵頭への不信感から、計画には裏があると直感し、真相解明に立ち上がる。 この小説は女性キャリアの刑事部長・樫山を中心に贈収賄事件捜査から事件の核心を暴き出す警察の内部を描いた作品でもある。 樫山と古賀のつながり、樫山と優秀なスタッフの活動で次第に実態が暴露されていくところが読ませどころだ。 古賀の命を張った行動と、警察の強力な捜査のタイアップで、事態が収束する場面は痛快感があった。 また、古賀の内縁の妻だった村田佐知子との再会、昔、古賀を追いかけた池内記者との協働が真相解明に重要な役割を果たしたり、警察の捜査システムが垣間見れたりするところも、小説に彩りを添えている。 地方創生という政府のかけ声の下、多くの自治体が補助金獲得に向かったが、具体的に何をすればいいかわからず、大手のコンサルに頼り、金が東京に還元してしまったのは現実にあったことだ。国家戦略特区制度を使い、法人に農地利用を認める仕組みが波紋を呼んだのもそうだ。 中国系外資企業の暗躍、オンラインカジノの流行、外国半導体企業の工場誘致など現在の様々な社会情勢も組み入れ、よく練られた内容になっている。 それにしても、兵頭のモデルであろう竹中平蔵氏がもし、この本を読んだら、どんな顔をするのか、見てみたい気がする。
と銘打っているものの、『不発弾』『イグジット』で暗躍する金融コンサルタントの古賀の物語でもあり、その関係者も多数登場する。 事件は地方創生の美談の殻を被った悪徳スキームで、農地を集めた後、農地転用ではなく半導体工場建築に転売しようというもの。 半導体などの大手大工場はカンフル剤にはなるものの、弊害も多く、ましてや撤退した場合の反動の過疎化は半端ではない。 自分も近くの三重の亀山の液晶工場の例を知っているだけに、恐ろしくなりました。 なので半導体工場誘致ではない隠れ蓑を使うという話はありえそうでした。 また、兵頭や磯田のモデルがあからさまなのに苦笑してしまいました。
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1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。
「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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