【散る桜残る桜も散る桜】特攻隊と関係する?俳句の季語や意味・作者「良寛」など徹底解説!!
江戸時代の曹洞宗の僧侶である「良寛」。 彼は型に拘らない率直な表現をよしとしており、後世に多くの歌を残しました。 「良寛」の著作集成は幾つもありますが、今回は高木一夫氏著「沙門良寛」に掲載さ
俳句は五七五の十七音で構成されます。 季語と呼ばれる季節を表す単語を詠むことで、短い音の中でもさまざまな風物を詠むことができます。 今回は、江戸時代後期の禅僧であり、漢詩や和歌でも有名なを30句紹介していきます。 散る桜、残る桜も 散る桜 良寛(江戸時代の曹洞宗の僧) pic.twitte.
季語こちらの句の季語は 「桜」、晩春の季節 になります。
しかし、晩春はこの時期だけでなく、 春全体をも指している と言われています。
意味この句を 現代語訳 すると・・・
「散っていく桜があれば、未だ美しく咲き放っている桜もある。しかし、結局どちらも最終的に散る。」
今まさに散りゆく桜があるとき、例え今はどんなに美しく咲き誇っていても 桜は必ず散るものだ と言い切っているのです。
この句が詠まれた背景一説では、この句は 「良寛」の辞世の句 とされています。
「良寛」は、 この句を通して命とは何なのかを問いかけている のです。
「散る桜残る桜も散る桜」の表現技法
リフレイン(反復法)「散る桜」リフレインとは、おなじ言葉を繰り返すことで、 その言葉を強調する技法のこと です。
「散る桜」と言う言葉を繰り返すことで、 命とは儚いものだと強調されています。
体言止め「散る桜」「体言止め」とは、 名詞や代名詞の体言で締め括る技法のこと です。
残っている桜もいつか必ず散るという避けては通れない 命の儚さをより強く印象つけています。
初句切れ句切れとは、 意味やリズムの切れ目のこと です。
この句の場合、初句(五・七・五の最初の五)に、「散る桜」の名詞で区切ることができるため、 初句切れ の句となります。
「散る桜残る桜も散る桜」の鑑賞文
この句は「散る桜」と言う言葉を使うことで、輝く命や美しく咲く花も、儚く散ると言うまさに、 生命の一生を美しくも儚く表現しています。
まさにこの句は、 生命の美しさ儚さ、そして強さをも表している のです。
「散る桜残る桜も散る桜」の補足情報
特攻隊との関係今日生き残れても明日は自分の番。 特攻隊は「散る桜 残る桜も 散る桜」に自身を重ね、この句を辞世の句とした人も多かった と言われています。
そして、儚い命だからこそ、この句は江戸時代から時を越え、 昭和の時代特攻隊の辞世の句 としても知られていくようになったのです。
「散る桜」を良寛の辞世の句とする根拠「散る桜 残る桜も 散る桜」は、実は良寛の臨終の際の記録にも、 良寛の俳句をまとめた句集にも全く出てこない俳句 です。
「良寛禅師重病之際、何か御心残りは無之哉と人問しに、死にたうなしと答ふ。又辞世はと人問しに、散桜残る桜もちる桜」
しかし繰り返しになりますが、この俳句は 他の臨終の様子を記した文献には出てこない のです。
別の俳句が辞世の句ではないか?良寛を看取った貞心尼は、『はちすの露』という書物に 良寛の最期の句 をこう綴っています。
「うらを見せおもてを見せてちるもみぢ
こは御みづからのにはあらねど、時にとりあひのたまふ、いといとたふとし」
つまり、 桜ではなく紅葉を詠んでいます。
実弟の記した臨終の様子にも「散る桜」の句は出てこないため、「散る紅葉」に結びつけた逸話として付け加えられたものではないかという説もあるほどです。
辞世の句を詠めなかった?良寛の臨終の様子は他に 3通りの記述 があります。
1つ目は 「良寛に辞世あるかと人問はば南無阿弥陀仏と言ふと答へよ」 です。
2つ目は 「良寛が辞世を何と人問はば死にたくないというたとしてくれ」 ですが、これは一休禅師の臨終の言葉と同じであるため、逸話として付け加えられたものだろうと考えられています。
3つ目は、 「阿(あ)」とだけ言ったという逸話 です。
「終るに臨み環坐咸(みな)遺偈を乞ふ。師即ち口を開いて阿(あ)と一声せしのみ。端然として坐化す。実に是(これ)同暦二辛卯正月六日、世壽七十四、法臘五十三なり」
これらの記述から、病状が悪化し 辞世の句を残せなかったという説 もあります。
作者「良寛」の生涯を簡単にご紹介!
「良寛」は越後国出雲崎 ( 現・新潟県三島郡出雲崎町 ) に名主橘屋、山本家の長男として生まれました。
円熟期に達した「良寛」の書は、このときに生まれたとされています。そして 74 才で亡くなるまで清貧な生活を続け、生けとし生けるものへの愛を失うことはなかったそうです。
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- 1 「散る桜残る桜も散る桜」の季語や意味・詠まれた背景
- 1.1 季語
- 1.2 意味
- 1.3 この句が詠まれた背景
- 2.1 リフレイン(反復法)「散る桜」
- 2.2 体言止め「散る桜」
- 2.3 初句切れ
- 4.1 特攻隊との関係
- 4.2 「散る桜」を良寛の辞世の句とする根拠
- 4.3 別の俳句が辞世の句ではないか?
- 4.4 辞世の句を詠めなかった?
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