【地学】エクマン輸送・地衡流・西岸強化のしくみ|高校地学
【地学】エクマン輸送・地衡流・西岸強化のしくみ|高校地学

【地学】エクマン輸送・地衡流・西岸強化のしくみ|高校地学

1.エクマン輸送 通常海流は、貿易風や偏西風といった風の影響によって一定の方向に流れています。 しかし、海流の流れる向きは風の方向と完全に一致するのではなく、転向力(コリオリの力)によって北半球なら風に対して右へ曲げられます(南半球なら左)。さらにこの右に曲げられる割合は水深が深くになるにつれて増大します(〜100m)。 このような流れのうち、ある深さでの流れのことを「エクマン吹送流」といいます。エクマン吹送流によって海水全体が流れることを「エクマン輸送」といいます。つまり、エクマン輸送によって海水は風の吹く方向に対して、右側に流されているのです。(南半球は左側)※個人的解釈ですが、エクマン吹…

このようにエクマン輸送によって海水面の高低差が生まれると、海水面が高い箇所から低い箇所に向かって「 圧力傾度力 」が生じ、 海水が圧力傾度力に従って移動 します。ただし、その 移動する海水にも転向力 が働きます。結果として、圧力傾度力と転向力がつり合う方向に海水は流れます。 北半球では圧力傾度力に対して直角右向き で、南半球では圧力傾度力に対して直角左向きです。このように、圧力傾度力と転向力がつり合うように流れる流れを「 地衡流 」といいます。

地衡流を様々な方角で考えると、北半球では時計回りの流れができます。これを「 還流 」といいます。南半球では反時計回りです。

3.西岸強化

しかし、 南北方向に流れる場合は、緯度が変化するため転向力も変化 します。 転向力は高緯度程強く 働くため、地衡流の高緯度部分ほど 右側に流れる水の量も増え ていきます。 北半球 において、北へ流れる地衡流であれば、右側に流される水の流れは 時計回り になります。南へ流れる地衡流であれば、右側に流される水の流れは反時計回りになります。

このような流れの強化は、還流の西側で生じます。これを「 西岸強化 」といいます。