消費や生産の問題点とは?リサイクルや食品ロスの問題について解説
世界における消費や生産の問題点について解説します。リサイクルや食品ロスの問題について知りましょう。
日本は多くのプラスチックごみを排出していますが、そのほとんどは回収処理もしくはリサイクルが行われています。 海洋プラスチックごみになるということは不法投棄などにより流出したことが原因であり、 数年前までは中国が流出量第1位 でした。 それを受け中国では「固体廃棄物輸入管理制度改革実施案」を公表し、これまで輸入してきた廃プラスチックなど 環境への危害が大きい固体廃棄物の輸入を2017年末を機に禁止 しています。
これが上記の施案公表を受け、輸入していた廃プラスチックを激減させました。 またこれまで回収方法や廃棄方法についての体制を見直し、早急な整備を行うことで国内の固体廃棄物の回収率を高めたのです。 これにより、 中国からのプラスチックごみ排出量は大幅に減少 したと言われています。
ごみ削減のために3R(スリーアール)を実施しよう
ごみの削減には、 「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」をまとめた3R を心がけていくことが大切です。 日本政府が推進する3Rは、プラスチックを含むごみを出さないための工夫であり、場合によっては資源にもできる方法を説いています。
食品ロス(フードロス)問題
ごみの廃棄同様に大きな問題となっているのが食品ロスです。 世界では40億トンにも及ぶ食糧が生産 されており、世界のすべての人口の食を賄えるだけの量があります。 それにも関わらず、実際には食品ロスが食糧不足の国や地域がある原因の一つだと言われています。 この問題は先進国を中心として発生しており、 食品ロスを含む食品廃棄物の量は年間13億トン も出ています。生産量からするとその約3分の1は廃棄されていることになります。
そして、先進国では食品の過剰供給や売れ残り、食べ残しなど様々な理由での廃棄が起こっています。 また途上国では インフラの整備不足による輸送の問題、保管設備や加工施設の不足による食品の廃棄 により食品ロスが起こっています。 日本でも2015年には食品廃棄物が年間2,842万トンも出ており、そのうちの646万トンが食品ロスでした。
そして、その中でもは家庭から出た食品ロスは289万トンであると報告されています。 日本でも相当量の食品ロスが出ていることが分かります。 このような問題は餓飢ゼロを掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の目標2の達成においても解決すべき課題となっています。
食品ロスが発生する理由このような食品ロスが発生する理由は、先ほど少し触れたように原因は 先進国と途上国で異なります 。 発生する理由が違うのであれば、対策も異なりますが、まずはそれぞれの発生原因について見ていきましょう。
先進国の食品ロス先進国での食品ロスが起こる原因は様々あります。 まず生産段階で 需要を越える量を生産してしまう過剰生産 です。 農業である以上、凶作になる可能性も考えると、量の調整はなかなか難しいところがあります。
また先進国における食品ロスは 生産段階よりも加工段階や流通・消費段階 の方が多くなります。 加工段階で生鮮食品に対して「外観品質基準」という厳しい基準が設けられているため、これに適さないとそれだけで廃棄されてしまいます。 本来であればここからリユースやリサイクルをすべきですが、 コストがかかるため廃棄した方が安く済む というのも要因の一つです。
小売り段階では大量陳列と幅広い品数により、どうしても消費されない食品が出てきます。そうなると残ったものは廃棄されることになります。 さらに購入されたとしても、無計画に購入すること、簡単に捨てる余裕があることから消費者は食品を余らせてしまい廃棄してしまうことが多いのです。 こうしたことが先進国での食品ロスの原因となります。
途上国の食品ロス途上国での食品ロスは 生産や加工段階での廃棄が圧倒的に多い です。 収穫技術の問題で生産しても収穫しきれず腐って廃棄することになってしまいます。また保存設備や加工設備が不足していることから貯蔵や加工できず廃棄せざるを得ないものも出てきます。 輸送手段が整備されていないことから、生産しても過剰となってしまい、これもまた廃棄が発生する原因となってしまっているのです。
そして、流通段階での廃棄も起こります。 非衛生的な店舗であることから食品がもたないこと、必要な場所に必要な量の食品が行き渡らず、その分が余ると食品ロスとなってしまうこともあります。 ただ消費者の廃棄も含め、これらはそれほど多くありません。
食品ロス(フードロス)を削減するために必要なこと
先進国と途上国では異なる理由により大量の食品ロスが起こっています。 ではこれらの食品ロスを削減するためにできること、必要なことは何があるのか、それを考えていかなければいけません。 先進国、途上国で必要な取り組みや支援などを紹介します。
先進国で食品ロスを減らすために食品ロスを減らすためには様々な工夫をすることが大切です。 例えば外観品基準を満たさず商品として流通できないものでも、そのような商品でも購入する人はいます。 そのため、価格などを抑えて売る、加工して外観に関係なく食せるものにリサイクルするなどを行うことでロスを抑えることができます。
また過剰に商品を陳列せず、マーケティングを行い、 需要に合う品数を揃える ことも大切です。 ただこれはあくまで加工や小売りでの対策であり、食品ロスの半分を占める 消費者側の対策も重要 になります。 家庭での取り組みとしては買い物前に冷蔵庫の中身などを確認し、過剰に食品を購入しない、必要であり食べきれる量だけ購入するようにする工夫が必要です。
途上国で食品ロスを減らすために農業に対する技術支援やインフラ、保存設備、加工施設などの整備 などを行うことで大きく改善します。 実際にこのような設備の充実や整備に支援が行われており、日本からも持続的な農業を開発する一環でインフラ整備や技術支援が実施されています。
世界のごみの現状や問題の深刻さを理解し、私たちができることから取り組もう
しかし世界が動いているのにごみを出す私たち消費者が何もしなければ、ごみは出続けるばかりです。 プラスチックごみも食品ロスも、私たちが積極的に取り組むことで削減でき、この問題の解決に一歩も二歩も近づけることができます。 まずはこの現状と深刻さをしっかりと理解し、その上で私たちができることから取り組んでいくことが大切です。
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