ベクトルの和とスカラー倍(2)
ベクトルの和とスカラー倍(2)

ベクトルの和とスカラー倍(2)

結合法則や交換法則など、平面(または空間)上のベクトルの和とスカラー倍に関して成り立つ演算法則を、幾何的なベクトルの定義にしたがって証明します。ベクトルの演算法則はベクトル空間の公理として一般化されます。

($\text$)と($\text$)は、ベクトルのスカラー倍の和に関する法則です。一般的な分配法則に形は似ていますが、若干異なるものである点に注意が必要です。一般に、同じ集合 $A$ の元 $a, b, c \in A$ について $(a + b) \, c = ac + bc$ が成り立つことを分配法則といいます。しかしながら($\text$)と($\text$)において $c, d$ はスカラー、$\bm, \bm$ はベクトルであり、それぞれ別の集合の元であるためです。

ベクトル空間の公理との対応# ベクトルの演算法則の証明方法# 幾何的な証明#

したがって、ベクトルの演算法則( 定理 1.1)についても、あくまでも 幾何的な定義にしたがって証明します。

代数的な証明# 証明#

($\text$)$c, d$ のいずれかまたは両方が $0$ に等しいとすると($\text$)が成り立つのは明らかであるから、$c, d$ はともに $0$ でないとする。

まとめ#

  • 任意のベクトルについて次の演算法則が成り立つ。