かたな【刀】
かたな【刀】

かたな【刀】

《2020年最新》かたな【刀】 の数え方や単位についてコンパクトに紹介。日本数え方単位協会による公式情報です。

①基本的には「本」で数えますが、雅語的用法が多様にあります。武士の携 (たずさ) えた刀は、振り下ろして切り口をつけることから、「口」という漢字を使って数えますが、「ふり」と読むのが一般的です。「振り」の古来の用字が「口」で、「くち」「こう」と読むこともあります。武士が腰に差す刀の数は「二本差し」のように、「本」で表すほかに、腰に下げるものを数える「腰」を用いて数えます。また、名詞「刀」「剣」をそのまま数詞につけて、刀を数えることもあります。

②「匕」は肉を切るための短剣や懐剣を表し、短剣を数える語です。刀剣ではない刃物類(小刀・竹刀 (ちくとう) ・ナイフ・カッターなど)は「本」で数えます。

意味

①片刃にこしらえた武器。 *日本書紀〔720〕欽明二三年八月(北野本訓)「甲二領、金餝の刀(カタナ)二口、銅の鏤鍾三口、五色の幡(はた)二竿(さを)」 *元親記〔1631〕下・豊後陣之事「不断指の刀は三尺五寸、兼光の刀なり」 *剣法略記〔1839〕一「かたなといふは、つるぎの両刃に対してかたかた刃あるをいふ名なり」

②太刀の短いもの。腰刀。 *日本書紀〔720〕垂仁八八年七月(熱田本訓)「則ち清彦忽に刀子(カタナ)は、献(たてまつ)らじと以為(い)ひて」 *十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「刀 四声字苑云似剣而一刃曰刀〈都牢反 大刀太知 小刀賀太奈〉」 *平家物語〔13C前〕九・越中前司最期「越中前司が腰の刀を抜き、鎧の草摺ひき上げて、柄も拳も通れ通れと、三刀さいて頸を取る」 *太平記〔14C後〕一〇・塩飽入道自害事「袖の下より刀を抜いて、偸(にはか)に腹に突立て」 *歌謡・田植草紙〔16C中〜後〕晩歌壱番「かたなには二王三郎大刀にわ備前兼光」

③小さな刃物。きれもの。 *十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「刀子 楊氏漢語抄云刀子〈賀太奈〉」 *宇津保物語〔970〜999頃〕蔵開上「まゐりものは、かたな・まないたをさへ、御まへにて、てづからといふばかりにて」 *拾遺和歌集〔1005〜07頃か〕恋二・七〇四「唐衣我れはかたなのふれなくにまつたつ物はなき名なりけり〈よみ人しらず〉」

④近世、脇差(わきざし)に添えてさす大刀。これと脇差とをあわせて大小という。 *俳諧・鶴のあゆみ〔1735〕「われ三代の刀うつ鍛冶〈李下〉 永録は金乏しく松の風〈仙化〉」 *浄瑠璃・妹背山婦女庭訓〔1771〕三「我が子の覚悟に励まされ、胸を定めて取り上ぐれど、刀は鞘に錆つく如く」 *剣法略記〔1839〕副言・刀脇ざしの御掟のくさぐさ「ふるき掟書といふもののつたはりたるうちに、刀は二尺九寸、脇ざしは一尺九寸、夫より長きはさすまじきとのこと見えたり」