一度は行きたい日本の有名な庭園ランキング15!美しい名園を紹介
一度は行きたい日本の有名な庭園ランキング15!美しい名園を紹介

一度は行きたい日本の有名な庭園ランキング15!美しい名園を紹介

次の休みにどこへ行こうか迷っていませんか?心が洗われる日本の名園を厳選ランキングで紹介。息をのむほど美しい庭園がきっと見つかります。

後楽園の最大の特徴は、明るく開放的な芝生が広がる景観です。園内の中央に位置する「延養亭」は、藩主が庭を眺めた主要な建物で、ここからは園内の景色だけでなく、借景である岡山城や周囲の山々まで一望できます。池や築山、梅林、茶畑など変化に富んだ景色が楽しめ、特に園内を流れる曲水は、平安時代の庭園様式を思わせる優雅な趣を添えています。田植え祭りや茶つみ祭りなど、季節ごとの行事も多く、訪れる人々を楽しませてくれます。

  • 所在地:岡山県岡山市北区
  • 庭園様式:池泉回遊式庭園
  • 見どころ:延養亭からの眺め、唯心山、流店、岡山城を望む借景
⑤ 偕楽園(茨城県)

偕楽園は、約100品種3,000本もの梅が咲き誇る「梅林」で全国的に有名です。早春には園全体が梅の香りに包まれ、多くの観梅客で賑わいます。庭園は「陰」と「陽」の世界で構成されており、西側の杉木立や竹林が広がる静寂な「陰」の世界から、一気に視界が開け、梅林や千波湖が広がる明るい「陽」の世界へと展開する設計は見事です。斉昭自らが設計したという木造三階建ての「好文亭」からの眺めも格別です。

  • 所在地:茨城県水戸市
  • 庭園様式:池泉回遊式庭園(一部)
  • 見どころ:梅林、好文亭、吐玉泉、陰と陽の対比的な景観
⑥ 栗林公園(香川県)

国の特別名勝に指定されている庭園の中で、最大の面積を誇る大名庭園。紫雲山を背景にした広大な敷地に、6つの池と13の築山が巧みに配置されています。「一歩一景」と称されるように、歩を進めるごとに風景が様々に変化し、訪れる人を飽きさせません。

  • 所在地:香川県高松市
  • 庭園様式:池泉回遊式庭園
  • 見どころ:紫雲山を借景とした景観、偃月橋、掬月亭、南湖周遊和船
⑦ 龍安寺 石庭(京都府)

この石庭の不思議な点は、どの角度から眺めても、必ず一つの石が他の石に隠れて見えないように設計されていることです。全てを見渡すことができないことから、「不完全さ」や「物事は完璧ではない」という禅の教えを表しているとも言われます。見る人によって「虎の子渡し」の説話に見えたり、大海に浮かぶ島々に見えたりと、その解釈は無限大。静かに縁側に座り、石と砂が織りなす無言の問いかけに、自分の心で向き合う時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

  • 所在地:京都府京都市右京区
  • 庭園様式:枯山水
  • 見どころ:15個の石の配置、油土塀、つくばいの「吾唯足知」の文字
⑧ 無鄰菴(京都府)

明治・大正時代の政治家であり、作庭家としても知られる山縣有朋が京都に造営した別邸。近代日本庭園の傑作として名高く、作庭は七代目小川治兵衛が手がけました。

この庭園の最大の特徴は、東山を借景とし、その麓に広がるような、明るく開放的な芝生の空間です。それまでの日本庭園にはなかった、琵琶湖疏水から引き込んだ水の躍動的な流れと、広々とした芝生の組み合わせは、新しい時代の到来を告げる画期的なものでした。母屋の2階から庭園全体と東山の借景を見渡す眺めは、まさに絶景。伝統的な日本庭園とは一味違う、近代の息吹を感じられる名園です。

  • 所在地:京都府京都市左京区
  • 庭園様式:自然主義的風景式庭園
  • 見どころ:東山を借景とした景観、琵琶湖疏水を利用した流れ、広大な芝生
⑨ 浜離宮恩賜庭園(東京都)

高層ビル群を背景に、江戸時代の面影を今に伝える大名庭園。都心にありながら、広大な敷地と豊かな自然を誇る都会のオアシスです。この庭園の最大の特徴は、東京湾の海の水を引き入れ、潮の満ち引きによって池の趣が変わる「潮入の池」です。

  • 所在地:東京都中央区
  • 庭園様式:潮入の池を持つ回遊式庭園
  • 見どころ:潮入の池、中島の御茶屋、三百年の松、お花畑
⑩ 三溪園(神奈川県)

生糸貿易で財を成した実業家・原三溪が造園した、広大な日本庭園。園内には、京都や鎌倉などから移築された重要文化財10棟、横浜市指定有形文化財3棟を含む、歴史的に価値の高い古建築が巧みに配置されており、庭園の景観と見事に調和しています。

  • 所在地:神奈川県横浜市中区
  • 庭園様式:池泉回遊式庭園
  • 見どころ:歴史的建造物と庭園の調和、旧燈明寺三重塔、臨春閣、蓮池
⑪ 毛越寺庭園(岩手県)

平安時代末期、奥州藤原氏によって造営された浄土庭園。当時の建物は焼失してしまいましたが、庭園はほぼ完全な形で保存されており、国の特別史跡および特別名勝の二重指定を受けています。

  • 所在地:岩手県西磐井郡平泉町
  • 庭園様式:浄土庭園
  • 見どころ:大泉が池、遣水、開山堂、常行堂
⑫ 玄宮園(滋賀県)

広大な池を中心に、4つの島が橋で結ばれ、池のほとりには臨池閣(りんちかく)や鳳翔台(ほうしょうだい)といった趣のある建物が配されています。この庭園の最大の魅力は、雄大な彦根城の天守を借景として取り込んでいる点です。池越しに望む彦根城の姿は、まさに絶景の一言。特に、紅葉の時期や雪景色は格別で、多くの写真愛好家を魅了しています。

  • 所在地:滋賀県彦根市
  • 庭園様式:池泉回遊式庭園
  • 見どころ:彦根城を借景とした眺め、臨池閣、鳳翔台、池に浮かぶ島々
⑬ 依水園(奈良県)

奈良の中心部にありながら、静寂に包まれた美しい日本庭園。江戸時代前期に作られた「前園」と、明治時代に作られた「後園」という、趣の異なる二つの庭園で構成されています。

  • 所在地:奈良県奈良市
  • 庭園様式:池泉回遊式庭園
  • 見どころ:若草山などを借景とした後園の眺め、前園と後園の対比、苔の美しさ
⑭ 好古園(兵庫県)

約1万坪の敷地は、発掘調査で確認された武家屋敷の遺構を活かして9つの庭園群に分けられており、それぞれが異なる趣を持っています。「御屋敷の庭」「茶の庭」「流れの平庭」「築山池泉の庭」など、江戸時代の雰囲気を再現した様々な様式の庭を一度に楽しめるのが魅力です。どの庭からも様々な角度で姫路城を望むことができ、その美しい借景は訪れる人々を魅了します。

  • 所在地:兵庫県姫路市
  • 庭園様式:池泉回遊式庭園(9つの庭園群)
  • 見どころ:姫路城を借景とした景観、趣の異なる9つの庭園、活水軒からの眺め
⑮ 六義園(東京都)

江戸時代、五代将軍・徳川綱吉の側用人であった柳沢吉保が、自らの下屋敷に7年の歳月をかけて造り上げた大名庭園。和歌の趣味を基調とした「回遊式築山泉水庭園」で、繊細で文学的な雰囲気が漂います。

園内には、和歌に詠まれた景勝地や中国の故事にちなんだ「六義園八十八境」が設けられていました。池を巡る園路を歩きながら、中の島にある築山「妹山・背山」や、景色の美しい「渡月橋」など、変化に富んだ景観を楽しめます。春のしだれ桜と秋の紅葉の時期にはライトアップが行われ、都内屈指の名所として多くの人で賑わいます。

  • 所在地:東京都文京区
  • 庭園様式:回遊式築山泉水庭園
  • 見どころ:しだれ桜、渡月橋、吹上茶屋、紅葉のライトアップ

日本三名園とは?それぞれの特徴を解説

数ある日本の庭園の中でも、特に知名度が高く、別格の存在として扱われるのが「日本三名園」です。これは、石川県金沢市の「兼六園」、岡山県岡山市の「後楽園」、茨城県水戸市の「偕楽園」の三つの庭園を指します。いずれも江戸時代を代表する大名庭園であり、国の特別名勝に指定されています。

庭園名 所在地 なぞらえられる景観 主な特徴 造営者 偕楽園 茨城県水戸市 (梅) 約3,000本の梅林が有名。「民と偕に楽しむ」という理念のもと、領民にも開放された。陰と陽の対比的な景観設計が特徴。 徳川斉昭(水戸藩) 兼六園 石川県金沢市 徽軫灯籠や雪吊りがシンボル。相反する六つの景観「六勝」を兼ね備える。池、築山、滝など多彩な要素が凝縮された緻密な構成。 前田家(加賀藩) 後楽園 岡山県岡山市 (あるいは月) 広大な芝生が広がる明るく開放的な景観。岡山城を借景に取り入れている。園内に田畑も作られ、牧歌的な雰囲気も持つ。 池田綱政(岡山藩) 水戸の偕楽園(かいらくえん)

偕楽園は、「月」の美、あるいはその月に照らされる「梅」の美しさを愛でる庭園として知られています。水戸藩第9代藩主・徳川斉昭が、領内の民と偕(とも)に楽しむ場として造園したという、その先進的な理念が最大の特徴です。

斉昭は、学問や武芸の休息の場としてこの庭園を位置づけ、園内には藩校「弘道館」と対をなす「好文亭」を建てました。庭園は、鬱蒼とした杉木立や竹林が続く西側の「陰」の世界と、梅林や千波湖が広がる東側の明るい「陽」の世界で構成されています。この陰陽の世界を巡ることで、心身をリフレッシュさせるという狙いがありました。約100品種3,000本が咲き誇る梅林は圧巻で、早春には「水戸の梅まつり」が開催され、多くの人々で賑わいます。藩主だけのものではなく、広く人々に開かれた公園の先駆けとも言える存在です。

金沢の兼六園(けんろくえん)

兼六園は、冬の「雪」景色が特に美しいとされ、雪月花の「雪」を象徴する庭園と言われます。加賀百万石の財力を背景に、歴代の藩主によって長い年月をかけて作り上げられた、緻密で技巧的な庭園です。

その名は、中国・宋の時代の書物にある、良い庭園の条件とされる「宏大(こうだい)・幽邃(ゆうすい)・人力(じんりょく)・蒼古(そうこ)・水泉(すいせん)・眺望(ちょうぼう)」という、相反する六つの優れた景観(六勝)を兼ね備えていることに由来します。広々とした開放感(宏大)と、静かで奥深い雰囲気(幽邃)が同居するなど、園内を歩くと次々と表情を変える景観に驚かされます。徽軫灯籠や唐崎松の雪吊りなど、象徴的な見どころも多く、まさに大名庭園の美意識と技術の粋を集めた、完成度の高い庭園です。

岡山の後楽園(こうらくえん)

後楽園は、田園風景や四季の「花」、あるいは岡山城を背景に昇る「月」が美しいとされ、雪月花の「花」または「月」に例えられます。岡山藩主・池田綱政が、自身の安らぎの場として作らせた庭園です。

他の二園と比べて、広々とした芝生が広がる、明るく開放的な景観が最大の特徴です。これは、藩主が座って眺める場所であった「延養亭」からの眺望を最も重視して設計されたためと言われています。園内からは、借景である岡山城の天守閣を望むことができ、城と庭園が一体となった雄大な景色が広がります。また、園内に田んぼや茶畑が作られているのもユニークな点で、田植えや茶摘みといった行事を通じて、牧歌的な風景を楽しむことができます。訪れる人々の心を伸びやかにしてくれる、おおらかな魅力を持った庭園です。

日本庭園を訪れる前に知っておきたいこと

おすすめの服装と持ち物
  • 服装
    • 歩きやすい靴: これが最も重要です。園内は砂利道、土の道、石畳、飛び石、石段など、足元が不安定な場所が多くあります。スニーカーやウォーキングシューズなど、履き慣れた滑りにくい靴を選びましょう。ヒールの高い靴やサンダルは避けるのが賢明です。
    • 動きやすい服装: 庭園散策は意外と歩く距離が長くなることがあります。パンツスタイルなど、動きを妨げない服装がおすすめです。
    • 体温調節しやすい服装: 庭園は木陰が多く、季節や天候によっては肌寒く感じることがあります。特に春や秋は、カーディガンやジャケットなど、着脱しやすい羽織るものを一枚持っていくと便利です。
    • カメラ: 美しい風景を記録に残しましょう。ただし、三脚や一脚の使用が禁止されているエリアもあるため、事前に公式サイトなどで確認しておくと安心です。
    • 飲み物: 広い庭園を散策すると喉が渇きます。特に夏場は熱中症対策として、水分補給は欠かせません。園内に茶屋や自動販売機がある場合も多いですが、一本持参すると安心です。
    • 日差し対策グッズ(春夏秋): 帽子や日傘、サングラス、日焼け止めなどがあると快適に過ごせます。
    • 虫よけスプレー(夏): 自然豊かな場所なので、蚊などの虫がいる場合があります。特に水辺や木陰を散策する際には、あると役立ちます。
    • 雨具: 天候が変わりやすい季節には、折りたたみ傘やレインウェアを用意しておくと、急な雨にも対応できます。雨に濡れた庭園は、苔や木々の緑がより一層美しく見えるという魅力もあります。
    • 現金: 園内の茶屋や売店では、クレジットカードが使えない場合もあります。少額の現金を持っているとスムーズです。
    • 御朱印帳: 訪れる庭園が寺社仏閣の境内にある場合は、御朱印をいただけることもあります。集めている方は忘れずに持参しましょう。
    庭園鑑賞のマナー
    1. 立ち入り禁止の場所には入らない園路から外れた場所、特に苔が美しいエリアや、柵で囲われた場所には絶対に立ち入らないでください。苔は非常にデリケートで、一度踏み荒らされると再生するのに長い時間がかかります。貴重な景観を守るために、決められた順路を守って鑑賞しましょう。
    2. 植物や施設を傷つけない木の枝を折ったり、花を摘んだりする行為は厳禁です。また、灯籠やつくばい、建物の柱などにむやみに触れたり、傷をつけたりしないように注意しましょう。これらは単なる置物ではなく、歴史的な価値を持つ文化財です。
    3. 静かに鑑賞する日本庭園は、静寂の中でその美を味わう空間です。大声で話したり、走り回ったりすると、他の鑑賞者の迷惑になるだけでなく、庭園の持つ雰囲気を損なってしまいます。鳥のさえずりや風の音、水のせせらぎに耳を澄ませながら、穏やかな気持ちで散策を楽しみましょう。
    4. 飲食・喫煙のルールを守る飲食が許可されているのは、指定された休憩所や茶屋のみであることがほとんどです。歩きながらの飲食は避けましょう。喫煙についても、指定の喫煙所以外は禁煙です。
    5. ゴミは必ず持ち帰る庭園の美しい景観を保つため、自分が出したゴミは必ず持ち帰りましょう。園内にゴミ箱が設置されていない場合も多いです。
    6. ペットの同伴について多くの庭園では、ペットを連れての入場は禁止されています(補助犬を除く)。事前に公式サイトなどでルールを確認しましょう。

    これらのマナーは、特別なことではありません。「後から訪れる人や、未来の世代のために、この美しい景観を残していく」という気持ちを持って行動することが大切です。

    まとめ

    日本庭園は、単に美しい景色が広がる場所ではありません。そこには、自然を敬い、その中で美を見出してきた日本人の精神性や、各時代の文化、そして作庭家の思想や哲学が凝縮されています。石の一つ一つ、木の一本一本に込められた意味を知ることで、庭園はより深く、豊かな物語を私たちに語りかけてくれます。