火炎瓶とは? わかりやすく解説
火炎瓶とは? わかりやすく解説

火炎瓶とは? わかりやすく解説

「火炎瓶」の意味は<p style="padding-bottom: 10px;"><!--AVOID_CROSSLINK-->読み方:かえんびん<!--/AVOID_CROSSLINK-->ガラス瓶にガソリンなどを詰め、投げつけて火炎を発生させるもののこと。Weblio国語辞典では「火炎瓶」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。

1939年のノモンハン事件の際には日本陸軍によって即席の対戦車兵器として使用され、サイダー瓶を使った急造火炎瓶を肉薄して戦車に投げつけ対抗した [ 7 ] 。ソ連赤軍の主力であったBT-5はガソリンエンジンだった上、車体の塗装に使われたペンキに引火性があり、火炎瓶で攻撃すると容易に動力部まで引火し炎上し、脱出した乗員を仕留めた [ 7 ] 。また砲塔に飛び乗ってハッチを開け、中に投げ込む者もいたという [ 7 ] 。しかし肉薄攻撃を強いられるために日本側の損害も大きかった [ 7 ] 。赤軍は8月の大攻勢以降、BT-5の無塗装化や排気管の改良、ディーゼルエンジンを搭載したBT-7の投入など対策を取り始め戦果は落ちていった [ 7 ] 。そもそもソ連側の損害は主に九四式三十七粍砲によるものであり、火炎瓶は擱座した戦車に止めを刺す形で使用されることが多かった。日本軍の使用する地雷や手榴弾、火炎瓶は梯形隊形で攻撃するソ連戦車には大きな脅威とはならず [ 8 ] 、火炎瓶で破壊されたのは全体の5~10%程度だったとされる [ 7 ] 。火炎瓶による攻撃を指揮した小野塚吉平大尉は戦後に、原始的で損害も大きいがこれ以外に方法が無かったと語っている [ 7 ] 。

第二次世界大戦におけるドイツ陸軍では、ガラス容器を2重(卵型の容器の中に試験管型の容器が入っている)にして、割れると2種類の液体が混合して発火する化学反応型の火炎瓶兵器を制式使用していた。イギリスでは民兵組織のホーム・ガード専用装備として通常の火炎瓶の他、「 76号SIP手榴弾 (英語版) (No. 76 SIP Grenade) 」を600万個ほど製造していた [ 11 ] 。手榴弾という名目であるが、白リンとガソリンが封入されており、瓶が割れて白リンが空気に触れると自然発火し、ガソリンが燃える火炎瓶であった。ホーム・ガードでは志願者向けの教育ビデオで火炎瓶の効果的な投擲方法を解説していた [ 4 ] 。

国家が戦争状態にあるときは、国民に火炎瓶を作り、抵抗するよう呼びかけることがある。2022年ロシアのウクライナ侵攻では、ウクライナのマスメディアがテレビ番組で火炎瓶の作り方と火炎瓶で抵抗するよう呼びかける放送がされた [ 12 ] [ 13 ] 。ビールの醸造所では火炎瓶製造に乗り出し [ 14 ] 、軍や警察も装備する他 [ 15 ] 、市民が投擲の訓練を行うなどしている [ 3 ] 。

戦後の日本 新東京国際空港の反対運動(三里塚闘争)でも火炎瓶は用いられた(成田空港 空と大地の歴史館)

画像

タイにおけるデモで火炎瓶を投げる参加者(2010年) 火炎瓶を使用した訓練を行うホーム・ガードの隊員 布の代わりに写真フィルムを使った火炎瓶(ホームガードの個人装備)。 2014年のベネズエラにおける抗議活動で投げられる火炎瓶 2022年ロシアのウクライナ侵攻に際し、火炎瓶を作るウクライナの市民(2022年) オランダ王立保安隊の機動部隊の訓練で火炎瓶に着火した様子(2021年)

脚注

出典
  1. ^ “特定通常兵器使用禁止制限条約の概要(Convention on Certain Conventional Weapons:CCW)|外務省”. 外務省(日本) (2018年10月9日). 2022年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月6日閲覧。
  2. ^ 新井京. “過度に傷害を与え又は無差別に効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器の使用の禁止又は制限に関する条約”. 同志社大学. 2022年4月6日閲覧。
  3. ^ abcd “「火炎瓶 作り方」ウクライナで検索回数急増 当局が市民に呼びかけ”. 朝日新聞デジタル (2022年2月26日). 2022年2月28日閲覧。
  4. ^ abcdef “ウクライナ市民が自作する「弱者の武器」モロトフ・カクテルとは”. natgeo.nikkeibp.co.jp (2022年3月16日). 2022年3月16日閲覧。
  5. ^“「日本人の彼女が手伝った」 日本大使館火炎瓶事件の男が明かす” (日本語). 東亜日報. (2012年1月10日) . http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2012011016078 2012年1月10日閲覧 . "火炎瓶の作り方は、オンライン上の百科辞典サイト、ウィキペディアを検索して知った。"
  6. ^ 日本放送協会 (2024年10月20日). “自民党本部に“火炎瓶” 容疑者は防護服着用 入念に準備か | NHK”. NHKニュース. 2024年10月20日閲覧。
  7. ^ abcdefg “一兵卒の戦場 - ノモンハン 大戦の起点と終止符 - プレミアムA:朝日新聞デジタル”. www.asahi.com. 2024年10月28日閲覧。
  8. ^ マクシム・コロミーエツ、鈴木邦宏(監修)、小松徳仁(翻訳)『ノモンハン戦車戦―ロシアの発掘資料から検証するソ連軍対関東軍の封印された戦い(独ソ戦車戦シリーズ)』大日本絵画、2005年、127頁。ISBN978-4-499228-88-6。
  9. ^ “How the Molotov Cocktail Got Its Name”. NYTimes.com. 2018年10月22日閲覧。
  10. ^ 斎木伸生『冬戦争』イカロス出版、2014年2月10日、40頁。
  11. ^No.76 SIP Grenade
  12. ^ “【速報】「ウクライナにいて国を守る」ゼレンスキー大統領が国民に呼びかけ”. テレビ朝日 (2022年2月26日). 2022年2月26日閲覧。
  13. ^ “ウクライナのテレビ局、「火炎瓶」のつくり方の番組放映”. CNN.co.jp. 2022年2月28日閲覧。
  14. ^ “ビールの代わりに火炎瓶製造 対ロ抗戦―ウクライナ醸造所:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2022年2月28日閲覧。
  15. ^ “ウクライナの醸造所、ビールに代わり火炎瓶製造”. www.afpbb.com. 2022年3月16日閲覧。
  16. ^最高裁判所大法廷判決 1956年6月27日 刑集第10巻6号921頁、昭和29(あ)3956、『爆発物取締罰則違反』。
  17. ^ “昭和50年版 犯罪白書 第1編/第1章/第2節/4 手製爆弾・火炎びん等を使用する犯罪”. 2021年5月16日閲覧。

参考文献

  • “特定通常兵器使用禁止制限条約の概要(Convention on Certain Conventional Weapons:CCW)|外務省”. 外務省(日本) (2018年10月9日). 2022年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月6日閲覧。
  • 新井京. “過度に傷害を与え又は無差別に効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器の使用の禁止又は制限に関する条約”. 同志社大学. 2022年4月6日閲覧。
  • “火炎瓶による市民の抵抗は合法? 徹底抗戦を掲げるウクライナと戦時国際法について(JSF) - 個人 - Yahoo!ニュース”. Yahoo!. 2022年4月6日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 火炎びんの使用等の処罰に関する法律 - e-Gov法令検索
  • 最高裁判所第二小法廷判決 1953年11月23日 刑集第7巻11号2121頁、昭和28(あ)2878、『爆発物取締罰違反(予備的に放火、同未遂)、脅迫、加重逃走(予備的に単純逃走)、傷害、銃砲刀劍類等所持取締令違反、火薬類取締法違反、外国人登録令違反、被拘禁者奪取、爆発物取締罰則違反(予備的に犯人蔵匿)、公務執行妨害』。

火炎瓶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/01 05:27 UTC 版)

※この「火炎瓶」の解説は、「Left 4 Dead」の解説の一部です。「火炎瓶」を含む「Left 4 Dead」の記事については、「Left 4 Dead」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「火炎瓶」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ。

「火炎瓶」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 「火炎瓶」の関連用語 火炎瓶処罰法 デジタル大辞泉 火炎瓶のお隣キーワード

火炎瓶のページの著作権 Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

ウェブリオのサービス

©2026 GRAS Group, Inc.RSS