ドラマで韓国語学習
ドラマで韓国語学習

ドラマで韓国語学習

トム・ストッパード作のお芝居『アルカディア』を見てきました。

19世紀の英国の豪奢な貴族の屋敷。 その屋敷の令嬢トマシナ・カヴァリー(趣里)は、家庭教師セプティマス・ホッジ(井上芳雄)に付いて勉強中の早熟な少女。あるとき、屋敷の庭園の手直し用の設計図に、トマシナは小屋の横に隠遁者の書き込みをしてしまう。 そして、約200年の時を経た現代。 19世紀の庭園を調べるベスト・セラー作家ハンナ(寺島しのぶ)は、トマシナが書き込んだ隠遁者の正体について調べていた。そこへ研究者のバーナード(堤真一)も加わり、19世紀の詩人バイロンがその屋敷に滞在していた証拠をつかむ。

難解なセリフ

ストッパードがこの戯曲を書いたきっかけが 「カオス理論」 だとか、 トマシナが天才的頭脳を持っているので、 フェルマーの最終定理 が課題だとか、 それと別に、トマシナは 熱力学第二法則 を発見するとか、 200年後の現代に生きる屋敷の子孫が、ハンナに アルゴリズム について説明するとか、 まあ・・・全部理解しようとするのは無理です。

19世紀と現代が交互に演じられる

私がこのお芝居が面白いと思ったのは ハンナやバーナードが調査している「歴史=出来事」を、 同時に舞台で見られるという仕組みになっているところです。

私たち観客は、交互に演じられる19世紀の舞台で、設計図ができたときの設計士と屋敷の主人とのやりとりや、詩集に挟まれた「手紙の真相」を見ることができます。 ハンナやバーナードの「推理」が、当たったり、的外れだったり、 ということを見比べられる面白さがあります。

書き残されたものが歴史

19世紀の舞台での重要人物である、 庭園の設計図に落書きしたトマシナや、手紙を書いたセプティマスは、 現代の「記録」には名前が出て来なくて、 現代の舞台で話題にされるのは、もっぱらバイロンやチェイターなど「歴史上の有名人」です。

そして、バーナードのように「バイロンはこの屋敷にいたに違いない」 「バイロンがチェイターと決闘したに違いない」 という思い込みによる、歴史の「誤読」。

今私たちが「歴史的事実」だと信じていることも、 「書かれたもの」からしか知り得ないという限界、 「思い込みによる誤読」という可能性が、ないとはいえません。

井上芳雄と浦井健治

井上芳雄は、文句なく格好よくて、 浦井健治は、天才肌の変人っぷりが魅力的でした。 ほかの俳優さんたちも、どこかの宣伝で 「珠玉のキャスティング」 と書かれていた通りでした。

難解な長セリフなのに、ストレスなく聞いていられたのは、 考えてみると、すごいことです。 意外にも、一番聞き取りにくかったのが堤真一だった?? 大好きなんですが、テレビで見る方がいいかなぁ・・・

トム・ストッパード

作者もトマシナ並みに天才なのでしょうね。 熱力学やらアルゴリズムやら、理系から文系から、 あまりにも幅広い知識が盛り込まれているので、 観客それぞれ、ピンとくるポイントが違うことでしょう。 色々な人たちの感想やレビューを読んでみたいです。

関連記事
  • チ・チャンウク主演ドラマ『サムダルリへようこそ』タイトルで思い出した名作映画
  • 鄭義信三部作のラスト『パーマ屋すみれ』-炭鉱、組合、在日、労災、救いがない中で笑う
  • 映画『王の運命』をもっと楽しむために!有名俳優の子役たち
  • 『悪霊狩猟団カウンターズ』シーズン2スタート!! 原作マンガのあらすじ紹介
  • 映画『殺人の追憶』未解決事件を扱ったポン・ジュノ監督が伝えたかったこと
コメントは利用できません。 2026年4月 月 火 水 木 金 土 日 « 3月 12345 6789101112 13141516171819 20212223242526 27282930 最近の投稿
  • ディズニープラス『未婚男女の効率的な出会い方』途中まで見ての感想
  • 完璧なラブコメ『私の完璧な秘書』イ・ジュニョクの魅力を堪能
  • ネットフリックス『Missホンは潜入調査中』最後まで見ての感想
  • 2026年3月の韓国旅行④お財布を忘れてカードも使用停止に
  • 2026年3月の韓国旅行③戦争と女性の人権博物館に行ってきました