【黄金餅】 落語『黄金餅』のあらすじ・解説|初心者でもわかる意外な展開
円朝作。逝った西念を弔うため下谷から麻布、桐ケ谷まで。異色の長屋噺。下谷山崎町の裏長屋に住む、金山寺味噌売りの金兵衛。隣の願人坊主西念の具合がよくないので、なにくれとなく世話を焼いている。西念は身寄りもない老人だが、相当の小金をため込んでいるという噂だ。一文でも出すなら死んだ方がましと、医者にも行かず薬も買わない。
わァわァわァわァいいながら、下谷の山崎町を出まして、あれから、上野の山下ィ出まして、三枚橋から広小路ィ出まして、御成街道から五軒町ィ出まして、その頃、堀さまと鳥居さまというお屋敷の前をまっすぐに、筋かい御門から大通りィ出て、神田の須田町ィ出まして、須田町から新石町、鍛冶町から今川橋から本銀町、石町から本町ィ出まして室町から、日本橋をわたりまして、通四丁目、中橋から、南伝馬町ィ出まして京橋をわたってまっつぐに、新橋を、ェェ、右に切れまして、土橋から、あたらし橋の通りをまっすぐに、愛宕下ィ出まして、天徳寺を抜けて神谷町から飯倉六丁目へ出た。坂を上がって飯倉片町、その頃おかめ団子という団子屋の前をまっすぐに、麻布の永坂をおりまして、十番へ出て、大黒坂を上がって、麻布絶口釜無村の木蓮寺ィ来たときには、ずいぶんみんなくたびれた……。そういうわたしもくたびれた。
【もっとしりたい】
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