「動物にとって近親交配はタブーではない」ことが判明、なぜデメリットの多い近親交配を選ぶのか?
人間の親子や兄弟などの近親者で子どもを作る近親相姦(そうかん)は、ほとんどの社会で非道徳的なタブーとされています。これには、「遺伝的に近い者同士の交配は、遺伝子異常を発生させやすい」という科学的な裏付けもあります。しかし、最近の研究では、「多くの動物は子どもを作る相手を選ぶ際に血のつながりをほとんど考慮しない」ことが分かってきました。厳しい生存競争にさらされている動物たちが、なぜデメリットが多い近親交配を避けないのか、動物行動学の専門家が解説しています。
動物が近親交配を選ぶ理由として、まず考えられるのが「他に選択肢がないケース」です。確かに、近親交配にはデメリットが伴いますが、子孫をまったく残さないよりは例え近親交配であっても繁殖した方が、自分の遺伝子を残す上で有利です。さらに、有名な生物学者であるリチャード・ドーキンス氏が著書「利己的な遺伝子」で示したように、動物は自分の遺伝子をできるだけ多く残したいと考えています。これを踏まえると、自分の親兄弟は自分と同じ遺伝子を多く持っているため、ある意味では「近親交配の方が遺伝子を残す上で有利」だということもできます。
デブール氏らの説は、数学的モデリングを用いた研究でも裏付けられています。この研究では、「遺伝病や遺伝子的な欠陥が継承されるリスク」をデメリットに、「より効率的に遺伝子を残したり、交尾の機会を増やしたりできること」をメリットに設定して、それぞれを定量化してコンピューター上でシミュレーションしました。その結果、生息環境やそこに住む個体数といった要素を加味しても、「近親交配を容認するモデル」が最も成功に近い戦略だということが分かったそうです。
この記事のタイトルとURLをコピーする2021年06月13日 20時00分00秒 in サイエンス, 生き物, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article It turns out that 'inbreeding is not tab….
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