夏目漱石『こころ』ってどんな話?作品の内容を詳しく解説
夏目漱石『こころ』ってどんな話?作品の内容を詳しく解説 書生であった私は、友人に呼ばれて訪れた鎌倉で初めて先生に会いました。友人が郷里へ帰ることとなり、私は一人で海に通っていました。そこで私がいつも荷物を預けている掛茶屋を、先生もまた使っていたのでした。
書生であった私は、友人に呼ばれて訪れた鎌倉で初めて先生に会いました。友人が郷里へ帰ることとなり、私は一人で海に通っていました。そこで私がいつも荷物を預けている掛茶屋を、先生もまた使っていたのでした。 先生ははじめ外国人と一緒にいたため、私の目をひきました。また、以前先生に会ったことがあるのではないかという既視感があり、私は先生に興味を抱くことになりました。 ある日先生が落とした眼鏡を拾ったことで、私は先生と懇意な仲になります。
五月のはじめ、論文を書き上げた私は先生と散歩しました。先生は私に財産はあるのかと聞き、万一のことの後で面倒なことになるのが財産の管理問題なので、父親が元気なうちに財産をもらっておいた方がいいと助言しました。先生は私に兄弟の数や、親戚は皆いい人なのかを聞きました。私が問題はないと答えると、先生は、人間はいざという時に悪人に変わるものだという忠告を残しました。 先生は、自分の父親の生前は善人であった親戚が、父が死ぬとともに欺いてきたので、そのことを執念深く忘れずに、人間を憎んでいると言いました。 過去の因果で、人をみな疑っている先生は、私だけは疑いたくないと言いました。死ぬ前にたった一人でいいから、人を信用して死にたい、私にその一人になってくれるかどうかを先生は私に尋ねました。
中 両親と私先生に職を周旋してもらうように勧める両親の言葉に従い、私は先生に手紙を書きましたが、先生からの返事はきませんでした。 私は就職口を探すふりをして東京に出ようとしますが、父が倒れたため、東京へは戻れずじまいになりました。 父の病気が進行し、私たちは、兄と、妊娠している妹の代わりにその夫を呼びました。
そのようなときに先生から電報が届きました。 先生は東京へ来られるかという内容をよこしましたが、私は兄と妹の夫を呼んだばかりに先生の元へ行くわけには行かず、行けないという返電と、細かい事情を知らせる長い手紙を出しました。 先生からは手紙を出して二日目に来ないでよろしいという文句の電報が届きました。
下 先生と遺書それから一年経った夏、学年試験を終えた先生が再び帰郷すると、叔父の家族の態度が変わったように感じました。 先生はもともと中学の同級生だった男から、叔父が妾を持っており、また一時事業で失敗し、最近になって盛り返してきたということも聞きました。先生は叔父を疑惑の目で見るようになり、談判を開きました。 先生は、叔父が自分の財産を着服していたこと、そして、叔父から勧められた従妹との結婚は、叔父が愛していなかった従妹を自分に押し付けようとしたものであったことを知りました。
しばらく先生はKにそのことを打ち明ける勇気を持ちませんでした。しかし奥さんがKにその話をしてしまいました。 Kは驚いた顔をしたようでしたが、すぐに落ち着いて、御目出度う御座いますと言って席を立ち、自分には金がないので祝いをあげられないと言ったようでした。 その後普段と変わらない様子のKを見て、先生は策略で勝ったが、人間としては負けたのだと思いました。
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