紅白歌合戦・五木ひろしの軌跡~ステージ編(1989~2020)~
紅白歌合戦・五木ひろしの軌跡~ステージ編(1989~2020)~

紅白歌合戦・五木ひろしの軌跡~ステージ編(1989~2020)~

前回の続きです。今回は平成~令和のステージを振り返ります。第59回以降は本編でレビュー済なので、当記事では簡単な内容に留めることをご了承ください。第40回(1989年)「暖簾」作詞・作曲:永井龍雲前歌手:チョー・ヨンピル、由紀さおり・安田祥...

この時点で木下龍太郎作詞の紅白歌唱曲はまだ3曲目ですが、第40回の 北島三郎 「夜汽車」もトリなので意外と実績があります。木下氏のヒットが多くなるのは2000年代以降で、ご当地ソング路線でヒットし始めた初期の 水森かおり はほぼ彼の作詞でした。2008年に逝去されたのが非常に惜しまれます。一方作曲の伊藤雪彦も 八代亜紀 「おんな港町」で第28回紅組トリ、 大月みやこ 「白い海峡」で日本レコード大賞受賞、こちらも曲数の割に名高い実績を残しています。

第46回(1995年)「酒 尽尽」

作詞:能吉利人 作曲:桜井 順 前歌手:南こうせつ、 坂本冬美 後歌手: 石川さゆり 、北島三郎 曲紹介:古舘伊知郎(白組司会)

この年はセットにエレベーターが2基仕込まれています。五木さんは画面右側・白組のエレベーターに乗って舞台に登場。 坂本冬美 「あばれ太鼓」歌唱後すぐ、司会者の画面に切り替わらないイントロのみの曲紹介です。

第47回(1996年)「女の酒場」

作詞・作曲:永井龍雲 前歌手:細川たかし、 伍代夏子 後歌手: 坂本冬美 、北島三郎 曲紹介:古舘伊知郎(白組司会)

第48回(1997年)「千曲川」

作詞:山口洋子 作曲:猪俣公章 前歌手:北島三郎、 安室奈美恵 後歌手:(なし、エンディング) 曲紹介:中居正広(白組司会)

直前のステージが社会現象にもなった 安室奈美恵 「CAN YOU CELEBRATE?」、個人的に放送前は余程のことが無い限り紅組優勝と思ったものです。当時若かった自分にとっては”知らない曲”でしたが、そんな自分が見ても安室さんの印象が飛ぶようなステージでした。中居さんの初司会の上手さもありましたが、やはり白組優勝になった一番の決め手はこのステージにあったと思います。

第49回(1998年)「酒 ひとり」

作詞:土田有紀 作曲:岡 千秋 前歌手:北島三郎、 安室奈美恵 後歌手: 和田アキ子 曲紹介:中居正広(白組司会)

2年連続のトリは、奇しくも双方「CAN YOU CELEBRATE?」の次に歌う曲順になりました。ただ最高傑作レベルの前年とは大きく違った内容になります。

第50回(1999年)「夜空」

作詞:山口洋子 作曲:平尾昌晃 前歌手:谷村新司、 天童よしみ 後歌手: 和田アキ子 、北島三郎 曲紹介:中村勘九郎(白組司会)

1973年日本レコード大賞受賞曲ですが、第24回では「ふるさと」を選曲。26年経っての紅白初歌唱でした。この年は第50回という節目ということで終盤は過去曲だらけ、トリ4つ前の 小林幸子 がその年発表曲ラストという珍しい年でした。

第51回(2000年)「山河」

作詞:小椋 佳 作曲:堀内孝雄 前歌手:北島三郎、 天童よしみ 後歌手:(なし、エンディング) 曲紹介:和泉元彌(白組司会)

第52回(2001年)「逢いたかったぜ」

作詞:石本美由起 作曲:上原げんと 前歌手:さだまさし、 天童よしみ 後歌手: 和田アキ子 、北島三郎 曲紹介:阿部 渉(白組司会)

第53回(2002年)「おふくろの子守歌」

作詞・作曲:つんく 前歌手:北島三郎、 石川さゆり 後歌手:(なし、エンディング) 曲紹介:阿部 渉(白組司会)

涙を浮かべながら歌うステージは、紅白に出場した50回でこの時のみでした。 五木さん本人も、思い出に残るステージの一つにこれを挙げています。ただ楽曲の知名度が高くないため、ステージの内容に反して当時の反響や評判は必ずしも良いものばかりではありませんでした。年明けの記事も、強烈な印象を残した 中島みゆき 「地上の星」の方が圧倒的に多く取り上げられました。

なおこの年のトップバッターは 藤本美貴 「ロマンティック浮かれモード」、つんくは紅白のトップバッターと大トリ両方の曲を手掛ける形になりました。五木さん自身もこの時期から約10年、ハロプロとの関係性は深くなります。

第54回(2003年)「逢えて…横浜」

作詞:悠木圭子 作曲:鈴木 淳 前歌手:長渕 剛、 和田アキ子 後歌手: 石川さゆり 、北島三郎 曲紹介:阿部 渉 (白組司会) 、高山哲哉、テツandトモ

この年に歌手としても出場、五木さんを敬愛しているという テツandトモ が曲紹介に参加。笑い無しでマジメに五木さんの凄さを語っていました。

「逢えて…横浜」は「よこはま・たそがれ」以来横浜を舞台にした曲で、ヒットしました。2000年代は1990年代と売上は大きく変わりませんがJ-POPが全体的に売上低下傾向だったので、元から下がっていた演歌が年間順位で見ると相対的に上がっているように感じる時期でもありました。現在まで紅白に連続出場している 氷川きよし や 水森かおり がブレイクしたのもこの頃です。

第55回(2004年)「雪燃えて」

作詞:荒木とよひさ 作曲:弦 哲也 前歌手:平井 堅、 天童よしみ 後歌手: 小林幸子 曲紹介:阿部 渉(白組司会)

楽曲は「アカシア挽歌」と両A面、CDでは2トラック目に収録されていました。演歌・歌謡曲でその年発売された楽曲がトリに選ばれるケースは、これが最後です。NHKで放送された金曜時代劇『最後の忠臣蔵』主題歌、「アカシア挽歌」ではなく「雪燃えて」を選曲した背景にはこのタイアップが加味された可能性もありそうです。また大トリが 小林幸子 「雪椿」、ここの意識もあったかもしれません。

第56回(2005年)「ふりむけば日本海」

作詞:五木寛之 作曲:五木ひろし 前歌手: 松任谷由実 with Friends of Love The Earth 、 DREAMS COME TRUE 後歌手: 渡辺美里 、m-flo loves Akiko Wada 曲紹介:山本耕史(白組司会)、みのもんた(総合司会)

自身の芸名の由来になった作家・五木寛之が作詞を担当。2000年代の五木さんの楽曲で最もヒットしたシングルになりました。この年以降白組演歌は 氷川きよし と 北山たけし を除いてほぼ過去曲で、「ふりむけば日本海」は紅白終盤で唯一歌われたその年の演歌になっています。

第57回(2006年)「高瀬舟」

作詞:水木れいじ 作曲:五木ひろし 前歌手:コブクロ、 倖田來未 後歌手: DREAMS COME TRUE 、SMAP 曲紹介:三宅民夫(総合司会)

イントロ曲紹介のみで、前ステージの 倖田來未 「夢のうた」に続く形での登場でした。白組司会の 中居正広 は次ステージ準備のためスタンバイ中、代わりに総合司会の 三宅民夫 アナがアナウンスを担当しています。

せり上がりで登場するのは第33回以来24年ぶり、和服姿は第37回以来20年ぶりでした。ゲスト演奏者として琴の内藤洋子内藤久子の名前がクレジットされていますが、バックにゲストミュージシャンを従えて演奏するのは36回目で初でした。

第58回(2007年)「契り」

作詞:阿久 悠 作曲:五木ひろし 前歌手:森 進一、 石川さゆり 後歌手:(全員合唱、エンディング) 曲紹介:笑福亭鶴瓶(白組司会)

この年逝去された作詞家・阿久悠を追悼するステージ。 和田アキ子 ・ 森進一 ・ 石川さゆり の4人で、ラスト4曲は全て阿久悠作品でした。「あの鐘を鳴らすのはあなた」「北の螢」「津軽海峡・冬景色」はいずれもそれ以前の紅白でトリとして歌っていますが、この回の大トリで歌われた「契り」が過去の紅白でトリ前止まりというのが今考えると大変趣深いです。ちなみにこの3曲はいずれも、大トリで歌っていない曲でもあります。

第59回(2008年)「凍て鶴」

作詞:喜多條忠 作曲:三木たかし 前歌手:德永英明、 倖田來未 後歌手: アンジェラ・アキ 、森山直太朗 曲紹介:中居正広(白組司会)

第60回(2009年)「凍て鶴」

作詞:喜多條忠 作曲:三木たかし 前歌手:東方神起、 水森かおり 後歌手:マイケル・ジャクソン追悼ステージ、 木村カエラ 曲紹介:阿部 渉(総合司会)、西田敏行、三國連太郎

中居正広 がSMAPとして直後の企画ステージに出演するため、総合司会の 阿部渉 アナが曲紹介を進行しました。『釣りバカ日誌』の名コンビとやり取りしながら曲紹介。審査員と応援ゲストが五木さんが歌う前の曲紹介に登場するのは、この時が初めてです。

第61回(2010年)「おしろい花」

作詞:たかたかし 作曲:木村好夫 前歌手:TOKIO、 倖田來未 後歌手:企画コーナー「ふるさと」、 和田アキ子 曲紹介:VTR、二宮和也(白組司会/VTR語り)

生前の木村好夫氏との親交を紹介したVTRでの曲紹介、ナレーションは 二宮和也 が担当しました。イントロやその前で直接司会者が曲紹介するシーンは全く無し、これは50回中唯一のケースです。

第62回(2011年)「ふるさと」

作詞:山口洋子 作曲:平尾昌晃 前歌手:嵐、 いきものがかり 後歌手: 松田聖子・神田沙也加 、氷川きよし 曲紹介:嵐(白組司会、台本は大野智と松本潤)

この辺りになると原則全ステージ、白組でも紅組司会が一緒にいるシーンが通常になります。ちなみにこの年の紅組司会は 井上真央 でした。

第63回(2012年)「夜明けのブルース」

作詞・作曲:レーモンド松屋 前歌手:郷ひろみ、 aiko 後歌手: きゃりーぱみゅぱみゅ 、企画コーナー「ふるさと」 曲紹介:嵐(白組司会、台本は櫻井翔)、コロッケ

まずはステージでのギター演奏。応援でギターを披露した例はありますが、自らのステージでは初めてです。そして AKB48 がコーラス(というより盛り上げ役)でステージに参加、紅組歌手・アイドルが歌う後ろで一緒に登場するのもこの時が初めてでした。そもそも出場歌手が五木さんのバックに登場すること自体、第23回以来40年ぶりのことです。

第64回(2013年)「博多ア・ラ・モード」

作詞・作曲:レーモンド松屋 前歌手:関ジャニ∞、 きゃりーぱみゅぱみゅ 後歌手: Perfume 、ゆず 曲紹介:嵐(白組司会、台本は二宮和也)、 指原莉乃

楽曲提供のアーティストだけでなく、大まかなステージ内容どころか近い曲順に きゃりーぱみゅぱみゅ がいることも前年と共通。出演時間は前年より少し遅くなっています。あとギター演奏はこの回無しでした。

曲順が少しズレている時間帯なので、対戦相手が きゃりーぱみゅぱみゅ なのか Perfume なのかは判断が分かれるところです。

第65回(2014年)「よこはま・たそがれ」

作詞:山口洋子 作曲:平尾昌晃 前歌手:氷川きよし、 水森かおり 後歌手: いきものがかり 、 きゃりーぱみゅぱみゅ 曲紹介:VTR、木村拓哉

第66回(2015年)「千曲川」

作詞:山口洋子 作曲:猪俣公章 前歌手:BUMP OF CHICKEN、 石川さゆり 後歌手:V6、 Perfume 曲紹介:有働由美子 (総合司会)

石川さゆり 「津軽海峡・冬景色」と名曲対決。白組司会の 井ノ原快彦 が V6 のステージ準備のため 有働由美子 アナが曲紹介を担当しました。

第67回(2016年)「九頭竜川」

作詞:下地亜記子 作曲:五木ひろし 前歌手: AI 、 AKB48 後歌手:「ふるさと」全員合唱、KinKi Kids 曲紹介:相葉雅紀(白組司会)、『歌う!SHOW学校』生徒の面々

この時期MCを務めたNHKの番組『歌う!SHOW学校』出演陣が応援に登場。また AKB48 が紅白選抜企画で、そのまま立て続けに五木さんのステージにも参加します。

第68回(2017年)「夜空」

作詞:山口洋子 作曲:平尾昌晃 前歌手: 西野カナ 、TOKIO 後歌手: 乃木坂46 、全員合唱(いつでも夢を) 曲紹介:二宮和也(白組司会)、 松田聖子

第69回(2018年)「VIVA・LA・VIDA~生きてるっていいね!~」

作詞:なかにし礼 作曲:杉本眞人 前歌手:おげんさんといっしょ、 島津亜矢 後歌手:ニュース、DA PUMP 曲紹介:櫻井 翔(白組司会)

総合司会の 内村光良 が扮する三津谷寛治コーナーからステージに入る形になりました。イントロの曲紹介は 櫻井翔 が担当しています。

70歳にして初の英語タイトル&英語詞、そして DA PUMP のメンバー振付のもとフォーメーションダンスに挑戦。前例の全くないほど画期的な内容になっています。

第70回(2019年)「VIVA・LA・VIDA~生きてるっていいね!~」

作詞:なかにし礼 作曲:杉本眞人 前歌手:福山雅治、 TWICE 後歌手:ニュース、 Little Glee Monster 曲紹介:櫻井 翔(白組司会)、チコちゃん、岡村隆史

第71回(2020年)「山河」

作詞:小椋 佳 作曲:堀内孝雄 前歌手:鈴木雅之、ディズニーメドレー 後歌手:ニュース、 NiziU 曲紹介:大泉 洋(白組司会)

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