映画『フォレスト・ガンプ』ネタバレあらすじ | トリビアや時代背景を解説
映画『フォレスト・ガンプ』ネタバレあらすじ | トリビアや時代背景を解説

映画『フォレスト・ガンプ』ネタバレあらすじ | トリビアや時代背景を解説

知能は人より少し低いけれど、純粋な心で今やりたいことに励み、懸命に人生を駆け抜けるフォレストの姿を、1950年代~1980年代の米国史と絡めながらテンポよく描いたヒューマン・ドラマ『フォレスト・ガンプ/一期一会』。本作のあらすじを、舞台となった時代背景を解説しながらご紹介します!

知能は人より少し低いけれど、 純粋な心で今やりたいことに励み、懸命に人生を駆け抜ける フォレストの姿を、 1950年代~1980年代の米国史と絡めながらテンポよく描いた ヒューマン・ドラマ『フォレスト・ガンプ/一期一会』!

本作は、 第67回アカデミー賞作品賞と第52回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞 を受賞しました。また、主人公フォレストを演じたトム・ハンクスは、 一見浮世離れしたこのキャラクターを説得力のある存在感で演じ きり、2度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。今回は、そんな名作『フォレスト・ガンプ/一期一会』のあらすじを、舞台となった時代背景を解説しながらご紹介します!

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  • 原作はウィンストン・グルームによる名作フィクション
  • 『フォレストガンプ』感動のあらすじ紹介
    • 【あらすじ①】幼少期〜フットボール選手へ
    • 【あらすじ②】ベトナム戦争の英雄に
    • 【あらすじ③】卓球の代表選手からエビ漁師へ
    • 【あらすじ④】故郷での蜜月から大陸横断ランナーへ
    • 【あらすじ⑤】シングルファザーとして
    • フォレスト・ガンプ/トム・ハンクス
    • ジェニー/ロビン・ライト
    • ミセス・ガンプ/サリー・フィールド
    • ダン中尉/ゲイリー・シニーズ
    • フォレストJr/ハーレイ・ジョエル・オスメント
    • ベトナム戦争と反戦運動
    • 人種差別の歴史
    • 米国歴代大統領と重大事件
    • ポップカルチャー
    • ビジネスチャンス
    • アメリカの闇を反映するジェニーの生き様
    • 【トリビア①】フォレストはトム・ハンクスではなかったかも!
    • 【トリビア②】アメリカ大陸横断シーンにはモデルがいた!?
    • 【トリビア③】「バッバ・ガンプ・シュリンプ」は実在する店!?

    原作はウィンストン・グルームによる名作フィクション

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    アラバマ州の方言では、フォレストの名字「ガンプ」には「うすのろ」「間抜け」といった意味があるそうです。そんな 「うすのろフォレスト」 ですが、映画化にあたっては不器用ながらやりたいことに真っ直ぐに向かって、時代を駆けていく姿がより活き活きと伝わるよう脚色されています。生まれた時から背骨が歪んでいたフォレストですが、本編前半で彼が身につけていた脚装具は、映画にしか登場しません。そのため、ジェニーの応援でいじめっ子から逃げ、フォレストが脚装具をはじき飛ばして爆走する場面も、実は映画だけのものなのです。

    『フォレストガンプ』感動のあらすじ紹介

    【あらすじ①】幼少期〜フットボール選手へ 【あらすじ②】ベトナム戦争の英雄に 【あらすじ③】卓球の代表選手からエビ漁師へ 【あらすじ④】故郷での蜜月から大陸横断ランナーへ 【あらすじ⑤】シングルファザーとして

    『フォレストガンプ』の実力派キャスト紹介

    フォレスト・ガンプ/トム・ハンクス ジェニー/ロビン・ライト

    近年は『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)、『ワンダー・ウーマン』(2017)、『ブレード・ランナー 2049』(2017)等話題作に出演しています。2013年公開のテレビドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』にレギュラー出演し、ゴールデングローブ賞(テレビ部門)で主演女優賞を受賞しました。

    ミセス・ガンプ/サリー・フィールド ダン中尉/ゲイリー・シニーズ フォレストJr/ハーレイ・ジョエル・オスメント

    『フォレストガンプ』に登場する現代米国史ネタ

    ベトナム戦争と反戦運動

    ベトナムは19世紀後半からフランスの植民地でしたが、第二次世界大戦後、指導者ホー・チ・ミンが中心となってベトナム北部が独立、ベトナム民主主義共和国(北ベトナム)を樹立しました。しかし当時は、 アメリカ合衆国を盟主とする資本主義・自由主義側陣営ソヴィエト連邦を盟主とする共産主義・社会主義義陣営の対立 による緊張状態が続いていました。ソ連の支援で共産主義国家となった北ベトナムの影響が隣国に及ぶことを恐れた米国は、自由主義国家のベトナム共和国(南ベトナム)を支援しました。

    泥沼化するベトナム戦争を背景に、米国内では 「現体制に対する反対」 を共通項としてアフリカ系アメリカ人による公民権運動、学生運動、反戦運動が盛んになりました。

    人種差別の歴史

    19世紀アフリカ大陸から大勢の黒人が、 奴隷 としてアメリカ大陸に連れてこられます。

    特に米国南部では、広大な農業の働き手として多数買い入れられました。一方米国北部には奴隷制反対派が多く、米国内で南北対立が起き、1860年には 南北戦争が勃発 しました。戦争は北軍の勝利に終わり、憲法上は奴隷制が廃止されましたが、その後も人種差別は残ります。1963年当時の アラバマ州知事ジョージ・ウォレス が、2人の黒人学生のアラバマ大学入学を阻止するために大学周辺を州兵で固め、自らも大学の門の前に立ちはだかる事件が起きました。

    また、フォレストの名前が南部連合の退役軍人ネイサン・ベッドフォード・フォレストに由来するというくだりが、劇中にあります。、ネイサン・ベッドフォード・フォレストはクー・クラックス・クラン( KKK )の設立者とされ、このKKKは有色人種や移民に対して、暴力を伴った過激な差別行為を行う白人至上主義団体です。この組織はこれまで幾度か消滅と再生を繰り返しながら、現在も存続しています。もちろんこうした動きにアフリカ系アメリカ人たちも黙っているはずがなく、1960年代の後半から1970年代にかけては、黒人民族主義運動・黒人解放主義闘争を展開する ブラック・パンサー党 が活動し、アフリカ系アメリカ人に武装蜂起を呼びかけました。

    米国歴代大統領と重大事件

    次期大統領にはリンドン・ジョンソン氏が選ばれました。劇中で、帰国したフォレストに栄誉勲章を授け、お尻の弾痕を見せられたのはジョンソン大統領でしたね。ジョンソン政権は社会改革、教育制度改革、人権擁護改革を推進し、1964年には公民権法が制定されます。しかし外交政策については、ジョンソン政権時に北ベトナムへの大規模な空爆攻撃(北爆)が行われるなど、 ベトナム戦争が泥沼化 します。

    続くリチャード・ニクソン大統領は、米軍のベトナム完全撤退を実現させ、敵対していたソ連との緊張緩和、中華人民共和国訪問など積極的な外交政策を行いました。しかし1972年の大統領選の最中、ニクソン共和党政権の野党・民主党本部があるウォーターゲートビルに、何者かが盗聴器を仕かけようとして警察に捕まります。この事件のもみ消しにホワイトハウスが関与していたことが世論の反発を生み、大統領が任期中に退陣に追い込まれる 「ウォーターゲート事件」 が起こりました。

    ポップカルチャー

    アラバマの実家で過ごしたフォレストの少年時代、彼の家に泊まり、フォレスト少年を部屋に招いてギターを弾いていたのは、かの エルヴィス・プレスリー です。ロックン・ロールの誕生と普及に大きく貢献した彼は、後代の多くのアーティストたちに影響を与えました。ヒップを揺らす独特の振りが一大ムーブメントになりましたが、劇中ではこの振りが、実は脚装具をつけたフォレストの独特な歩き方から着想を得たことになっています。

    また、中国へのピンポン外交で一躍有名になったフォレストがテレビ番組でゲスト共演したのは、 ジョン・レノン です。彼は、1960年代には20世紀を代表するロックバンド・ビートルズとして世界中を席巻し、ビートルズ解散後は、米国を主な拠点としてソロ活動を始め、また平和運動家としても活動しました。ジョンは1980年に殺害されて短い生涯を終えましたが、彼の音楽は同性代・次世代のミュージシャンに大きな影響を与えました。

    ビジネスチャンス

    フォレストがなにげなく出会う人々の中には、その後大きなビジネスチャンスを掴む者もいます。例えば、アラバマに帰ったフォレストのために、ダン中尉が投資していた「果物会社」は「iPhone」で有名な アップル社 です。インターネット関連製品、デジタル家電製品などを販売する、アメリカの主要なIT企業ですね。

    その後、ジェニーに去られてから3年以上にわってアメリカ中を走り続けたフォレストの後ろには、様々な人々が続きます。中には、突飛な行動を貫く彼にビジネスチャンスを見出す人々も。走るフォレストに話しかけた男性が犬の糞を踏んでしまい、「クソッ!”Shit!”」と悪態をつくと、フォレストは淡々と「そういうこともある ”Shit happens”」と返します。この出来事から男性は 「Shit happens(不運は起きる)」 ステッカーを作成します。このステッカーは1980年代当時、車のステッカ―として人気を呼び、全米でヒット商品となりました。

    また、同じくアメリカ横断中のフォレストがトラックに泥水をひっかけられる場面で、横を走っていた男性が、タオル代わりに自社の売れ残りTシャツを渡す場面があります。フォレストが顔の泥をTシャツで拭って男性に返すと、黄色いTシャツにはスマイリーフェイスが写っていました。このスマイリーフェイス自体は、1963年にマサチューセッツ州のある保険会社のキャンペーン用に商業美術家ハーベイ・ボール氏が生み出しました。1970年には、フィラデルフィア出身のバーナードとマレー・スペイン兄弟が、スマイリーフェイスに ”Have a Happy Day” のコピーをつけて、マグカップや文具にあしらった商品を販売し、大ヒット。スマイリーフェイスはポップカルチャーに進出したのです。

    アメリカの闇を反映するジェニーの生き様

    障がいを抱えながらも自分にできることを一生懸命にこなし、アメフト選手、栄誉勲章、事業の成功と、華々しく成功していくフォレストの姿は、アメリカン・ドリームの象徴のように見えます。しかし、フォレストがアメリカの「光」であるとすれば、彼が生涯想い続けた ジェニーの人生はまさに「影」 でした。彼女はフォレストと結婚してつかの間の幸せな日々を送るまで、壮絶な人生を歩みます。フォレストと知り合って間もない幼少期に父親から虐待を受け、学生時代にはグラビアに載ったために大学を退学させられます。彼女は歌手をめざして活動を始めますが、彼女の夢はトントン拍子には進まず、場末の酒場で男性客に嫌がらせされながら歌うことしかできません。

    父親から虐待を受けていた頃 「遠くへ行きたいから、鳥になりたい」 と祈ったジェニーは、生涯を通して自分を抑圧する環境から抜け出すために、変化する時代の流れに積極的に乗ろうとしてきました。しかし、彼女はフォレストのようにアメリカン・ドリームを掴めず、その人生は変化する時代の恩恵を得るどころか 、新しい時代の闇の側面に毒されてしまうのです。

    『フォレスト・ガンプ』トリビア

    【トリビア①】フォレストはトム・ハンクスではなかったかも! 【トリビア②】アメリカ大陸横断シーンにはモデルがいた!? 【トリビア③】「バッバ・ガンプ・シュリンプ」は実在する店!?

    劇中に登場する「バッバ・ガンプ・シュリンプ」をモデルとしたシーフード・レストラン 「ババ・ガンプ・シュリンプ・カンパニー」 が、1996年に開店しました。レストランではシュリンプ・カクテルやエビのビール蒸しなど、劇中でもバッバがこだわった、エビをとことん使用したメニューが豊富です。

    さらにこのレストランは、 日本にも 支店があります。東京には後楽園駅近くの東京店と、ららぽーと豊洲店、大阪にはユニバーサル・シティ・ウォーク内に大阪店があります。レストランにはショップも併設されており、小物、キャップ、Tシャツなどオリジナリティーあふれるグッズが揃っています。

    もちろん、フォレストやダン中尉にちなんだメニューもありますので、 機会があれば訪ねてみてはいかがでしょうか。

    まとめ

    自分のしたいことに真っ直ぐ取り組み、成功を掴んでいくフォレストは、次第に ダン中尉やジェニーなど周りの人々も巻き込んで、幸せを与えていきます 。激動の時代に、自分の成功に固執せず、 ママの教えとジェニーへの変わらぬ想いを軸に、ひたすら人生を走る 彼の姿を見ると、すがすがしい気持ちになれます。一方で、そんなフォレストの想いに気づきつつ、彼の前から消えたり現れたりするジェニーは、あまのじゃくに見えるかもしれません。しかし、時代の闇を一身に受ける彼女がいたからこそ、フォレストの成功が輝いて見えるのでしょう。そして、 彼女がどんなに不幸な時も、フォレストだけはいつも彼女を想い続けていた ことこそが、 この映画の最もロマンティックな魅力ではないでしょうか!