テキーラの飲み方講座〜「ショットで塩&ライム」は間違い?
リカーページ|ショット&塩&ライムで一気に飲むのがテキーラの飲み方とされていますが、これは間違いだとする声もあります。本記事ではこの真意を解き明かしつつ、テキーラの飲み方についてちょっとした知識や他の飲み方について解説。
ゆっくり飲んでいたらキツいのではないか?と思ってしまいそうですが、テキーラに「キツいお酒」というイメージがあるのは、ショットで一気飲みしていることが関係していると思われます。 実のところ、テキーラのアルコール度数は38度もしくは40度が主流で、50度前後の銘柄も多く流通するウイスキーなどよりは、少し低い傾向があります。 当たり前ながら、ウイスキーやジンだって一気飲みしたらキツいのです。 じっくり味わうようにテキーラを飲んでみると、実は独自の甘みがあり、味わい深いお酒だということがわかっていただけるかと思います。
特に「プレミアムテキーラ」とも呼ばれる、近年大人気の100%アガベテキーラ(アガベのみを原料としたテキーラ)は、原料のアガベに由来する甘さや味わい深さに長けている傾向があり、銘柄ごとに個性もあるため、ストレートやロックなど、ゆっくり味わう飲み方の方がその魅力を堪能することができるでしょう。
100%アガベテキーラについてこちらの記事で解説! ⇒世界では「100%アガベテキーラ」が人気?日本とは違う世界のテキーラ事情 プレミアムテキーラにライムはいらない?テキーラとして一般的に広く知られている銘柄の多くは、実は前述した100%アガベテキーラではないタイプのものが多く、そうしたテキーラは、原材料にアガベ以外のもの(糖蜜やとうもろこし由来のアルコールなど)も用いて造られています。 テキーラとしては安価であるという魅力がある一方、100%アガベテキーラと比べると、飲んでいてどうしてもアルコールの刺激を感じやすくかったり、みなが飲みやすいと感じるものではないというのが正直なところ。 もちろん単なるカテゴリーだけで品質の優劣がつけられるわけではありませんが、やはりそうした安価なテキーラが「ショットで塩&ライム」という飲み方で飲まれていることが多いというのが実情でしょう。
一方で、原材料にアガベのみしか使用しない100%アガベテキーラ(プレミアムテキーラ)は、比較的高価なものが多いながらも、アルコールの刺激が感じにくいものが多い傾向にあり、その味わい深さからこだわり派のテキーラともいえます。 生産者のこだわりも強く、「うちのテキーラにはライムや塩は使わないように」とお願いするものもあるほど。実際に、ハリウッドスターのジャスティン・ティンバーレイクが手がける「901」は、「ライムがいらないテキーラ」として大々的にプロモーションされていました。
他にも多様なテキーラの飲み方が一般化
例えばテキーラのソーダ割り。 テキーラハイボールとも呼ばれますが、銘柄の個性を活かしつつ喉越しや爽快感を得られるので、プレミアムテキーラなどでもしばしば用いられる人気の飲み方です。 好みでライムやレモンを搾れば、フレッシュ感も得られます。 また、本場メキシコでは、コーラなどの炭酸飲料で割った飲み方が大人気だとされています。
そしてもちろん、「マルガリータ」や「テキーラサンライズ」などのカクテルも人気の飲み方です。 特に、世界的には大人気の「パロマ(グレープフルーツジュースと炭酸、塩で作るカクテル、テキーラカクテルとしてはマルガリータに次ぐ2番目の人気を誇る)」は度数が低く、柑橘とほんのり塩味が効いた爽やかな味わいなため、日本人にもピッタリの飲み方です。 また、前述したコーラ割りに、塩とライムジュースを加えたテキーラカクテル「バタンガ」も、同じく度数が低く爽やかにテキーラを楽しめるため、オススメの飲み方です。
そもそもテキーラは世界的には美酒としてみなされており、他の多くのお酒と同様に、テキーラの飲み方・楽しみ方もまた多様なのです。 これらを踏まえれば、「ショットで塩&ライム」だけが、テキーラの王道の飲み方ではないことがわかっていただけるかと思います。
美味しいと思う飲み方でテキーラを楽しもう
ここまでテキーラの飲み方について解説してきました。 近年は日本でも、プレミアムテキーラなど高級なテキーラや、カクテルの人気がでてきたこともあり、「ショットで塩&ライム」は間違い(もったいない)という意見が出てくるようになったのかもしれません。 しかし、その飲み方はメキシコでは伝統的な飲み方の一つですし、間違いということではありません。
冒頭でも触れましたが、テキーラに「正しい飲み方」があるわけではありません。 本記事で取り上げたように、実はテキーラにも様々な飲み方がありますし、自分が美味しいと思う飲み方の方がよりテキーラを楽しめるでしょう。 「正しい飲み方」にとらわれず、自分にあった飲み方でテキーラを楽しんでいただければと思います。
こちらの記事もおすすめ! ⇒世界で最も売れてるテキーラは?テキーラ世界売上ランキングTOP6【2019版】 ⇒“今味わっておきたい”世界で人気を集めるテキーラカクテル 5選【参考文献】 テキーラ大鑑|廣済堂出版 著・林生馬
[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)
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