1万円以内、1日で!石窯の作り方~③粘土を選ぶ~
1万円以内、1日で!石窯の作り方~③粘土を選ぶ~ 石窯を作る上で必要な土は、 ある程度の粘りがあればどんな土でも構いません。 屋根瓦を葺くのに必要な屋根土や、 田んぼの深い層にある粘土はとても優れていますが、 最も手に入れやすいのは赤土でしょう。 逆に不向きなのは真砂土などのさらさらして固まらないもの。 陶芸ができるような完全な粘土でなくても、
石窯を作る上で必要な土は、 ある程度の粘りがあればどんな土でも構いません。 屋根瓦を葺くのに必要な屋根土や、 田んぼの深い層にある粘土はとても優れていますが、 最も手に入れやすいのは赤土でしょう。 逆に不向きなのは真砂土などのさらさらして固まらないもの。 陶芸ができるような完全な粘土でなくても、 水をかけておにぎりを作るように固めて放置し、 乾燥してもバラバラにならなければ大抵の土は石窯に使えます。
posted with カエレバ赤土は様々に利用されてきた!
赤土は関東ローム層という火山灰です。きめが細かく、 水を含むと粘りけが出ます。 ある程度湿ったものは強い圧力を加えると、 石のように硬くなります。これは「鋼土」と呼ばれ、 ため池の防水工事などによく使われてきました。
昔の日本のどこの家庭にもあった「かまど」や「くど」も、 この赤土で作られたものが多くありました。 赤土がひび割れないよう、にがりを混ぜて練り、 各家庭でそれぞれかまどを自作していました。石窯に使う赤土を入手しよう!
赤玉土は赤土を粒状にしたもの。砕いて水を加えれば赤土に戻る(撮影:趣味千編集部)赤土は採石業者や建材店などに頼めば売ってくれます。 林道の工事現場などで大量に出た場合、交渉すれば「 タダでいくらでも持っていって構わない」 と許可が出ることがあります。通信販売などで購入すること も可能ですが、なにしろ土なので重く、 送料がかさんでしまいます。農協などが近くにあれば、 籾まき用の赤土が売っていることもあります。
なかなか手に入らない場合は、 ホームセンターの園芸コーナーに売っている「赤玉土」 を使いましょう。赤玉土は赤土をふるいにかけて大粒、中粒、 小粒に分けたものなので、潰して粉にすると赤土に戻ります。 焼成したものでないほうが、潰しやすいようです。
posted with カエレバ赤土に粘りを加える
赤土や赤玉土が手に入ったら、よく練って粘りを付けましょう。 赤玉土はコンクリートなどの固い地面の上で踏み、 粉々にしましょう。赤土を練るのは「トロ舟」や「プラ舟」 と呼ばれる、セメントを練るための容器に入れて作業をすると、 楽です。水を少しずつ加え、次第に粘りを出していきます。足で踏んだり、 ショベルで混ぜたりし、 最終的には味噌と同じくらいの粘りになるように調節します。
納豆菌で粘りを出すなら粘土にワラを混ぜ込むのが最適(撮影:趣味千編集部)納豆菌の登場
本格的に赤土に粘りを付けたいなら、ここで稲わらの登場です。 稲わらは納豆を包んでいることからわかるように、 稲わら自体に多くの納豆菌が付着しています。 稲わらを5センチほどの長さに裁断し、 赤土に混ぜ込んで放置します。 そうしておくことによって納豆菌が繁殖し、 粘土に粘りが出てきます。 稲わら自体も粘土のひび割れをある程度防ぐ役目もあります。
稲わらの切断は以外と面倒です。「ワラ切り」 という専用の刃物を使うのが便利ですが、 現在は農家でも持っているところは多くありません。 ワラ切りが無い場合は、枝切りばさみなどを使うと安全です。 posted with カエレバ ほんまもん ヤフーショップ石窯に使う赤土に草を混ぜ込む
混ぜ込む草はよく乾いたものを使うのがベスト(撮影:趣味千編集部)練り上がった赤土に、草を混ぜ込みましょう。 できれば乾燥させた枯れ草が良いでしょう。 エノコログサやチガヤなど、 30センチ前後の長さの長い草が適しています。 もし草がなければ、 新聞紙や木綿の古い布などを裂いて混ぜても良いです。
混ぜ込む草の量はかなり多くなります。 草を含む粘土を団子にしても、 しっかりと固まったままの粘りが維持できるのであれば、 限界まで混ぜ込んでも構いません。草は石窯の保温力を作る
赤土に混ぜ込んだ草やワラは、赤土の中に多くの空間を作ります。 この空間が、 発泡スチロールのように多くの空気を抱き込むようになります。 この層が石窯の熱を逃がさず、いつまでも蓄熱 してくれる要となります。保温力をより高めるために、 もみ殻などを混ぜ込んでもOK。ボラと呼ばれる軽石なども、 混ぜ込むと保温力を高めてくれます。
砂を混ぜると石窯のひび割れ防止に
石窯の粘土層は、強い火力が加わったり乾燥したりすると収縮し、 どうしてもひび割れてしまいます。 ある程度のひび割れは仕方なく、 のちに補修を繰り返すことになるのですが、砂を一定量混ぜると、 乾燥の際のひび割れをある程度防止することができます。 加える砂の量は粘土の質によって調整する必要があり、 一概には言えませんが、あまり多く入れると粘土の粘りが減少し、 後の作業が難しくなります。次の石窯の作り方は「土台の工事」です。
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