映画評論家 兼 弁護士坂和章平の映画日記
日09-143 ★★ <ユウラク座> 2009年9月6日鑑賞 ...
1981年版で青年がみる白日夢のメインは、美しい女と歯科医とのセックスシーン。その結果やりきれなくなった青年は殺人行為に及ぶのだが、1981年版ではそれもまた白日夢。したがって1981年版では、夢から覚めた青年は治療を終えた千枝子を追うものの、千枝子は何もなかったように青年を見つめるだけ。そんなラストシーンが印象的だった。 ところが、本作はどこまでが夢で、どこまでが現実?それがよくわからない。また、そもそもわからないのは、なぜ倉橋は同じ派出所に勤務する後輩の警官宇波弘樹(坂本真)まで拳銃で撃ってしまうの?こりゃ完全にとばっちりでは? 他方、やっとさゆりから自由になったと喜ぶ歯科医が今あらためて励んでいる千枝子とのセックスを眺めていた倉橋がイライラしてきたのは当然。そこで倉橋は我慢できずに拳銃を抜いて千枝子を撃つことになったのだが、その後自分の口に拳銃をあてて自殺してしまってどうするの?一体どこまでが夢で、どこからが現実なの?それがわかりにくいのが夢だし、まして白日夢にみる美しい女とのセックスや妄想においてその区別がつきにくいのは当然だが、夢はあくまで夢にとどめておかなければ。