SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」で注目する海洋ごみ問題とは
SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」で注目する海洋ごみ問題とは

SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」で注目する海洋ごみ問題とは

SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」で注目する海洋ごみ問題について説明します。

漂った 海洋ごみは生物によって誤飲されることがあります。 クジラは大きく口を開けて魚などを大量に吸い込みますが、その際に海洋に漂っていたごみまで飲み込んでしまうことがあります。 そのごみがクジラの胃の中で消火されず残ってしまうと、餌を食べられなくなり、死んでしまうことがあります。 これはクジラだけでなく、ウミガメやイルカ、海鳥など他の海洋生物にも起こりえます。海洋ごみの大きさによっては魚や貝などの小さな生物でも取り込んでしまうことがあります。

現在、生物の中には絶滅危惧種となっているものがいますが、その要因の1つはこのような海洋ごみによる汚染であるとも考えられます。 また海洋ごみは漂流し、海岸などに漂着することがあります。そのごみは景観を損なうだけでなく、砂浜などに生きる生物の生態系を壊すことにもつながります。 漂着しなかったごみも、海底に沈み、そこに住む生物の環境を損なってしまいます。

つまり 海洋ごみは海洋生態系や環境に影響を与え、漁業や観光業にも損害を与える ことになります。 これは世界中の海洋で起こっています。このように海洋ごみによる汚染が続いていけば、どこの海でも海洋資源が取れなくなる可能性が出てきます。 私たちの生活を支える海洋資源が失われることは 世界各国にとっても甚大な損失 であることから、世界中で大きな問題とされています。

海洋ごみの種類

海洋ごみは私たちが出したごみが海に流出したものになります。その中でも特に多いのはプラスチックが海洋に流れ着いたものです。 海洋ごみとなるのは、ポイ捨てや屋外に放置されたごみが散乱したもの であり、これが雨や風にのって川に行き着きます。 その川に流され河口から海へ流れ出し、そのごみは海洋ごみに変わりますが、 水面や水中に浮遊しているごみは「漂流ごみ」 と言われ、風や海流、潮流によって遠くまで運ばれることもあります。

日本で出たと考えられるごみが、他国の海岸で見つかったという事例や、反対に海外のごみが日本の海岸で見つかるということもあります。 このように 漂流ごみが海岸に打ち上げられたものを「漂着ごみ」 と言い、大きな木材や海藻に混じり、生活ごみ漁具が漂着することがあります。 漂着したものは自治体などが清掃活動を行い、回収を行いますが、清掃できない場所に漂着したものについては回収できずそのままになっていることがあります。

環境省の調査では、2016年時点で全国で回収した漂着ごみは 約3万トン にも上り、その中でも 最も多かったのが、プラスチック であったとの報告もあります。 漂着したものでこれだけの量があることから、他国に漂着しているもの、そして今も海洋中に漂流しているもの、海底に沈んでいるものを推測すれば、その何倍もの量があると考えられます。

またビンや缶などの質量が重くなるもの、あるいは元々重いものに関しては、海底に沈んでしまうものもあります。これらが「 海底ごみ 」と呼ばれるものになります。海洋ごみはこの3種類です。

海洋プラスチックとは

海洋に流れ出たプラスチックのごみは 海洋プラスチックごみ と呼ばれます。 海洋を漂うごみの中では最も多いとされていますが、それにはプラスチックの利便性に理由があります。

現在の世界において、プラスチックは非常に便利なものとして生活のあらゆる場所に存在しています。プラスチックは軽くて丈夫であり、加工がしやすいことから様々なものに利用されます。 レジ袋やペットボトル、スマホケースなど身の回りにあるものの中でも、プラスチックが使われています。 軽くて大量生産されていることから、使用されたレジ袋やペットボトルがポイ捨てなど適切な処理がされなかったことで、海へ流れ出すことが多いとされています。

海洋プラスチックが問題視されるのはもう1つ、その性質にあります。プラスチックは波の衝撃や、太陽の光などにより時間をかけて細かく分解されます。 その 細かく分解されたプラスチックはマイクロプラスチック となりますが、これらは海洋に広く存在し、生物の体内などに取り込まれています。

さらに6,000mより深い位置には、破片の半数以上が使い捨てプラスチックであったことも分かっています。 このように プラスチックは海洋ごみの中でも大部分を占めており、海洋の広く、そして深くまで侵食しており、海洋汚染を引き起こしています。

(出典:政府広報オンライン「海のプラスチックごみを減らしきれいな海と生き物を守る!」,2019) (出典:国連環境計画「使い捨てプラスチックは、すでに世界で最も深い海溝にまで達している」,2018) (出典:環境省「海洋プラスチックごみ問題について」,2019)

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