初心者でも難しくない!クエの釣り方や仕掛け、コツや狙い方について詳しく解説!
憧れの高級魚クエ。でも「幻の魚」とも言われますが、実は基本的なタックルと仕掛け、そしてコツさえ掴めばいとも簡単に釣れてしまうのです!この記事では、クエのイージーな釣り方について、初心者にも分かりやすく解説します! 1. 憧れの高級魚「クエ」とは?その生態と魅力 1-1. 「幻の魚」と呼ばれる理由 1-2. クエの生態と習性:どこに潜んでいるのか 1-3. クエ釣りのシーズンとベストな時間帯 2. クエ釣りに必要なタックル(道具) 2-1. 【竿】専用竿から代用できる竿まで 2-2. 【リール】パワーが最重要!おすすめの種類と選び方 2-3. 【道糸・ハリス】モンスターの引きに耐えるラインシステ…
いきなり専用竿を揃えるのはハードルが高い、という方も多いですよね。その場合、他の釣りの竿で代用することも可能です。代表的なのが石鯛(いしだい)竿です。石鯛もまた、磯の王者と呼ばれるパワフルな魚。そのため、石鯛竿、特に「MH(ミディアムハード)」以上の硬さを持つモデルであれば、中型クラスまでのクエなら十分に対応可能です。 その他、船釣り用の大物竿や、タマン(ハマフエフキ)用の竿なども代用できる場合があります。
重要なのは、最低でもオモリ負荷80号以上に耐えられるパワーがあることです。シーバスロッドやエギングロッドでは、アタリがあった瞬間に折られてしまうので、絶対にやめましょう。長さは、取り回しの良い4.5m〜5.4mが一般的です。
2-2. 【リール】パワーが最重要!おすすめの種類と選び方▼ 両軸リール(カウンター付きが便利)
クエ釣りで最も一般的に使われるのが、大型の両軸リールです。特に、糸がどれくらい出たか分かるカウンター付きのモデルは、海底の地形を把握しやすく、根掛かり対策にもなるため非常に便利です。ダイワの「シーライン石鯛」やシマノの「カイコン」などが定番モデルとして知られています。サイズは、後述するPEラインの10号を200m以上巻けるキャパシティがあるものを選びましょう。
▼ 大型スピニングリール
いずれのリールを選ぶにしても、「剛性」「ドラグ性能」「糸巻量」の3つのポイントを必ずチェックしてください。
2-3. 【道糸・ハリス】モンスターの引きに耐えるラインシステム▼ 道糸(みちいと):リールに巻くメインのライン
現在は、伸びが少なく感度に優れ、同じ太さならナイロンの数倍の強度を持つPEラインが主流です。太さは最低でもPE8号、できれば10号〜20号を200m以上巻いておきましょう。PEラインは根ズレ(海底の岩に擦れること)に非常に弱いという弱点があるため、後述するリーダーとの結束が不可欠です。
▼ リーダー(先糸):道糸の先につなぐ糸
根ズレ対策として、道糸であるPEラインの先に、摩擦に強いナイロンラインやフロロカーボンラインを接続します。太さは30号(約100lb)〜60号(約200lb)を、1.5m〜5mほど結束します。このリーダーが、根に擦れた際の保険の役割を果たしてくれます。
▼ ハリス:針を結ぶ糸
針を結ぶハリスには、さらに根ズレに強いワイヤーハリスを使用するのが一般的です。クエの歯は鋭く、ナイロンラインでは簡単に切られてしまうためです。太さは36番〜38番あたりが標準的です。
2-4. その他必要な道具(ピトン、ハンマー、ヘッドライトなど)▼ 竿受け(ピトン)とハンマー
クエ釣りの竿は非常に重く、常に手で持っておくことは不可能です。また、クエのアタリは竿ごと海に引きずり込むほど強烈。そのため、竿をがっちりと固定するピトンと呼ばれる金属製の竿受けが必須です。これを磯の岩に打ち込むためのハンマーも忘れずに持っていきましょう。
▼ ヘッドライト・予備電池
夜釣りの必需品。両手が自由になるヘッドライトは絶対に必要です。万が一の電池切れに備え、予備の電池や予備のライトを必ず持っていきましょう。
▼ ギャフまたは玉の柄
苦労して寄せたクエを取り込むための道具です。クエは非常に重く、抜き上げることは不可能です。先端がカギ爪状になったギャフが一般的ですが、安全面を考慮して大型の玉の柄を使う場合もあります。
▼ 磯靴(スパイクシューズ)
濡れた磯は非常に滑りやすく危険です。靴底に金属のピンが付いたスパイクシューズは、安全な釣りのための必須装備です。
▼ ライフジャケット
▼ ナイフ、プライヤー
3. これで釣れる!クエ釣りの基本仕掛け完全ガイド
3-1. クエ釣りの王道「泳がせ釣り」仕掛け 3-1-1. 仕掛けの構造と各パーツの役割 3-1-2. 捨てオモリ式と遊動式の違い▼ 捨てオモリ式
これは、サルカン部分にハリスとは別に、細い糸(捨て糸)でオモリを結ぶ方法です。もしオモリが根掛かりしてしまっても、この細い捨て糸が切れることで、オモリだけを失い、高価な針や貴重なハリス、そして何より魚を逃すリスクを減らすことができます。クエ釣りでは最もポピュラーな仕掛けと言えるでしょう。オモリの重さは潮の流れにもよりますが、30号〜80号を基準に調整します。
▼ 遊動式
3-2. 手軽に始められる「ぶっこみ釣り」仕掛け 3-2-1. 仕掛けの作り方とメリット・デメリット- メリット: 最大のメリットは、エサの準備が楽なことです。スーパーで買ったサバやイカを切り身にして持っていくだけで良いため、活きアジをバケツで運ぶような手間がかかりません。また、エサの匂いで魚を寄せる効果も期待できます。
- デメリット: やはり、活きエサに比べるとアピール力は劣ります。また、ウツボやエイといった、いわゆる「エサ取り」の魚が先に食いついてしまうことも多くなります。
▼ 底を少し切る(タナ取り)
仕掛けを投入したら、一度オモリを海底まで落とします。着底したら、すぐにリールのハンドルを1〜2回転ほど巻いて、オモリを海底から少し浮かせた状態に保ちます。これが「底を切る」というテクニックで、根掛かりを回避するための基本中の基本です。
▼ 捨てオモリ式の徹底
▼ ポイントの地形を把握する
4. 実釣編!クエ釣りの一連の流れと釣り方のコツ
4-1. ポイント選びの極意:クエが潜む「根」を見つけ出せクエ釣りの釣果は、ポイント選びで8割が決まると言っても過言ではありません。では、具体的にどんな場所を狙えば良いのでしょうか。
▼ 地形の変化に富んだ岩礁帯
クエは隠れ家となる岩穴やスリット(岩の隙間)が多い場所を好みます。沖に突き出た岬の先端や、潮通しの良い水道、海溝の駆け上がりなど、海底の地形が複雑な場所が一級ポイントです。
▼ 潮通しが良い場所
▼ 実績のある場所を選ぶ
初心者の方がいきなり未開のポイントを探すのは困難です。まずは、地元の釣具店で情報を集めたり、インターネットで調べたりして、過去にクエが釣れた実績のある場所へ行くのが最も確実な方法です。実績があるということは、そこにクエが居着くための条件が揃っている証拠ですからね。
4-2. エサの選び方と付け方のコツ 4-2-1. 生きエサ(アジ、サバ、イカ)の付け方- アジ・サバ:定番は鼻掛けや背掛けです。鼻掛けはアジの動きを最大限に活かせますが、エサが外れやすいデメリットも。背掛けはしっかりと固定できますが、アジが泳ぎにくくなることもあります。どちらの場合も、エサがすぐに死んでしまわないよう、手早く優しく付けるのがコツです。
- イカ:非常に生命力が強く、クネクネとした動きでクエを誘います。胴体の先端の硬い部分(エンペラの付け根)に針を刺すのが一般的です。
- サバの切り身:三枚におろしたサバの半身を、縫い刺し(針を数回通して刺す)にして使います。エサが取られにくいように、しっかりと針に固定するのがポイントです。
- イカの短冊:サバと同様、短冊状に切ったイカを縫い刺しにします。身が硬く、エサ持ちが良いのが特徴です。
- 投入とタナ取り:狙ったポイントへ仕掛けを投入し、オモリが着底したらすぐに糸フケを取り、リールを1〜2回巻いて底を切ります。そして、竿をピトンにセットし、ドラグを調整してアタリを待ちます。
- 前アタリ:クエのアタリは段階的に出ることが多いです。最初に「コツ、コツコツ…」と竿先が小さくお辞儀するような前アタリが出ます。これはクエがエサを咥えたり、様子を見たりしているサイン。ここでは絶対に慌ててはいけません。焦ってアワセを入れると、針掛かりせずスッポ抜けてしまいます。
- 本アタリとアワセ:前アタリの後、一呼吸おいて、竿が根元から海面に突き刺さるような、強烈な本アタリが訪れます!これこそが勝負の時。竿が十分に舞い込んだのを確認したら、全体重を乗せて力いっぱいアワセを入れます。ここで中途半端なアワセをすると、硬いクエの口に針が貫通せず、ファイトの途中でバレてしまいます。
- ドラグ設定:ドラグは、ラインが出ないようにガチガチに締めるのではなく、手で強く引っ張って「ジッ…」と少しだけラインが出る程度に調整しておくのが基本です。フルロック状態だと、クエの急な突っ込みでラインや竿が耐えきれずに破損するリスクがあります。
- ゴリ巻きで根から離す:フッキング直後、クエは全力で自分の巣穴である根に突っ込もうとします。ここで根に入られてしまったら、ほぼ勝ち目はありません。アワセを入れたら、とにかくリールをゴリ巻きし、ポンピング(竿を立てて魚を寄せ、竿を倒しながらリールを巻く動作)を駆使して、一気に根から引き離すことが最も重要です。
- 持久戦も覚悟する:ある程度根から引き離せば、勝機は見えてきます。しかし、大型のクエはその後も何度も抵抗を繰り返します。決して力任せにならず、竿の弾力を活かしてクエの体力を奪い、じっくりと浮かせにかかりましょう。
5. 初心者が知っておきたい!クエ釣果アップの秘訣と注意点
5-1. 時合いを逃さない!潮の動きを読もうクエに限らず、多くの魚は潮が動いている時に活性が上がります。特に、満潮から干潮、干潮から満潮へと、潮が大きく動き出すタイミングは「時合い」と呼ばれ、絶好のチャンスタイムです。
5-2. 諦めない心が最大の武器「どうせ釣れないだろう」と気を抜いていると、千載一遇のアタリを逃してしまいます。エサがしっかり付いているか、仕掛けの状態は万全か、常に確認を怠らず、「次の一投で食ってくるかもしれない」と信じ続けること。この諦めない強い気持ちこそが、クエ釣り師にとって最も大切な武器なのかもしれません。
5-3. 安全第一!磯釣りでの注意点- 天候の確認:釣行前には、風や波の高さを必ず確認しましょう。少しでも危険を感じたら、中止する勇気を持ってください。
- 単独釣行は避ける:特に夜釣りや、慣れない場所での釣りは、必ず複数人で行くようにしましょう。万が一のトラブルの際に、助けを呼べる仲間がいることは非常に重要です。
- 装備の徹底:ライフジャケットとスパイクシューズは、あなたの命を守るための必須装備です。絶対に着用してください。
- 高波に注意:磯では、予期せぬ高波(セット)が来ることがあります。常に海に背を向けず、荷物は波が届かない高い場所に置くようにしましょう。
クエは非常に生命力が強い魚です。釣れたら、まずはエラや延髄にナイフを入れて血抜きをします。これにより、生臭さが抜け、身の鮮度が保たれます。その後、内臓を取り除き、クーラーボックスでしっかりと冷やして持ち帰りましょう。
6. まとめ
【クエ釣り成功へのポイント】
- 生態を理解する:夜行性で岩礁帯に潜むクエの習性を知ることが第一歩。
- タックルは妥協しない:クエのパワーに負けない、頑丈な竿、リール、ラインシステムが必須。
- 仕掛けはシンプルに:根掛かり対策を施した「捨てオモリ式」が基本。
- アタリは冷静に待つ:前アタリで焦らず、本アタリで力強くアワセる。
- 安全を最優先する:ライフジャケット、スパイクシューズは必ず着用し、天候判断を慎重に。
- 諦めない心を持つ:ボウズが当たり前の釣り。信じ続ける者だけが「幻」に出会える。