大日本者神國也
大日本者神國也

大日本者神國也

おほやまとはかみのくになり。主に西日本方面を中心に大東亜戦期の軍事遺構(国防、軍事関連施設など所謂「戦争遺跡」)、英霊顕頌施設を紹介

A 第三飛行機格納庫大津駐屯地内に遺り、雨天訓練場として使用されています。床面積は1,200㎡、基礎は耐震化、外壁は鋼板に張り替えられていますが、内部の鉄骨組が当時のまま遺ります。大津海軍水上機基地には最盛期に格納庫8棟がありましたが大東亜戦争中に建物疎開により第二、第四、第六飛行機格納庫の3棟が解体され停戦を迎えます。平成初期まで北側に第一飛行機格納庫が遺されていましたが惜しくも解体され、現在はこの1棟のみが残ります。 ▲正面側は琵琶湖を向いています

B 落下傘格納庫大津駐屯地内に遺り、資料館として使用されています。木造の建物ですが、教場から資料館転用に伴い窓が閉鎖、外壁も鋼板に替えられなど大幅に改修されています。 ▲屋内は大津海軍航空隊、滋賀海軍航空隊、歩兵第九聯隊、陸上自衛隊大津駐屯部隊の資料が展示

H 海鷲錬成之地 大津海軍航空隊資料館前に昭和53(1978)年12月8日、大津空会により建立されました。

C 艇員詰所大津駐屯地内に遺ります。ある資料によると大津駐屯地内に遺る海軍時代の建物は「1階建 3棟」となっており平面図、同図記載の床面積、昭和30年代の全景写真、現地調査などから当建物で間違いないと思います。

a 蓋大津駐屯地内に海軍時代の鉄蓋が遺ります。よく見る錨印では無く、非常に珍しい二重波線の地図記号で鋳造されています。基地南の大津市水道施設から引かれた水道管はこの西側で湖側に屈曲、この辺りで北側の士官舎、南側の格納庫方面に分岐していました。 ▲遠景

G 際川神社場所は不明ですが大津海軍航空隊の隊内神社として祭祀されていました。停戦後、駐屯地正門前の現在地に遷座され、地主神社と伴にお祀りされています。 ▲地主神社とともに1つの社殿に収まっています

ア 滑走台・前庭舗床大津駐屯地内に遺ります。滑走台は完存し幅100×長45mが遺り、前庭舗床(格納庫の前庭)は幅150×長40mが遺ります。 ▲陸上から見た滑走台

以下の遺構は全て大津駐屯地外の琵琶湖岸に遺ります。イ 滑走台幅30×長50mあります。 ▲陸上から見た滑走台

ウ コンクリート構造物外径5×内径3mの円形構造物が遺りますが侵食により傾いています。配置図に記載が無く詳細不明です。

エ コンクリート基礎同じく配置図に記載が無く詳細不明です。桟橋の基礎でしょうか?

オ 滑走台幅10×長35mあります。写真では分かり難いですがオ滑走台のみ側面の石組みが他の2基と異なり湖岸の擁壁と同一な事から、大津海軍水上機基地の前身、(財)學生海洋飛行團關西支部の滋賀飛行場時代の物と思われます。

カ 耐弾施設幅3×長さ5.5m。護岸を利用して設営され、入口は両側にあり南側には爆風除けが付属、階段で基地から素早く降りれる様になっています。 ▲爆風除けの付いた南側入口

キ コンクリート基礎配置図に記載が無く詳細不明です。桟橋の基礎でしょうか? ▲琵琶湖側に円形の基礎が付いています

ク 耐弾施設護岸を利用して設営され入口は湖岸側と南側、屋内は入口側に小部屋、奥に大部屋があります。 ▲見取図入口:幅75×高130cm屋内:幅200×高167cm小部屋:長360大部屋:長1280cm壁厚:30cm

ケ コンクリート桟橋幅2×長20m、先端に湖面に降りる階段が付属します。 ▲南から

コ コンクリート片(南側)詳細不明ですが小山に板状のコンクリート塊が並べられています。

コ コンクリート片(北側)南側と同様に小山に板状のコンクリート塊が並べられています。

サ 木造桟橋支持杭・防波柵支持杭この辺り一帯は短艇係留場があり、配置図に記載の桟橋本体は滅失していますが辛うじて桟橋の支持杭、沖合に並べられた防波柵支持杭が遺ります。 ▲木製桟橋の支持杭(手前)と湖面に並ぶ防波柵支持杭(奥)

< 米軍接収時の建物 >全て大津駐屯地内に遺り参考までに紹介します。D 兵舎

E 映画館大津駐屯地内に遺ります。

F 兵舎

< 隊外分散施設 >水上機基地の西1.3kmの南滋賀、1.5kmの滋賀里の山麓に総延長1,120mの地下壕13本が設営されていました。南側隧道南側は開発により早期に破壊されてしまいました。 ▲Bは完全に滅失Aは痕跡のようなものが遺ります

北側隧道近年まで1本遺っていました(下記の“キ”)が、大津市により破壊されてしまいました。 ▲配置図ではCとFは繋がっていますが実際は単線だった様です Cは私有地に有り探索不能、D~ I は僅かながら痕跡の様なものが遺ります

< 展開部隊 > (財)學生海洋飛行團 關西支部(財)海軍豫備航空團 大津支部 昭和9(1934)年10月19日、『海軍豫備員候補者令』 (昭和九年 勅令第二百九十三號)に基づき、6月1日、海軍省は海軍航空豫備學生志願者に対し入団前の準備教育を行うべく (財)日本學生航空聯盟 内に 海洋部 (松原雅太大佐)を新設(海軍省令第十一號)、日比谷公園市政会館内に事務所を設置、7月10日、東京飛行場(現、羽田空港)において会員(大学・専門学校生)教育を開始します。(財)日本學生航空聯盟海洋部は所要経費、必要航空機材等を全てを海軍省が交付、1年間の教育の教育を受講、卒業後は予備役海軍航空少尉に編入されました。

昭和11(1936)年7月10日、海洋部の組織を変更強化、 (財)學生海洋飛行團 (塚原二四三少将)に改編され、理事長に海軍航空本部総務部長在職者、他の役員も全て在職の海軍航空本部及び海軍省関係局課員を充当し、同日、 關東支部 (松原雅太大佐、東京飛行場)、 關西支部 (堤政男大佐、滋賀飛行場)が開部します。

昭和12(1937)年4月5日、水上機専用の滋賀飛行場の使用が許可され、8日、第一年団員13名(後、23名追加)に対し水上飛行機(一三式水上練習機14機、九〇式同2機)操縦教育を開始、18日、關西支部の竣工開部式が挙行されます。

9月15日、(財)學生海洋飛行團は (財)海軍豫備航空團 に、關東支部は 東京支部 に、關西支部は 大津支部 に改称します。

12月1日、 福岡支部 (市來政章大佐、雁ノ巣第一飛行場)が開設します。

大津海軍航空隊 昭和16(1941)年10月14日、水上機操縦教育を担当する 鹿島海軍航空隊 (山田道行大佐、茨城) 大津分遣隊 (堤政男大佐)が完成した大津海軍水上機基地において開隊します。12月16日、大津分遣隊は第十一聯合航空隊、横須賀鎭守府航空部隊(横須賀鎮守司令長官指揮)に部署され、教育、特に指定される海面の哨戒、攻撃を下令されます。

昭和17(1942)年4月1日、横須賀鎭守府所管の常設航空隊として、鹿島海軍航空隊大津分遣隊を改編し、 大津海軍航空隊 が開隊(堤政男大佐)、横須賀鎭守府第十一聯合航空隊(戸塚道太郎中将)に編入されます。大津空は練習航空隊に指定され、水上機操縦教育を担当(九三式水上中間練習機24機)、第十一聯合航空隊、横須賀鎭守府航空部隊に部署され、教育訓練にあたります。

3月1日、練習聯合航空總隊は第十航空艦隊(聯合艦隊麾下)に改編(前田稔中将、霞ヶ浦)、第十一聯合航空隊は第十航空艦隊に編入されます。第十一聯合航空隊は第八基地航空部隊(第十航空艦隊司令長官指揮)に部署され、特攻要員の錬成にあたります。大津空では志願者から「神風特別攻撃隊 大津特別攻撃隊」を編成、九四式水偵7機が詫間海軍水上機基地(香川)に前進、待機します(後、大津に帰還、待機)。 ▲出陣式の後、兵舎前で撮影された大津特別攻撃隊隊員

< 主要参考文献 >『海軍豫備航空團年報 第四號 昭和十二年度』(昭和15年6月 (財)海軍豫備航空團)

『日本海軍航空史 (2)軍備篇』(昭和44年9月 時事通信社)

『空の彼方 海軍基地航空部隊要覧 (一)』(平成21年3月 渡辺博史)

『空の彼方 海軍基地航空部隊要覧 (二)』(平成21年4月 渡辺博史)

『戦争と市民 湖国から平和へのメッセージ』(平成21年 大津市歴史博物館)

  • 大谷陸軍射撃場 (2015/09/13)
  • 大津陸軍少年飛行兵學校(旧歩兵第九聯隊) (2015/09/06)
  • 滋賀海軍航空隊/滋賀海軍航空基地(滋賀牧場) (2015/08/30)
  • 大津海軍水上機基地(大津海軍航空隊) (2015/08/23)
  • 饗庭野陸軍演習場・饗庭野陸軍演習廠舎 (2015/05/15)

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Cの建物(窓が少ない建物)
  • 2017-10-05(13:11) :
  • 某現役 URL :
  • 編集
Re: Cの建物(窓が少ない建物) 某現役様初めまして、こんばんは。貴重な情報ありがとうございます。確かに窓の無い変わった建物だと思っていたので、納得です。
  • 2017-10-09(21:10) :
  • 盡忠報國 URL :
  • 編集
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