張形とは? わかりやすく解説
張形とは? わかりやすく解説

張形とは? わかりやすく解説

「張形」の意味は<p style="padding-bottom: 10px;"><!--AVOID_CROSSLINK-->読み方:はりかた<!--/AVOID_CROSSLINK-->《「はりがた」とも》陰茎の形に作った性具のこと。Weblio国語辞典では「張形」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。

吸盤付きで床や壁などに固定して使用するタイプ ディルド 張形(はりがた)とは勃起した男性器を模した道具。現代の性具としてはディルド (Dildo) [ 注 1 ] 、または、コケシに似ていることからコケシとも呼ばれ、勃起した陰茎と同じか少し大きめの大きさの形をしたいわゆる性玩具、大人のおもちゃである。電動モータを内蔵し振動するものを「バイブレーター」(略して「バイブ」)、または「電動こけし」と呼ぶ。

歴史

ディルドを使う女性 これら性的用具の歴史は古く、その起源ははっきりしないが、紀元前より権力者の衰えた勃起能力の代用品として、張形と呼ばれる男性生殖器を模した器具が存在していたとみられる。 石器時代 [ 要検証 – ノート ] には既に、そのような用途に用いられた石棒が登場していたと見る説もあるが、処女が初めて性交する際の出血で陰茎が穢れるという考えからそのような器具を使用したとする説もある。 現代のディルドの直接的な開発者といえるのは米国の腹話術師テッド・マルシュ(腹話術の人形を一人で作りあげる技術者でもあった)で、1965年頃から安全面を考え医療向けポリ塩化ビニルで制作された女性向けの性玩具(人工ペニス)を製造を行った [ 1 ] 。マルシュはストラップにより男性の股間に装備できる構造で作り、当時は自慰目的ではなく、勃起不全など異性間の性交を助ける道具として制作したことがわかる。マルシュはその後生まれつき陰茎が未発達な小陰茎症の男児のための人工ペニスを制作した [ 1 ] 。 グレナダ島出身のゴスネル・ダンカンは事故によって下半身不随となり、自身やほかの障害者のために無臭で保温性のあるディルドを求めゼネラルエレクトリック社の協力の下、1970年代にシリコン製ディルドを開発した [ 2 ] [ 3 ] 。 現代におけるディルドは性具とともに後述のように医療器具という側面も持つ [ 2 ] 。医療現場で使用されるという意味ではなく、粘膜に接触する物を人体に害のあるもので制作すると犯罪となる恐れがあるからである [ 2 ] 。1960年代のアメリカでは前述のように「異性間のセックスで挿入を補助する医療器具」として販売された [ 2 ] 。21世紀にはいってもアメリカテキサス州やアラバマ州などで性玩具の販売は違法である。これは性行為は子供を作る行いであり、ただ快感を求める自慰行為は神の教えに背くという宗教的な意味合いが強い。

用途

  1. 男性が自身の衰えた性機能(勃起力)の代用や性的技巧として女性に用いる 勃起機能は男性アイデンティティの根底にあるため、類似する物品は世界各地・様々な時代に存在した。
  2. 女性が自慰の道具として用いる 歴史的起源が不明なほど古くから存在していたと見られる。本記事の写真のような物は、江戸時代よりしばしば記録に上っており、大奥では女性自身が求めて使用していたと言われる。
  3. 性交の予備段階または性的通過儀礼の道具として用いる 性交経験のない女性(処女)には処女膜があるため、地域によっては処女が初めて性交する際に処女膜が裂けて出血することを避けるために、予め張形を性器に挿入し出血させ、実際の性交時には出血しないようにしていたとされる。同様の発想は中世の欧州一部地域で見られ、童貞と処女がまぐわうことを禁忌と考える文化から使用されたとも考えられている。また初夜権のような風習との関連性も考えられる。

仕様

  • 本体へ付属するものがある製品
  1. 吸盤つきで床や壁などに固定して使用するタイプ。
  2. 台座付きで床に置いて使用するタイプ。
  3. 体に装着して使用するタイプ(ペニスバンド) 通常、女性が陰茎の代わりとして使用。中には太ももや腕に装着できるタイプもある。変わったものとしては風邪のマスクのように耳からかけて顎先に装着して使うものもある。
  4. 液体を噴出するタイプ 吸盤を取り外し、陰嚢を模ったポンプに専用のローションを入れて使う。陰嚢部を押すとローションが射出される。 [ 5 ]

保存方法

日本

鼈甲製の張形 日本では江戸時代に大奥で使われていたとされる。中が空洞になっており、湯に浸した綿を詰め、人肌に温めて利用したという。 張形を用いて自慰にふける尼。作者未詳。

記録に残る日本最古の張形は、飛鳥時代に遣唐使が持ち帰った青銅製の物が大和朝廷への献上品に含まれていたという記述があり [ 要出典 ] 、奈良時代に入ると動物の角などで作られた張り形が記録に登場している [ 要出典 ] 。

江戸時代に入ると木や陶器製の張り形が販売され一般にも使われ始めた。浮世絵春画においては、その誕生当初から性具としての張形が、女たちが自身で選び、買い、使うものとして登場し、田中優子はこの点が日本の「張形文化」の大きな特色であるとする [ 6 ] 。大奥など男性禁制の場において奥女中が性的満足を得るために使用する例も見られた。『好色一代男』には大名家の奥向きの女性が部下の女性により長く太い張形を買いに行かせる話が登場する [ 6 ] 。江戸時代には陰間もしくは衆道という男色の性文化が存在し、キリスト教的文化圏と違って肛門性愛に対するタブーが存在しなかったため、女性用だけでなく男性が自分の肛門に用いることもあった。

信仰の対象

日本では特に男性外性器の形のものをさすことが多い。陽物崇拝では、子孫繁栄を願ったお守りとしても用いられた [ 8 ] 。現在の日本でも、木製の巨大な男性器像が神社に祭られている場合がある。たとえば神奈川県のかなまら祭は男根を模した神輿が練り歩く奇祭として知られ、毎年4月第一日曜日に行われている [ 9 ] 。日本国外でもよく知られ、国内外から、梅毒やエイズの等の性病の難を避ける祈願で観光客を集めている [ 10 ] 。

脚注

注釈 出典
  1. ^ ab ハリー・リーバーマン著、福井昌子訳『アダルトグッズの文化史』(2024年、文化社)第1章53頁
  2. ^ abcd 骨しゃぶり「骨しゃぶりの『○○の文化史』ぜんぶ読むVol.23 アダルトグッズ」集英社『週刊プレイボーイ』2024年11月4日No.45 150-151頁
  3. ^ ハリー・リーバーマン著、福井昌子訳『アダルトグッズの文化史』(2024年、文化社)第6章103頁
  4. ^ 『エロ街道をゆく』p.174.
  5. ^ “陽炎型”. ハウラビ. 2022年3月28日閲覧。
  6. ^ ab 『張形』田中優子、河出書房新社、1999、p15-16
  7. ^ 『性風俗50年』下川耿史、筑摩書房、2020、p24-29「戦争と張り形」
  8. ^ 『張形 江戸をんなの性』 [ 要ページ番号 ]
  9. ^ “若宮八幡宮”. 川崎大師観光案内センター. 2015年8月9日閲覧。
  10. ^ 黒木貴啓 (2015年4月8日). “奇祭「かなまら祭」が記念撮影用の男根型モニュメントの自粛を発表 参加客の露出行為を受けて”. ねとらぼ. 2015年8月9日閲覧。

参考文献

  • 田中優子『張形 江戸をんなの性』河出書房新社。ISBN978-4-309-22356-8。
  • 松沢呉一『エロ街道をゆく 横丁の性科学』筑摩書房〈ちくま文庫〉。
  • ISBN978-4-480-03787-9。

関連書籍

  • 酒井潔 『ちびひるたァ』 1930年
  • 中野栄三 『珍具入門』 1951年

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、 張形 に関連するメディアがあります。

外部リンク

  • "世界最古の石器ペニスが出土 ドイツ" X51.ORG (2011年10月15日)
  • 鈴木堅弘 春画からみる江戸の習俗について - 張形の表象を中心に (PDF) 京都精華大学紀要 第40号、2012年、
  • NAID40019491211。
  • "一人で - 『逢夜雁之声』" オンライン展示版「春画を見る・艶本を読む」展立命館大学アート・リサーチセンター
  • 高橋健 "35 コピーには目的がある" 真贋のはざま東京大学総合研究博物館〈東京大学コレクションXII〉(2001年10月)
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