映画「ソルジャーブルー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画『ソルジャーブルー』のネタバレあらすじ結末と感想。ソルジャーブルーの紹介:1970年アメリカ映画。1864年11月29日に起きた「サンドクリークの大虐殺」をあつかった西部劇。先住民に拉致された白人女性が先住民を代弁する。映画の終盤の騎兵隊によるシャイアン族無差別殺戮の目をそむけたくなる残忍さ。 監督:ラルフ…1page
ソルジャーブルーの紹介:1970年アメリカ映画。1864年11月29日に起きた「サンドクリークの大虐殺」をあつかった西部劇。先住民に拉致された白人女性が先住民を代弁する。映画の終盤の騎兵隊によるシャイアン族無差別殺戮の目をそむけたくなる残忍さ。 監督:ラルフ・ネルソン 出演者:キャンディス・バーゲン(クレスタ・リー)、ピーター・ストラウス(ホーナス・ガント)、ドナルド・プレザンス(カンバー)、ジョージ・リヴェロ(まだら狼)、ボブ・キャラウェイ(マクネアー中尉)
映画「ソルジャーブルー」解説
ソルジャーブルーのネタバレあらすじ:起・シャイアン族による馬車襲撃 ソルジャーブルーのネタバレあらすじ:承・カイオワ族と遭遇 ソルジャーブルーのネタバレあらすじ:転・悪徳商人カンバー ソルジャーブルーの結末:大虐殺「ソルジャーブルー」感想・レビュー
- オーウェンさんの感想
この映画「ソルジャー・ブルー」は、1864年のコロラド州サンドクリークで、600人のシャイアン族が、騎兵隊によって虐殺された史実を、忠実に映画化した問題作だ。 白人の都合のいいように解釈されて来た、”西部開拓史”を、「野のユリ」「まごころを君に」のラルフ・ネルソン監督は、ラスト15分間の凄絶な残虐シーンの中で、痛烈に告発しているのです。 人間の歴史に戦争はつきもので、そして戦争にジェノサイドはつきものです。 アメリカ合衆国の建国史における恥部とも言える、シャイアン族虐殺事件である、サンドクリークの虐殺を、スクリーンにリアルに、そして怒りを込めて繰り広げた、ショッキングな映画、それがこの「ソルジャー・ブルー」だ。 こんな映画を作ってしまったら、”西部劇”も、もうお終いだよ、というくらい衝撃的な西部劇映画なのです。 かつてのアメリカ映画の西部劇では、インディアンが敵役となって、バタバタと倒されていく映画を数多く観てきた私にとって、この映画を初めて観た時の”カルチャー・ショック”は、言葉では言い表せないくらい、衝撃的なものでした。 特に、この映画の白眉とも言える、ラストのクライマックスの騎兵隊による凄絶な虐殺シーンも驚きでしたが、キャンディス・バーゲンが演じる若い白人娘の役柄も、それまでの西部劇では、ほとんど見かけないものでした。 インディアンにさらわれた白人の娘は、”悲惨”でなければならなかったのですが、彼女は大違いです。 インディアンの文化の”良き理解者”となり、白人の非に対する”激しい告発者”となっているのです。 一方、ピーター・ストラウスが演じる若き騎兵隊員のホーナスは、父をインディアンに殺されたので、インディアン憎しに凝り固まっています。 そんな”違った視点”を持った二人が、インディアン虐殺の”目撃者”となるのです。 そして、これを契機にホーナスは、自らの過ちを知り、反逆罪で捕らわれることになります。 この見るも無残な虐殺シーンは、現在から見たら158年前の生々しい再現であると同時に、公開当時のヴェトナム戦争におけるソンミ村虐殺の、同時代ドキュメントでもあったのだと思います。