「仰げば尊し」全歌詞を読む・元曲はアメリカの4部合唱曲
「仰げば尊し」の元曲も卒業式の歌だった 「仰げば尊し」の元曲は『Song for the close of school』(卒業の歌) Song for the close of school英語原歌詞と日本語訳 「仰げば尊し」日本語版 「仰げば尊し」日本語版歌詞 今回のお話 「仰げば尊し」の元曲も卒業式の歌だった 卒業式シーズンともなれば、どこからか聞こえて来る音楽がこの「仰げば尊し」のメロディーですね。 その文語体の歌詞から、てっきり日本の歌だとばかり思っていましたが、元の曲は英語の歌詞のついたアメリカの歌なのでした。 「仰げば尊し」の原曲『Song for the close of sc…
Song for the close of school
学校卒業の歌
1)
We part today to meet, perchance, 私たちは今日別れ、おそらくまた会うことになる、
Till God shall call us home; 神が私たちをホーム(天国)に呼び戻す時に。
And from this room we wander forth, そして、この部屋から私たちは、さ迷いながら足を踏み出して、
Alone, alone to roam. 一人で、たった一人で歩いて行く。
And friends we've known in childhood's days そして、子供の頃から知っている友人たちは
May live but in the past, 過去の中にだけ生きる事になる、
But in the realms of light and love しかし、光と愛の王国で
May we all meet at last. 私たちがみんな会えますように、人生の最後に。
2)
Farewell old room, within thy walls さらば古き部屋よ、君の壁の中で
No more with joy we'll meet; 喜びに満ちて私たちが会うことはもうあるまい
Nor voices join in morning song, もうないのだ、朝の歌を共に歌う声も
Nor ev'ning hymn repeat. もうないのだ、夕方の讃美歌を繰り返すことも
But when in future years we dream しかし、将来、私たちは思いを込めて夢に見る、
Of scenes of love and truth, 愛と真実の場面を、
Our fondest tho'ts will be of thee, 私たちの最も愛しい思いは君のこと、
The school-room of our youth. 私たちの青春を過ごした教室のこと。
3)
Farewell to thee we loved so well, 別れを告げる、私たちがとても愛した教室に、
Farewell our schoolmates dear; 別れを告げる、私たちの愛しい同級生たちに。
The tie is rent that linked our souls 絆(きずな)が解かれた、私たちの魂を結びつけていた絆、
In happy union here. ここの幸せな共同体での絆が。
Our hands are clasped, our hearts are full, 私たちは手を取り合って、心はもう一杯だ、
And tears bedew each eye; そして、それぞれの目に涙があふれている。
Ah, 'tis a time for fond regrets, ああ、今こそ惜別の時だ。
When school-mates say "Good Bye." 同級生たちが言う時だ「さようなら」
作詞:T. H. Brosnan作曲:H. N. D.
「仰げば尊し」日本語版ひばり児童合唱団「仰げば尊し」日本語版
「仰げば尊し」日本語版歌詞1)
仰げば 尊し 我が師の恩教(おし)えの庭にも はや幾年(いくとせ)思えば いと疾(と)し この年月(としつき)今こそ 別れめ いざさらば
2)
互(たが)いに睦(むつ)みし 日ごろの恩別(わか)るる後(のち)にも やよ 忘るな身を立て 名をあげ やよ 励(はげ)めよ今こそ 別れめ いざさらば
3)
朝夕 馴(な)れにし 学びの窓蛍の灯火(ともしび) 積む白雪(しらゆき)忘るる 間(ま)ぞなき ゆく年月今こそ 別れめ いざさらば
訳詩:大槻文彦・里見義・加部厳夫
・「やよ」は、「ねえ」とか「なあ」とか言うニュアンスの、呼びかけの言葉です。
・「いととし」が「いと疾(と)し」 だったとは、恥ずかしながら今回初めて知りました。「愛しい(いとしい)」の古い言い方かなと、ずっと思い込んでいました。
・「今こそ 別れめ」も、「今こそ 別れ目」だとばかり思っていましたが、そうではなく、古文法での「係り結び」という言い方で「今こそ別れよう」という意味なんですね。
今回のお話最近は、その文語体が敬遠されているのか、「旅立ちの日に」=川嶋あい、「3月9日」=レミオロメン、「YELL」=いきものがかり、「贈る言葉」=海援隊、などの曲に替えられつつあるようです。
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