農家が教えるサトイモの育て方 水はけの悪い畑でこそ栽培したい
サトイモは比較的栽培のしやすい作物です。特に水はけが悪い畑があって困っている人にとっては、その土地を最大限に活用できるうってつけの作物で、一回種イモを買えば、品種によっては毎年自家増殖して繰り返し育てることができます。 暑い夏に働いた分、
サトイモは堆肥(たいひ)でつくれ、という格言があります。言葉の通り堆肥だけで育てる必要はありませんが、やはり堆肥をたくさん投入している畑の方がより良いサトイモが収穫できます。 植え付け予定の畑に1平方メートルあたり5キロの堆肥(牛ふんや豚ふんなど)を投入し、苦土石灰50グラムと一緒に耕しておきます。 植え付け1週間前には化成肥料100グラムをよく混和して畝を立てておきましょう。1メートル幅程度の大きな畝の方が生育が良いです。
サトイモの植え付け
サトイモ上部が地表面から10~15センチほどの深さになるようにして、芽を上に向けて植えこみます。中生(なかて)品種であれば株間は40センチ間隔、晩生(おくて)品種の場合は50センチ間隔で一列に植え付けてください。 初期生育を旺盛にして、草取り作業をなくすためにはマルチを上から張っておくことをおすすめします。 より良いサトイモを収穫しようと思うならば、6月中旬には剥がしてしまうことになるのですが、小さくても構わないのであれば、そのままマルチをし続けても構いません。 しばらくすると芽がマルチを突き上げてきますので、手でマルチを破ってあげましょう。
サトイモの芽かき
サトイモの追肥と土寄せ
最初の追肥と土寄せの時期は6月中旬。マルチを外して通路や畝の肩の土を削ってサトイモの根元に土を被せます。ちょっと大変ですが、10センチ被せられれば上出来です。大きなサトイモをとりたいからとあまり大量に土寄せしても意味がありませんので、10センチを目安にしましょう。 2回目の土寄せと追肥のタイミングは8月中旬です。今度は前回の約半分、6センチほど土寄せすれば十分です。とても暑いので大変ですが、冬に食べられるおいしいホクホクのサトイモを思い浮かべて頑張ってください。 2回目の土寄せは、タイミングが遅くなりすぎると、逆に生育が悪くなることがありますので注意してください。
サトイモの水やり
サトイモの収穫と保存
サトイモの病害虫
サトイモは病害虫の非常に少ない、無農薬でも栽培しやすい作物です。しかし、連作(毎年同じ場所に植え付けること)を繰り返していると、土壌中のセンチュウが多くなり栽培困難になってしまいます。 最もよいのは作付けしない間は水を張って田んぼにしてしまうこと。一夏水を張っておけばセンチュウはいなくなります。 そうなんです。実はサトイモは農家の人が田んぼの一区画を利用して栽培するのに大変適していて、田んぼ文化の中で生き残ってきた農作物なんですね。
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