「大脱走」のモデルとなったドイツの戦争捕虜収容所でアメリカ人捕虜が描いた漫画
エルマー・バーンスタイン作曲の主題歌「大脱走のマーチ」も有名な、1963年の映画「大脱走」は、1944年3月にドイツ空軍のStalag Luft III(第三空軍捕虜収容所)から76名の捕虜が脱走した史実を元にした映画ですが、その第三空軍捕虜収容所に収容されたあるアメリカ人捕虜のノートが発見され、オークションにかけられるそうです。
右の絵の下には「The favourite pastime of kriegies is eating, sleeping, playing bridge, and reading.(捕虜たちの気晴らしは、食べること、寝ること、ブリッジ、読書)」と書いてあります。捕虜たちは、ドイツ語で捕虜を意味する「Kriegsgefangener」を略して、自分たちのことを「Kriegies」と呼んでいたそうです。
大規模な捜索により76名中73名が発見され、中立国を経由して帰国の途につくことができた「脱走成功者」はPer Bergsland、Jens Müller(ともに英国空軍所属のノルウェー人)、Bram van der Stok(英国空軍所属のオランダ人)のたった3名です。
ヒトラーは当初、脱走して捕らえられた73名全員とともに、Von Lindeiner収容所長や収容所を設計した建築家、決行時に当直していた監視兵なども処刑する意向でしたが、脱走者の処刑はジュネーヴ条約違反にあたるとしてゲーリングやヴィルヘルム・カイテルらが反対したため、最終的には脱走者の過半数を処刑するようヒムラーに命じたそうです。Von Lindeiner収容所長は更迭されたものの処刑は免れています。
ヒムラーは73名の脱走者のうち誰を処刑するかの選択をアルトゥール・ネーベに任せ、50名が処刑されました。ネーベはポーランド人や東ヨーロッパ出身者を全員処刑することに決めたあと、残りはランダムに選んだと言われています。処刑を免れた23名の中でBob NelsonとDick Churchillという名の脱走者は、それぞれネルソン提督とウィンストン・チャーチルの血縁者かもしれないとおそれられたため処刑されなかったとも言われているそうです。
ネーベはその後ヒトラー暗殺計画にかかわったとして処刑されています。
Von Lindeinerの後任の収容所長Oberst Franz Brauneは、50名もの捕虜が処刑されたことに驚き、残った捕虜たちが記念碑を建造することを許可しました。
Bridges少尉がノートに絵を描き始めたのはこの「大脱走」の数週間後で、ノートにはこの記念碑のスケッチもあるほか、ヒトラーやチャーチル、ルーズベルトなどの風刺画も描かれているそうです。このノートは終戦後の1945年にポーランド人の航空士の手に渡り、最近になってオックスフォードシャーの住宅で発見されました。7月6日にオークションにかけられる予定で、落札価格は1000ポンド~1500ポンド(約13万5000円~20万2000円)になると見られています。
この記事のタイトルとURLをコピーする2010年06月18日 14時15分27秒 in メモ, マンガ, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article A cartoon drawn by an American captive a….
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