進軍ラッパとは? わかりやすく解説
進軍ラッパとは? わかりやすく解説

進軍ラッパとは? わかりやすく解説

「進軍ラッパ」の意味は<p style="padding-bottom: 10px;"><!--AVOID_CROSSLINK-->読み方:しんぐんらっぱ<!--/AVOID_CROSSLINK-->進軍の合図に吹くらっぱのこと。Weblio国語辞典では「進軍ラッパ」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。

軍隊で用いられるビューグル(軍隊ラッパ)は、信号ラッパ(信号喇叭)や号音ラッパ(号音喇叭)、単にラッパ喇叭)とも呼称された。ラッパの音は甲高く、遠方まで響き、騒音の中でも聞き取ることができる。この特性により、ラッパは古来から太鼓と並び軍事的な連絡手段として使用され、戦場に散開した兵士に指揮官の号令を伝えるのに使われた。概ね20世紀初頭辺りまでは世界の軍隊で「突撃」・「進め」・「止まれ」・「撃ち方始め」・「撃ち方止め」といった戦闘指揮の号音(号令)もビューグルによって行われていたが、これによって対峙する敵軍に自軍の動きや戦術を見破られてしまい、またラッパ手の付近にいる指揮官の位置も露呈してしまうなどの問題から、戦闘教義の進化や無線通信の発展も相まり戦場での使用は廃れていった [ 1 ] 。しかしながら、起床・国旗掲揚・朝礼・食事・国旗降納・消灯といった日常生活(日課号音)や、栄誉礼・パレード(観閲式・閲兵式)といった式典行事などでは現代(日本においては自衛隊や消防)に至るまで引き続き用いられている。

構造

コルネットがバルブ付ビューグルとして紹介されることがあるがこれは誤りである。コルネットはフランスの郵便ラッパ「cornet de poste:コルネ・ド・ポスト」に由来し、さらに現在のコルネットは19世紀にサックスによりサクソルン属の高音担当として再定義された楽器である。

調性

→ビューグルで演奏する楽譜についてはen:Bugle call参照

日本での歴史

日清戦争における帝国陸軍の喇叭手(中央の将校の後方)。右の旭日旗は帝国陸軍の軍旗

日本にビューグル(ラッパ、喇叭)が紹介され持ち込まれたのは幕末で、慶応元年にイギリスの歩兵操典(英国歩兵練法)が翻訳された際に、信号喇叭譜喇叭譜、らっぱふ)が紹介された。明治に入り近代軍隊設立のため、フランス軍に範をとった陸軍が招聘した軍事顧問団によってフランス式の喇叭譜およびフランス式ビューグル(クラリオン)がもたらされた。現在、ビューグルに取り付けてある「下げ緒」は深紅もしくは緋色(朱色)が一般的だが、この色は軍事顧問団が日本人修習生に教授した初期の段階で、習熟の度合いが著しい者が少なからずおり、他の修習生への手本としての意味合いから授けられた、いわゆる「ステータス・シンボル」を表す特別な色であった。

1890年(明治23年)11月1日制定「陸軍定員令」(明治23年11月1日勅令第267号)によると、歩兵連隊の中隊平時定員136名中兵卒4名が喇叭手(喇叭卒)に充てられていた。中隊の新兵から候補者を選抜教育し、晴れて喇叭手となった者は喇叭を意匠とするラシャ地の臂章を袖に佩用した。更に陸軍軍楽隊の総本山である陸軍戸山学校では喇叭長を教育していた。海軍では航海科の水兵が喇叭手となる。日本海海戦で敵艦との距離を喇叭による数字符丁で伝達し、効率的な指揮を行った事が知られる。日本軍のみならず古今東西の軍隊において喇叭手は一種の花形であり、喇叭手は常日頃より自身の喇叭の手入れに余念が無かった。

1930年(昭和5年、皇紀2590年)、帝国陸軍は新喇叭である九〇式喇叭(きゅうまるしきらっぱ)を制定し、これは軍隊喇叭の代名詞的存在として第二次世界大戦終戦まで広く用いられることとなる。旧制式との変更点は二環巻で大型であった旧制式喇叭を三環巻かつ小型に、朝顔部分などを補強、「万国国際標音の新音調を採用」のために音調を半音低くし、吹奏を容易にしたことであった。なお九〇式喇叭は海軍でも使用されており、銃火器を除き数少ない陸海軍の共通装備であった(陸軍と異なりウール製の布である握巻は巻かない)。

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  • 起床:「起きろと言ったら皆起きろ 起きないと隊長さんに怒られる」「起きろよ起きろよ皆起きろ 起きないと班長さんに叱られる」
  • 消灯:「新兵さんは辛いんだね また寝て泣くのかね」:「兵隊さんはかわいそうだね また寝て泣くんだよ」:
  • 突撃:「出て来る敵は 皆々倒せ」「出て来る敵は 皆々殺せ」「進めや進め 皆々進め」
  • 食事:「一中隊と二中隊はまだ飯食わぬ 三中隊はもう食って食器上げた」

現在の陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊においても、喇叭(ビューグル)は「らっぱ」として採用・使用されている [ 7 ] が、海上自衛隊のラッパ譜が帝国海軍のものをかなり継承しているのに対して、陸上自衛隊には帝国陸軍で使用されていたラッパ譜はほとんどない。これは、1950年(昭和25年)8月10日、陸上自衛隊の前身たる警察予備隊が創設された際、GHQから旧軍のラッパ譜の使用を禁止されたためであり、警視庁音楽隊によりすべて新たに作曲された [ 8 ] 。現在の陸自の改訂ラッパ譜の大半は須摩洋朔(元陸軍軍楽大尉、陸上自衛隊中央音楽隊初代隊長)、信号ラッパ譜の「君が代」も山口常光(元陸軍軍楽少佐)といった旧陸軍の軍楽隊員によって作曲されたものである [ 8 ] 。 しかしながら、殉職者に対して吹奏するラッパ譜である「追悼の譜 国の鎮め」は旧陸軍の同様の意味の喇叭譜である「国ノ鎮メ(国の鎮め)」を受け継いでおり、陸自の観閲式観閲行進において「陸軍分列行進曲(主に徒歩部隊用)」と共に演奏される「祝典ギャロップ(主に車両部隊用)」は、間奏において旧陸軍の喇叭譜「君が代」をアレンジした曲を使用している(「祝典ギャロップ」および栄誉礼時に音楽隊又はらっぱ隊によって奏楽される「巡閲の譜」は須摩洋朔作曲)。

楽器としての信号ラッパ

詳細は浜松まつりを参照されたいが、浜松まつりでは全参加町において、主に幼稚園児や小学生を中心とした子供から大人までからなるラッパ隊が結成されており、祭りの主軸である凧合戦を鼓舞したり練りと呼ばれる祝い事を指揮したりする。

ラッパ隊の構成は、未就学児から小中学生らによる子供ラッパ隊であることが多く、各町とも子ども会が中心となって指導に当たっている。一般に吹奏が困難といわれる信号ラッパも幼少期から訓練することで、金管楽器の基礎的な吹奏技術を身につけられる [ 10 ] 。また、同市内のあらゆる楽器店では、国内産の高価なものから台湾製など比較的廉価なものまで多数取り揃えており、一部ではオリジナルの信号ラッパを製造・販売しているところもある。なお、ラッパ隊には必ず携帯型の平太鼓を叩く者がつき、リズムを取るために強強弱弱4拍子の単調なビートをひたすら繰り返す。

コンサート用楽曲としては神田文雄作曲「信号ラッパの為の協奏曲」 [ 11 ] や木下利信作曲「信号らっぱ協奏曲」「信号らっぱ協奏曲第2番」 [ 12 ] などがある。

脚注

  1. ^ 例として、日本では日露戦争中に戦訓として使用をやめている。
  2. ^ ただし音高(ピッチ)が低い。
  3. ^ 大日本帝国陸軍・陸上自衛隊・航空自衛隊では三回巻、大日本帝国海軍・海上自衛隊では二回巻が用いられる。
  4. ^一週間の戦争 : 日本機関紙協会九州地方本部
  5. ^ abc 管楽研究会 編「陸軍喇叭譜」『軍隊喇叭、喇叭鼓隊教本』管楽研究会、1941年、39頁。 (国立国会図書館デジタルコレクションで公開されているオンライン版、2019年6月8日閲覧)
  6. ^ 管楽研究会 編「陸軍喇叭譜」『軍隊喇叭、喇叭鼓隊教本』管楽研究会、1941年、41頁。 (国立国会図書館デジタルコレクションで公開されているオンライン版、2019年6月8日閲覧)
  7. ^ “DSP S 8001B(1) らっぱ” (PDF). 防衛省仕様書及びその目録. 防衛省. 2020年7月14日閲覧。 “昭和54年制定、平成25年改正”
  8. ^ abcd 「水交」平成12年11月号 「信号ラッパ譜:海軍から海上自衛隊に引き継がれたもの」(谷村政次郎)
  9. ^ 自衛隊宮城地方協力本部@公式ですよ☆ [@miyagipco]「【7月3日(金)のクイズの答え】」2020年7月6日。X(旧Twitter)より 2025年11月18日 閲覧。
  10. ^参考:ケンミン凄技伝説・ゴールドフィンガー2010
  11. ^ Aian kanda (2017-08-09), 信号ラッパの為の協奏曲~1楽章「Allegro」 (score)Concerto for Signal wrapper 1st movement[Allegro] , https://www.youtube.com/watch?v=K_v9m0tPHTM 2026年2月7日閲覧。
  12. ^ 陸上自衛隊第11旅団 (2026-02-05), 定期演奏会 信号らっぱ協奏曲 第2番 , https://www.youtube.com/watch?v=E9IRWa8k3B8 2026年2月7日閲覧。

関連項目

  • 通信用楽器 (英語版)
  • カルニクス (英語版) - 鉄器時代のケルト文化で使われていた動物を象った戦闘用のラッパ。
  • クラリオン (楽器)
  • 手旗信号、モールス信号
  • ファンファーレ (競馬)
  • ビューグルコール (英語版) (ラッパ信号)、 タップス (ラッパ) (英語版)
  • ツタンカーメン王の喇叭 - 軍事的な場で使用されたというラッパで、ツタンカーメン王の墓から見つかった。
  • リトゥウス (英語版) - ローマ時代のウォートランペット。聖職者の杖ともなりシンボルともなった。
  • ボースンズコール (英語版) - 船の上で、 ボースン (英語版) (水夫長、甲板長、掌帆長とも)が号令を行うために用いる笛
  • ドラムコー
  • マーチングバンド
  • サクソルン
  • 浜松まつり
  • 拝啓天皇陛下様
  • 水木しげる - 旧日本陸軍では喇叭手として配属されたが上手く吹けず、自ら配置転換を申し出たことでラバウル行きとなった。
  • ドリフ大爆笑 - 消灯ラッパのコントでラッパ手役の加藤茶が隊長のいかりや長介に命令され、消灯ラッパを吹かされる事になり、ラッパを使ったギャグを展開する
  • とんがりコーン - ハウス食品が米ゼネラルミルズとの提携により製造するスナック菓子。ゼネラルミルズでは同様のものをBUGLES(ビューグルズ)という名前で製造(形状がビューグルの朝顔状の先端に似ているため)。

「進軍ラッパ」の例文・使い方・用例・文例

  • 進軍ラッパを吹く
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