『きみの色』のジゼル - バレエとアニメーション
映画『きみの色』ラストの「ジゼルのヴァリエーション」がアニメーションとしてひじょうに素晴らしかったため、その話をします。
バレエでは爪先をピンと伸ばすことが求められます。力が入っておらず足首から足がぶら下がっているのはうつくしくないですし、かといって足が内側に曲がった 鎌足 かまあし と呼ばれる状態もNGです。「伸ばす」という言葉のイメージからピンとまっすぐ伸びた足を想像されるかもしれませんが、バレエにおいてうつくしい足先とは、身体の外側に向かって伸びるものです。ちょうど先に引用した『アラベスク』1頁はまさに素晴らしい爪先でしょう。
(余談:バレエの公演においては、踊ったあとの レヴェランス お辞儀 のときだけではなく、ダンサーが難易度の高いことを見事にやってのけたときなどは曲の途中でも拍手をしたり、しばしば手拍子をすることもあります)
「ジゼル」に限らず、ピケ・トゥール・アン・ドゥダン(pique tour en dedans)でマネージュ(manège)をする――右脚を軸に右回転しながら舞台上を一周するのは、女性ヴァリエーションにおいては定番の終わり方のひとつです。自転しながら公転する惑星を思い浮かべてもらうとかなり近いイメージになると思います。
これ伝わりますか? 文字で説明するのが難しすぎる! 「ジゼル」を再生しながら喋りたいのですが……。