[ファイトクラブ]平成の初めに、全日本プロレスと新日本プロレスが歴史的遭遇!
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[ファイトクラブ]平成の初めに、全日本プロレスと新日本プロレスが歴史的遭遇! そんな全日本と新日本が、馬場が存命しているときに二度だけ同じ土俵、というかリングに上がった。1回目は、言わずと知れた1979年8月26日に行われた『プロレス夢のオールスター戦』。そして2回目が、1990年2月10日に開催された、新日本プロレスでの東京ドーム大会『’90 スーパーファイト in 闘強導夢』だった。

そんな全日本と新日本が、馬場が存命しているときに二度だけ同じ土俵、というかリングに上がった。1回目は、言わずと知れた1979年8月26日に行われた『プロレス夢のオールスター戦』。そして2回目が、1990年2月10日に開催された、新日本プロレスでの東京ドーム大会『’90 スーパーファイト in 闘強導夢』だった。 今から29年前、馬場が全日本の選手を、敵対している新日本の大会に貸し出すなんて、驚天動地の出来事だった。

▼[ファイトクラブ]短期連載『ジャイアント馬場 表と裏の顔』 第2回 野心家でなく社交性もない馬場は社長に向いてなかった

参議院選挙が生んだ、全日本プロレスと新日本プロレスの雪解け

馬場は猪木のことを全く信用していなかった。1979年のオールスター戦では馬場と猪木は8年ぶりにタッグを組んだが、このときに馬場は猪木に対する不信感をますます深めたのである。 その後も全日本と新日本は激しい外国人レスラーの引き抜き合戦を繰り返し、両団体は険悪ムードが続いた。 しかし、猪木の参院選当選により、その流れが一変した。新日本のトップが坂口になったことによって、全日本との友好ムードが流れ始めたのである。 全日本と新日本がギスギスした関係の中、その仲を取り持っていたのが坂口だった。猪木を信用していなかった馬場も、坂口のことは信用していた。

全日本はWWF(現:WWE)との合同興行を1990年4月に東京ドームで行うことを決めたが、馬場は新日本にも参加を要請した。『猪木時代』には考えられなかったことだ。 坂口は馬場の申し出を了承し、全日本プロレス・新日本プロレス・WWFという合同興行が1990年4月13日に実現したのである。この興行は『日米レスリング・サミット』と銘打たれた。 ただし、この興行に全日本と新日本との絡みはなかった。あくまでもメインは全日本vs.WWFという対決で、新日本はそこに試合を提供しただけである。

しかし、このレスリング・サミットはさらなるドラマを生み出した。当時、アメリカでWWFと敵対していたWCWは、提携している新日本がWWFの興行に参加することに難色を示し、同年2月10日の『’90 スーパーファイト in 闘強導夢』に派遣を予定していたリック・フレアーの出場を差し止めたのである。

困った坂口は、馬場に協力を求めた。馬場は坂口の申し出を了承し、全日本の選手を新日本に貸し出すことにしたのである。 新日本プロレスのマットに、全日本プロレスのレスラーが上がる? しかも、両団体の激突だ。今のファンにとってはピンと来ないかも知れないが、当時としては信じられない出来事だった。絶対に有り得ないと言われた、全日本プロレスと新日本プロレスの雪解け現象である。 この日の、全日本絡みのカードは以下の通り。

<全日本>ジャンボ鶴田&谷津嘉章vs.木村健悟&木戸修<新日本> <全日本>天龍源一郎&タイガーマスク(三沢光晴)vs.長州力&ジョージ高野<新日本> <全日本>スタン・ハンセンvs.ビッグ・バン・ベイダー<新日本>

▼ジャイアント馬場とアントニオ猪木とのパイプ役に尽力した坂口征二

新日本プロレスのファンも興奮した、全日本レスラーの登場

ところが、新日本のリングに上がる鶴田を待っていたのは、東京ドームでの「ツルタ、オー!」の大合唱だった。さらに、ウェーブまで巻き起こったのである。 ジャンボ鶴田が新日本プロレスのマットに上がる、それだけで新日ファンは大興奮だったのだ。 試合内容も、充分にファンを楽しませるものだった。特に、木戸との絡みは秀逸だったと言えよう。第一次UWFに参加した木戸は、カール・ゴッチから絶賛されたレスラー。鶴田が初めて遭遇するU系とのファイトに、ファンは酔いしれた。鶴田に臆することなくサブミッションを繰り出す木戸に、鶴田もロープ・エスケイプで逃げる。 結果は15分6秒、鶴田が空中胴締め落としで木戸からピンフォールを奪ったが、それ以上にジャンボ鶴田が新日マットに上がった、その事実だけでファンは満足した。

▼昔から仲が良かった長州力と天龍源一郎

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